ダイヤモンドには希少価値がないという噂と本当のところ
ダイヤモンドには、希少価値がないという話を聞きます。これは本当なのでしょうか?
ここではこの噂に焦点を当て、ダイヤモンドの採掘から流通・加工・相場の管理までを独占状態で担ってきたデ・ビアス社のことや、希少価値がある有名なダイヤモンドの紹介などを通して、本当のところに迫ります。
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ダイヤモンドの希少価値
ダイヤモンドは、原石にカット(研磨)を施すことで、その美しい輝きを目にすることのできる宝石です。
しかし、ご存知のとおり、どのダイヤモンドでも良いわけではなく、宝石として流通されるグレードのダイヤモンド原石は、総採石量の15~20%程度しかありません。
この原石にカットを施し、さらに選び抜いたダイヤモンドが、ブランドジュエリーに採用されたり、高級ジュエリーとして店頭を飾ったりすることになるのです。
また、大きな塊(かたまり)で宝石質のダイヤモンドが産出されることはほとんどなく、これまでの歴史の中でお目見えした巨大なダイヤモンドは、数えられるほどしかありません。
そのように考えますと、「ダイヤモンド=希少価値はない」と単純に片付けられるお話ではないことが、お分かりいただけるのではないかと思います。
「なんぼや」のダイヤモンド買取について
ダイヤモンドの希少価値 価格推移
ダイヤモンドの価格は、年々上昇し続けています。とくに近年は、投資目的でダイヤモンドを購入する人が増えており、価格の急騰が見てとれます。世界に通用する鑑定書付きのダイヤモンドであれば信頼性が高いため、宝石でも投資対象として使えるのです。
ダイヤモンドの具体的価格の推移
4Cグレードが、1.0カラットでFLクラリティ、3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピッド)の価格推移をもとに解説します。
1960年から2013年までは、毎年約14%のペースで上昇している計算です。2000年以降は価格が急激に上昇し、2013年までに約1.9倍になっています。世界情勢も相まって、2021年11月以降はさらに急騰しはじめました。
投資対象として価値の高いダイヤモンド
ダイヤモンドは、株やFX、金(ゴールド)などと異なり、安定した価格の上昇を続けています。ダイヤモンドは鉱山から採掘されるものであり、埋蔵量も無限ではありません。需要に対して供給が少なくなれば、ダイヤモンドの価格は上昇する可能性が高いといえます。
また、ダイヤモンド業界において圧倒的支配力をもつデビアス社は、世界中のダイヤモンドの流通量をコントロールしているといわれています。そのためダイヤモンドには、大きな価格の急騰や急落の繰り返しなどが見られないのです。そこに目をつけた世界中の富裕層が、資産防衛としてダイヤモンドを買っているといいます。
投資対象となるダイヤモンド
投資対象となるダイヤモンドは、4Cが最高グレードで1.0カラット以上のダイヤモンドルースのみです。1.0カラット以下のものや4Cのいずれかが最高グレード以下の場合は、ジュエリーとしては価値が高くても、投資対象としての価値はありません。
また、世界的に権威があるダイヤモンドの査定機関が発行した鑑定書があれば、国際的にもスムーズに取引が可能です。世界的権威がある査定機関は、GIA(米国宝石学会)、HRD(ダイヤモンド・ハイカウンシル)、IGI(インターナショナル・ジェモロジカル・インスティテュート)の3社です。
ダイヤモンドの希少価値のある有名なダイヤモンド
希少価値のあるダイヤモンドの中でも、特に有名なダイヤモンドをご紹介します。
世界最大の大きさを誇る原石「カリナン」
1905年に、南アフリカ共和国(旧トランスヴァール共和国)のカリナン鉱山で発見されたのが、世界最大の3106カラットを誇る「カリナン」です。
旧トランスヴァール共和国は、この「カリナン」を英国国王エドワード7世の誕生祝いに贈りました。
エドワード7世は、この巨大な原石を有名カッターであるアッシャー兄弟の手に委ね、9個の大粒ダイヤモンドと96個の小粒ダイヤモンドにカットしたため、現在はこの「カリナン」原石を見ることはできません。
史上2番目に大きな原石「レセディ・ラ・ロナ」
2015年にボツワナのカロウェ鉱山で発見された、1109カラットの巨大なダイヤモンドが「レセディ・ラ・ロナ(Lesedi La Rona)」です。
