アメリカドルは金相場が決まる要因の1つ！日本では何が影響する？
金を売買したい際に、世界経済や為替はどのように影響してくるのでしょうか。
本記事では金相場が決まる仕組みや、アメリカの経済状況による金相場の変動、日本円で金を売買する際の影響についてお伝えします。
金の売買を考えており、金の値段がどのように決まるのか知りたいという方は参考にしてみてください。
金相場が決まる要因の1つである「アメリカドル（米ドル）」
金の価格相場は為替などが影響し、価格差が生まれます。
金の価格相場の決定要因の1つが「アメリカドル（米ドル）」です。
まず、「１トロイオンス＝○米ドル」という形式で金の価格が発表され、その為替相場をもとに1グラムあたりの値段が円に換算されます。
したがって円安になると、国内の金相場が上昇する仕組みになっています。
金の売買を検討している方はこうした世界の経済動向を追い、海外の為替や経済状況を確認しておくことも大切です。
アメリカの経済状況によって金の売却は左右される！
アメリカの経済状況が好調の際に、金は売られる傾向にあります。
経済状況が好調であると株式や仮想通貨などが成長して利益が生まれるからです。
一方でリーマンショックや同時多発テロが起こったときは株式市場が大幅な下落を見せました。
そして投資に集まるはずだったお金が金へと買い戻されるという動きも。
社会情勢が悪いときは、手元にある証券や株式が何の価値もなくなってしまう可能性があるため、金に換えて資産価値を安定させたいという心理がはたらいているのでしょう。
過去と現在のアメリカ経済状況は？
次に過去のアメリカ経済状況での大きな出来事と現在の状況をご紹介します。
2001年の同時多発テロや2008年のリーマンショックを経験し、アメリカの経済は大打撃を受けました。
また、近年では新型コロナウイルス感染拡大により一時的に経済状況の落ち込みがありましたが、その後の為替市場は上向き傾向にあり、2021年時点では大きな値下がりがありません。
今後もアメリカに大きな出来事があると一時的な経済の落ち込みが起こる可能性があります。
しかし経済が上昇傾向になっていくことを見越して、あえて経済状況が悪いときに投資をすると、その後経済状況がよくなってきた際に利益を獲得できる可能性もあります。
金はアメリカドル建で取り引きされている
金は、東京・香港・ロンドン・ニューヨークなど世界各地で取り引きされています。
その中でもロンドン市場は1666年に開設された歴史を誇り、金現物の指標となる価格を決めています。
それが1日2回行われるロンドン・フィキシング（値決め）です。
決まった５社が顧客の注文をまとめてせりを行うことで決め、ロンドン地金市場協会がフィキシングプライスを公表します。
そして金は国際的には１トロイオンスあたりのアメリカドル建で取り引きされています。
「トロイオンス」は金やプラチナの国際取引単価で、1トロイオンス＝31.1035グラムです。
日本での金相場はドル円為替相場の影響を受ける！
日本の金相場は海外と連動して値が変動することが基本です。
世界的に金の買い手が増えれば日本でも金の価格は上がるでしょう。
しかし必ずしもそうなるとは言い切れません。
金はドルで取り引きされるので日本円で購入する際には必ずドル円為替相場の影響を受けるからです。
例えば1,000ドル分の金を購入するとしたときに、1ドル90円の下では9万円支払うことになりますが、1ドル120円の下では1万2千円支払うことになります。
日本国内での金の店頭表示価格は、海外市場の価格をもとにアメリカ建価格から１グラムあたりの円建価格に換算されます。
まとめ
金の価格相場の決定要因の１つはアメリカドル（米ドル）です。
そして金の売買動向はアメリカの経済状況によって左右されるため、金の売買を考えている方は海外の為替や経済状況を把握しておく必要があります。
金は１トロイオンスあたりのアメリカドル建で取り引きされています。
また、日本の金相場はドル円為替相場の影響を受け、円高の際と円安の際では金に支払う日本円に差が出ます。
「なんぼや」ではあらゆる金製品を買取しています。
お手持ちの金の現在の価値を正しく知りたい方は、ぜひ一度査定をお任せください。
