2023年07月28日

エメラルドの美しさを保ち続けるためのお手入れ方法

古代から多くの人々を魅了してきたグリーンに輝く宝石「エメラルド」。5月の誕生石としても馴染み深い宝石の一つです。今回は、身に着けることで華やかに彩ってくれるエメラルドを長く美しい状態で保つためのお手入れ方法について紹介していきます。

エメラルドの特性・特徴

エメラルドの最大の特徴は、エメラルドグリーンの由来にもなったその色です。一方で、傷は付きにくいが割れやすいといった特性も併せ持っています。

宝石の傷つきやすさを示すモース強度は、10段階で示し、数字が多いほど傷つきにくいことを表します。エメラルドのモース強度は、7.5〜8mohsで、比較的傷つきにくい宝石です。

割れやすさの目安を示す値を「靱性」と呼びます。エメラルドの靱性は5.5と宝石の中でも低く、インクルージョンがあることで衝撃に弱く割れやすい宝石です。日常使いを避け、お食事会などの落ち着いた場面での着用がおすすめです。

前述の通り、内部にインクルージョンがあるエメラルドは、非常に繊細な宝石です。ここからは、エメラルドを扱う上での注意点について説明します。

エメラルドは、繊細な宝石のため力仕事やスポーツ、就寝時など衝撃が加わる危険性がある場合には、身に着けないようにしましょう。

手洗いやお料理といったお湯を触る場面は、オイルが溶ける可能性があるため、エメラルドの着用は避けるのが賢明です。また、暖房の風によってオイルが乾燥し蒸発する場合もあるため、保管場所にも注意が必要です。

ジュエリーの洗浄方法のひとつとして「超音波洗浄」が有名ですが、エメラルドの場合は、オイルが抜けて割れる原因になるため、不向きです。近年では、家庭用として使用できる超音波洗浄機も登場していますが、エメラルドには使用しないでください。

繊細な宝石のため、取り扱いには注意が必要なエメラルドですが、大切に扱うことで、美しさを持続したまま身につけることができます。ここからは、エメラルドのお手入れ方法について紹介します。

日常的なお手入れとしては、使用後に柔らかい布で優しく拭くだけで充分美しい状態を維持することが可能です。

優しく拭くだけでは、汚れが取れない場合は、無理に強く拭かず専門の業者にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。ぬるま湯の石鹸水で洗う方法も散見されますが、プロにお願いするのが安全です。

エメラルドを保管する際にも、美しさを損なわないために注意点があります。以下で詳しく紹介します。

衝撃に弱いエメラルドは、他のジュエリーと一緒に保管せず、ジュエリーボックスを分けるか、仕切りを使用して保管しましょう。

前述の通り、表面のオイルが乾燥し、蒸発すると割れの原因にもなるため、直射日光や冷暖房が当たらない暗所に保管しましょう。

以下は、エメラルドのお手入れ方法、保管方法の早見表です。
※記載内容は目安です

傷が付いてしまったエメラルドでも買取は可能！ぜひ「なんぼや」へ気楽にご相談ください。

エメラルドの買取価格の相場を、ランク別に紹介します。

Sランク・・・カラーが濃く、インクルージョンがない個体カラット数	買取価格
1.0ct	150,000円〜
2.0ct	400,000円〜
3.0ct	630,000円〜
5.0ct	1,400,000円〜
10.0ct	4,200,000円〜

Aランク・・・カラーがやや濃く、わずかにインクルージョンがある個体カラット数	買取価格
1.0ct	120,000円〜
2.0ct	250,000円〜
3.0ct	900,000円〜
5.0ct	700.000円〜
10.0ct	2,100,000円〜

Bランク・・・カラーが普通で、わずかに濁りのある透明度の個体。カラット数	買取価格
1.0ct	80,000円〜
2.0ct	180,000円〜
3.0ct	250,000円〜
5.0ct	500,000円〜
10.0ct	1,400,000円〜

Dランク・・・カラーがかなり薄い、または黒っぽく、濁りの強い個体カラット数	買取価格
1.0ct	2,800円〜
2.0ct	8,400円〜
3.0ct	21,000円〜
5.0ct	35,000円〜
10.0ct	100,000円〜