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シルバーの変色は防げる?原因や対処方法を知ろう

シルバーの変色は防げる?原因や対処方法を知ろう

シルバー製品はその美しさと上品な輝きから多くの人に愛されていますが、使用していくうちに変色してしまうことがあります。多くの人が変色の原因として「錆」をイメージされるかもしれませんが、実際には銀は錆びにくい金属です。しかし、錆びにくいはずのシルバーが変色し、対処法に悩まされている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、シルバーの変色の主な原因を探りながら、変色を防ぐ方法や対処法についてご紹介します。

シルバー製品が変色した!原因は?

シルバー変色のショック

シルバー製品が変色する主な原因は、錆ではなく「硫化」と「塩化」です。これらの化合物と銀が反応することで、黒ずんだり変色したりすることがあります。

硫化とは何か

硫化とは、硫化水素や二酸化硫黄などの硫黄成分と化合することを指します。硫黄成分は、主に火山ガスや温泉などに含まれる元素です。そのほかにも、空気中や入浴剤、一部の食品などに含まれており、シルバー製品と化学反応をすると変色や黒ずみが引き起こされます。銀以外にも、鉄や銅、鉛などでも硫化が起こります。シルバー製品が変色したり黒ずんだりするのは、多くの場合硫化が原因です。

塩化とは何か

塩化とは、塩素との反応によってある物質が化合することです。塩素は、塩素系漂白剤や特定の食品に含まれており、これらがシルバーと反応することで変色や黒ずみが生じます。塩素がほかの物質と化合してできた塩素化合物は、自然界だけでも1,500種類以上あるといわれています。人工的に作られる塩素化合物も多く、たとえば塩化ビニル製品や合成ゴム、染料、消毒液など多種多様です。塩素が銀と反応すると、表面に黒い塩化銀の被膜ができます。これは硫化による黒ずみに比べて非常に強固で、落としにくいという特徴があります。研磨剤入りのクリーナーやクロスで、被膜を研磨して落とす必要があるため注意しましょう。

変色しにくいシルバー製品はある?

シルバーの指輪

シルバー製品を使用するうえで、変色は避けられません。ただし、シルバー製品の中には、変色を抑制するためにロジウムコーティングが施されているものがあります。

ロジウムコーティングとは

ロジウムは、白銀色が特徴の金属です。シルバー製品の表面にコーティングされることで、表面の強度をあげながら、黒ずみの原因となる硫化や塩化などの化学反応を防ぎます。

ただし、コーティングがはがれてしまうと内側の銀が露出し、その部分だけ変色する可能性があります。ロジウムコーティングは非常に薄いため、コーティングはがれに対する注意が必要です。研磨剤などでもはがれてしまうため、お手入れ方法には十分注意しましょう。

シルバー製品をお手入れして変色を防ごう

シルバー製品の変色を防ぐためには、適切なお手入れが欠かせません。ここでは、変色を防ぐための具体的な対策方法を紹介します。

こまめに汚れを拭き取る

シルバー製品を使用した後は、柔らかい布を使ってこまめに汚れを拭き取ることが大切です。とくにシルバーアクセサリーは直接身につけることも多いため、皮脂や汗が付着しやすいといえます。皮脂や汗にも黒ずみの原因となる成分が含まれているため、そのままにしておくと変色の原因になることがあります。こまめに汚れを拭きとることで、化合物が表面に残らず、変色を防ぐことができます。

密閉できるケースで保管する

シルバー製品は空気中に含まれる水分や硫化水素、亜硫酸ガスなどに反応して硫化しやすい金属です。変色を避けるためには、保管する際にできるだけ空気に触れさせないことが大切です。密閉できるケースや袋に入れて保管することでこれらの要因を最小限に抑え、シルバー製品の美しさを保つことができます。

水仕事や入浴時などはシルバーアクセサリーを外す

水仕事や入浴、プール・海水浴の際には、シルバーアクセサリーを外すことが重要です。温泉や入浴剤に含まれる硫黄や、プールや海水、洗剤などに含まれる塩素は、シルバー製品と化学反応を起こして変色する可能性があります。硫化・塩化の恐れがある場合は、シルバー製品外し、シルバー製品の変色を防ぎましょう。

変色したシルバー製品は元に戻せる?

シルバー指輪の色合い

シルバー製品は、硫化と塩化に注意すれば変色は防げます。しかし、シルバー製品を使用するうえで、変色は避けられません。万一シルバー製品変色してしまった場合、元に戻すためには以下の方法が効果的です。

重曹を使用したお手入れ

重曹は、優れた洗浄剤として知られています。重曹を水に混ぜてペースト状にし、柔らかい布につけて優しく磨く方法もあります。広範囲の変色を落としたい場合は、化学反応を利用した方法がおすすめです。

  1. 鍋やボウルなどの耐熱容器を用意し、底に多めにアルミホイルを敷きます。
  2. 変色したシルバー製品と重曹を入れ、熱湯を注ぎましょう。
  3. しばらく放置し、お湯が冷めているのを確認してから取り出します。
  4. 水でしっかり洗い流し、柔らかい布で拭きとって完了です。

シルバー専用クロスを利用したお手入れ

シルバー専用のクロスを使用すると、簡単に変色を取り除くことができます。クロスには研磨剤やツヤを出すためのワックスが含まれているため、変色してしまった部分を優しく磨けば、シルバー製品が輝きを取り戻します。研磨剤で磨くと黒い粉が出てきますが、これは汚れや黒ずみではなく、削られた銀です。磨けば磨くほどクロスが黒い粉で汚れますが、汚れが落ちていないわけではありません。銀がどんどん削られて、変形や劣化につながるおそれがあるため注意しましょう。

変色してしまったシルバーの高価買取なら「なんぼや」へ

シルバー製品の変色の原因や予防法、対処法などをご紹介しました。とくにアクセサリーなど、身につけるシルバー製品の変色は避けられない現象かもしれません。しかし、正しいお手入れと知識を持つことで予防や対処が可能です。変色したシルバー製品がある場合は、ご紹介した方法で輝きを取り戻してみてください。

「なんぼや」では、変色してしまったシルバー製品でも、しっかり査定して買取しています。ご自宅に使用しておらず変色してしまったシルバー製品があれば、「売れないかもしれない」と諦めず、査定に出してみることをおすすめします。

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水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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