メレダイヤの意味と買取査定の実際
ダイヤモンドには相場があるのにも関わらず、業者により査定に大きな開きがあるのはなぜか、ご存じでしょうか?
業者により、手数料など、差し引かれる金額が異なることもありますが、実はメレダイヤ等と呼ばれる小さなダイヤモンドが、“鍵”となっていることもあるのです。
今回は、小さいダイヤモンドの基準やその使われ方、高額で査定してもらう方法、査定できる場合とできない場合についてなど、ふだんなかなか聞けない疑問についてレクチャーします。
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メレダイヤとは?
明確な定義はないのですが、一般的には0.3もしくは0.2ct未満の小さなダイヤモンドを「メレダイヤ」「メレーダイヤ」等と呼んでいます。
また、ダイヤモンド売買のプロの間では、メレといえば0.08ct未満のルース(裸石)を指すことが多く、0.02ct以下になるとまた別に「スターサイズ」として、分けて呼ぶ習慣もあります。
メレダイヤの意味
メレダイヤは、フランス語の「Melee(メレー)」が由来で、ごった返し、混ぜ合わせなどの意味があることから、メインの石を取り囲むように使用されたりすることの多い、小粒のダイヤモンドのことを指しています。
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メレダイヤの基準
メレダイヤは、100粒の合計で0.1ctになる0.01ctを1/100と表して取り引きされています。
また、ダイヤモンドの大きさを選別する“ふるい”のことを「Sieve/シーブ」と呼び、大きさにより番号が分けられていることから、これをSieve no.と呼んでいます。
一番小さいSieve no.は0で、1/200のサイズ(0.005ct)からあります。
メレダイヤ平面の直径は、カットにより若干増減がありますが、通常の誤差範囲にてサイズチャートにmm単位で記載されていますので、参考にすると良いでしょう。
※主なメレダイヤ(ラウンド)のサイズチャート一覧
Carat | Sieve No. | ct / Piece | Size |
---|---|---|---|
1/200 | 0 | 0.005ct | 1.00~1.10mm |
1/175 | 0~1 | 0.006ct | 1.10~1.15mm |
1/150 | 1~1.5 | 0.007ct | 1.15~1.20mm |
1/120 | 1.5~2 | 0.008ct | 1.20~1.25mm |
1/100- | 2~2.5 | 0.009ct | 1.25~1.30mm |
1/100 | 2.5~3 | 0.010ct | 1.30~1.35mm |
1/100+ | 3~3.5 | 0.011ct | 1.35~1.40mm |
1/70 | 4.5~5 | 0.014ct | 1.50~1.55mm |
1/60 | 5~5.5 | 0.016ct | 1.55~1.60mm |
1/40 | 6.5~7 | 0.025ct | 1.80~1.90mm |
1/30+ | 7.5~8 | 0.035ct | 2.00~2.10mm |
1/20+ | 9.5~10 | 0.058ct | 2.40~2.50mm |
1/10+ | 12.5~13 | 0.108ct | 3.00~3.10mm |
1/8+ | 13.5~14 | 0.125ct | 3.20~3.30mm |
1/6+ | 15.5~16 | 0.175ct | 3.60~3.70mm |
– | – | 0.20ct | 3.80mm |
– | – | 0.25ct | 4.10mm |
メレダイヤの使われ方
使われ方は前出のとおり、脇石、もしくは飾り石として、メイン宝石の周りに配置してゴージャス感を引き出す使われ方が一般的ですが、「パヴェセッティング」と言って、メレダイヤを石畳のように数多く並べて、まばゆい煌(きらめ)きを楽しむ技法や、主にスクエア形のメレダイヤを並べて、表面から爪が見えないように作る「ミステリーセッティング(ミステリーセット技法/インビジブルセッティング)※1」技法での作品など、メレダイヤ全体がメインのジュエリーもあります。
※1 ミステリーセッティング(ミステリーセット技法)は、高級ジュエリーブランドのヴァンクリーフ&アーペルが生み出し、1993年に特許をとった技法です。そのため、同じく爪が表面に出ない作品でも他工房のものは、インビジブルセッティングという技術で作られた作品として流通しています。
メレダイヤは売れない?
ダイヤモンド買取をしてくれる業者でも、メレダイヤは対象外、もしくはスズメの涙程度の査定しか出してくれないことがあります。
以前は、メレダイヤは屑(くず)ダイヤ等と呼ばれ、取るに足りないダイヤモンド、価値のないダイヤモンドとして見られていたこともありますので、仕方ないと思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、グレードの高いものほど透明度が高く輝きも美しいのは、小さいダイヤモンドでも同じです。高級なジュエリーに使用されているメレダイヤほど、良いメレダイヤが使われているはずですので、初めから査定の対象外になってしまうのはおかしな話なのです。
では、なぜ査定されない場合があるのでしょう。
メンテナンスが必要なメレダイヤ
もともとグレードが低く、ジュエリーとしての輝きに不足しているダイヤモンドは、査定しても金額が出ませんので除くとして、購入時にはある程度の価値が認められていたメレダイヤなのに、査定額が出ない場合の原因には、汚れや傷、欠け等が考えられます。
ダイヤモンドは硬い鉱物ですが、衝撃には弱いため、気がつかない内に机の角に当たる等して、傷や欠けが生じてしまう場合があります。
また、油分になじみやすい性質があることから、皮脂などがこびりついて黄変してしまうこともあります。
このような場合、研磨したり特殊な洗浄をしたりする手間が掛かることから、査定額が出せない場合があるのです。
査定に自信が持てない場合
買取を希望している時に問題なのは、メレダイヤの査定に自信が持てないために、査定対象外で引き取ろうとする、もしくは実際の価値よりも大幅に低い査定を出してくる業者です。
業者を選ぶ時には、オフィシャルサイト等も参考にして、宝石学を学んだプロの査定士がいる業者を選ぶと良いでしょう。
メレダイヤ 高額査定を引き出す方法
お手入れをする
日頃から丁寧に品物を扱い、お手入れをしてから保管するようにするだけで、査定額が大きく変わる可能性があります。
ダイヤモンドについてしまいがちな油分汚れも、お手入れでその都度取っていれば、こびりつくこともなく、毎回美しい輝きを楽しむこともできます。
まとめて査定に出す
1粒よりも多くの粒があった方が、査定額は高値になる可能性が増えます。
ルースでメレダイヤを数多く持っている場合には、ctごとに仕分けしてから出すことで、プラスアルファを付けてもらえることもあります。
また、メレダイヤ以外の宝石のルースやジュエリーを同時に査定に出すことも有効です。
現在、ダイヤモンドの買取相場が上がっています
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