2024年
4月15日週
プラチナ相場の過去推移

2024年 4月 15日週プラチナ相場の価格推移グラフ

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2024年 4月 15日週プラチナ相場の価格推移

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2024年 4月 15日週プラチナ相場の価格推移表

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2024年 4月15日週プラチナ相場に対する考察

2024年4月15日〜4月19日週のプラチナは急落下の一週間となった。大きな原因はイスラエルとイランの全面紛争の様相だ。イランは原油国であるため、紛争による原油の急騰は同じコモディティのプラチナにも影響がある。15日（月）の44円のマイナスのあと、継続的に下落が続くと見られた。ただ16日（火）にアメリカ商務省が発表した3月の小売売上高が市場予想を上回る。このようなアメリカの指標が好結果であることはプラチナの価格に取って2つの意味がある。1つは好調の景気に影響される意味で、製造業にも使われるプラチナには好景気時に価格上昇の傾向がある。一方でアメリカは2024年に入り、政策金利の値下げタイミングを計っている。金利を下げると景気好調に繋がるが、デメリットも懸念されるため、景気が好調であれば利下げのタイミングは遠のいていく。利下げを決める中央銀行ではなく、各州の金融機関が利下げに言及し、ブルームバーグなどが報道するケースがあるが、プラチナにとって下落要因となるだろう。なお、このように各州から見解の出る場合は、アメリカの中央銀行であるFRB（アメリカ連邦準備銀行）の見解とは無関係の場合もあれば、いわゆる観測気球の場合も考えられるだろう。18日（木）のプラチナはインゴットで119円のマイナスと大幅下落。5,200円台をかろうじて割っていたインゴットが一気に5,000円割れ目前まで急落下した。プラチナのボラティリティの高さを下落面で感じる相場といえる。翌19日も20円のマイナスが続いた。19日11時になり、イラン領内で複数の爆発が確認されたと国際ニュースが報じた。イスラエルによる空爆と考えられる。翌週もこの動きがプラチナの価格にも大きく影響することになるだろう。イランもイスラエルもプラチナの生産国では無いが、この紛争にはアメリカやイスラム諸国など、複数の国の思惑が背景にあると考えられる。また同じくアジアで発生している紛争であり、プラチナの一大生産国であるロシアによるウクライナへの侵攻にも影響があれば、連動してプラチナ価格の決定要因となってくるだろう。なお、22日現在はイランによる再報復の動きはない。両国とも国内世論を見極めながら、泥沼化するリスクを慎重に計っていると考えられる。