65×55×40mmと、テニスボールほどもの大きさがあり、宝石としての品質にも優れています。
カナダのルカラ社が発見し、現在でも原石のまま保有されています。
「ピンク・スター」
59.60カラットを誇るファンシー・カラー・ダイヤモンド「ピンク・スター」は、名前のとおり、ピンクの色合いが美しいピンクダイヤモンドです。
1999年に南アフリカで採石されてカットが施されました。
2017年に、香港で行われたオークションで7120万ドル(約79億円)の高値を付けて落札され、現在はアジア最大級の規模を誇る、貴金属専門店を含む複合企業(コングロマリット)の「周大福」が所有しています。
「ホープ・ダイヤモンド」
現在、45.52カラットの大きさ(正確には重さ)を誇るブルー・カラー・ダイヤモンド「ホープ・ダイヤモンド」は、その美しさに魅了されて入手した歴史上の有名人物が、次々に不幸な運命をたどったことから、「呪いのダイヤ」という不名誉な通称で呼ばれているダイヤモンドです。
ルイ14世が購入した時点では112.5カラットあったこのダイヤモンドは、ハートシェイプにカットされ、69.03カラットになりました。
その後、どの時点でリカットされたのか定かではありませんが、現在の大きさになりました。
ちなみに、噂を意に介さずに購入した有名ハイジュエラー「ハリーウィンストン」が入手した後、アメリカのワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館に寄贈したことから、今では誰もが見学できるようになっています。
ダイヤモンドの希少価値 噂の真相とは?
天然ダイヤモンドの年間総生産量
宝石用・工業用を合わせた、天然ダイヤモンドの全世界での総生産量を見ますと、近年では毎年25トン前後ものダイヤモンドが採掘されています。ダイヤモンド1ctが、0.2gなことを考えますと、その量はとても多いように見えます。
確かに、工業用のダイヤモンドには宝石用のような、見た目の美しさに対するクオリティーは求められませんので、採掘されたものの多くが利用されていますので、希少性があるとは言い難いでしょう。
しかし、資産価値の高い貴金属「金(ゴールド)」の全世界年間産出量を見ますと、2017年だけでも3150トンあり、これは工業用を含めたダイヤモンドとの比較でも、単純計算で126倍もの量になります。
このように考えますと、宝石用としてのダイヤモンド、特にグレードの高いものに関しては、希少性があると考えた方が自然です。
デ・ビアス社の支配からの脱却
20世紀初頭までは、デ・ビアス社が全世界のダイヤモンドの約9割を、採掘・加工・流通・卸売りに至るまで、言わば独占という形でトータル管理してきました。
全世界の宝飾店に並んでいるダイヤモンドのほとんどが、デ・ビアス社を通したものであり、国際相場もデ・ビアス社が、ダイヤモンドの価値を失墜させないように、操作していたのです。
ところが、デ・ビアス社の支配下にない、ロシアやオーストラリア等でも良質のダイヤモンドが取れるようになり、近年、デ・ビアス社のシェアは、4割程度にまで落ち込んできてしまいました。
このようなこともあり、今後はダイヤモンドの価値が下落するのではないかと懸念する声も聞かれます。
しかし、現在でも、ダイヤモンドの価値(国際相場)はデ・ビアス社が発行する「ラパポート・ダイヤモンド・レポート(RAPAPORT DIAMOND REPORT)」の動向を見て決められています。
この方法が採られている限りは、ダイヤモンドの価値が極端に低くなることはないでしょう。
噂の真相は?
ダイヤモンドには希少価値がないと言われ始めたのは、デ・ビアス社の独占状態が崩れ始めてからでした。
デ・ビアス社がダイヤモンドの相場を支配する以前、産出過多で過剰供給が起こり、値崩れを起こしたこともあるダイヤモンドですので、それを懸念する声が噂となって流れたと考えることもできます。
また、工業用も含めた鉱物としてのダイヤモンドは、確かにそれだけで希少性があるとは、言えません。
正確には、ジュエリー品質の中でも特にクオリティーが高いもの、また、産出量が絶対的に少ないファンシー・カラー・ダイヤモンドに関しては、希少性があるとするのが正解かもしれません。
どちらにしても、ダイヤモンドの煌(きらめ)きの美しさは、見るものを魅了します。これだけは昔から変わらない、確かなことなのです。
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