ロジウムの貴金属買取相場や売却のポイントについて解説
レアメタルの一種でもある「ロジウム」は、希少性が高く、高値で取引されることもある貴金属です。ただし、買取対応していないお店も多いことから、売却を検討している場合は注意が必要です。今回は、ロジウムの特徴や貴金属買取相場、売却時のポイントをお伝えします。
ロジウムの特徴や似ている貴金属との違い
ロジウムは白金族の貴金属として広く知られています。白金族の貴金属は貴重なものが多いですが、ロジウムはその中でも特に希少性の高い金属として有名です。酸化や変色に非常に強いため、時間が経過してもその美しい銀白色を保ち続けることができます。
また、ロジウムは硬度が高く、耐摩耗性に優れているのが特徴です。工業製品やアクセサリーなど、多くのアイテムに利用されています。特に、自動車の排気ガスから有害物質を除去するための触媒としての用途が多い傾向にあります。
同じ銀白色の貴金属には、パラジウムやルテニウムがあります。アクセサリーとして使われる場合、パラジウムやルテニウムはどちらもプラチナの割金に採用されるのが一般的です。一方で、ロジウムがアクセサリーに用いられる場合は、メッキ(コーティング)加工が多いです。
ロジウムと金属アレルギーの関係
ロジウムは、金属の中でもアレルギーを起こしにくい素材です。金属アレルギーは、汗などの水分によって金属からイオンが溶け出し、皮膚のタンパク質と結合することで発生します。この点、ロジウムは汗や水に強いため、上記のようなイオン化現象が起きにくい傾向にあります。
しかし、ロジウムコーティングを施したアクセサリーの場合、メッキ加工の密着性を高める目的でニッケルやパラジウムなどの金属が下地に用いられるのが一般的です。ニッケルやパラジウムは、ニッケルと比べてアレルギーを起こしやすい金属のため、メッキ加工が剥がれると肌に直接触れて金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
【2023年】ロジウムの貴金属買取における相場
ロジウムの産業用相場は、2023年8月現在、1gあたり平均21,050円で推移しています。2023年10月現在の資産用地金価格は1gあたり10,200円前後となっており、金価格と比べても大変高価です。
ただし、産業用相場とは業者間の取引価格の相場を指します。店頭での小売価格とは異なるため注意しましょう。産業用として使用される金や銀、ロジウム、パラジウムなどには産業用相場が設定されています。さらに、ロジウム価格は大きく変動しやすいため、あくまでも目安としてとらえておくことがおすすめです。
ロジウムを貴金属買取に出すときのポイント
ロジウムは貴金属買取に出せる場合があります。ロジウム材やロジウムメッキ液などの素材が売れることもあれば、ロジウムコーティングされたホワイトゴールドのアクセサリーが売れることもあります。どのような製品が売れるかはお店によって異なるため、事前にチェックしておくのがおすすめです。
また、ロジウムを使用したアクセサリーを売る場合は、なるべくきれいに手入れしたうえで査定に出すと良いでしょう。同じアイテムでも、きれいな状態にしておくことで査定額がアップする可能性があります。
ただし、買取店によってはロジウムの買取に対応していない場合もあります。まずはホームページをチェックし、不明な場合は問い合わせてみることがおすすめです。
まとめ
ロジウムは希少性の高い貴金属であるため、買取市場でも高値で取引されています。しかし、ロジウムは価格の変動が大きく、すべての買取店がロジウムの買取に対応しているわけではないため、売却を検討する際には注意が必要です。買取店を選ぶ際は、ロジウムの買取に対応しているかどうかを事前にチェックしましょう。
買取専門店の「なんぼや」では幅広い貴金属を買取しています。お持ちの金・貴金属製品が売却できるか判断に迷ったら、まずは査定にお持ちいただくことをおすすめします。