2024年 5月
プラチナ相場の過去推移

2024年 5月プラチナ相場の価格推移グラフ

基準指数(円)

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2024年 5月プラチナ相場の価格推移

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2024年 5月プラチナ相場の価格推移表

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2024年 5月プラチナ相場に対する考察

2024年5月期のプラチナはインゴットベースで月始めに5,100円台からスタートした。プラチナは同じコモディティの金ほど為替の影響は受けないとされるが、2024年5月は日本市場において日銀による為替介入が実施されたとみられ（後日確定と報じられる）、インゴットの価格は大きく上下した。 5月はゴールデンウィークのある日本のほかにも、休日を設けている国が多い。よってコモディティを含む取引市場は休場となるため、価格は安定しない傾向がある。2024年に関しても多分に漏れず、50円以上の上下変動が続いた。月の中盤に至ると、アメリカの消費者物価指数（CPI）が注目される。現在のアメリカ株はFRB（連邦準備制度理事会）の金利政策に一喜一憂する傾向が強い。今回のCPIが市場の織り込みに対し、どのような結果が現れるかが注目された。15日発表のCPIではインフレの鈍化が確認され、早期利下げ期待が高まった。ところが振り返ると、プラチナの高騰が続いたのもここまでとなった。5月20日の週はじめから、プラチナの価格は著しい下落を開始する。特にこの週の落ち込みは顕著で、24日には5,588円の最低価格となる。数カ月前から続いたプラチナの過熱感が警戒された格好だ。また、これまで同じコモディティである金の上下に連なることも多かったプラチナだが、この週は金（を含むほかのコモディティ）とは異なる動きをすることも目立った。最終週である27日（月）の週も週の中頃にかけて急騰したものの、後半にかけて同等分下落するピラミッド型の動きを見せた。週次リポートでも言及したが、かねてより6月にはヨーロッパ中央銀行（ECB）が利下げを示唆しており、実行に向けて動き出すか注目される。プラチナは生産国のほか、アメリカや中国といった消費国の金利事情に影響されることが多いが、今回のようなヨーロッパ単独の金利戦略はどのような影響をもたらすのか、留意したい。