リューコガーネット（ホワイトガーネット）／Leuco Garnet(White Garnet)
グロッシュラーガーネットの中でもまれに見られる無色透明の石が、リューコガーネット、もしくはホワイトガーネットと呼ばれる宝石です。
限られた地域のみで産出されており、宝石質の石はほとんど採石されないことから、大変希少なガーネットになっています。さらに、この希少な石の中にはUV照射（ブラックライト照射）で蛍光性が見られる石もあり、UVタイプとして好む収集家もいます。
リューコガーネットの名称の由来や価値、その特徴や石にまつわる言葉の意味などを、詳しくご紹介します。
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宝石の属性
| 名前 | リューコガーネット／ホワイトガーネット |
| 英語名 | Leuco Garnet ／white Garnet |
| 和名 | 灰礬柘榴石（かいばんざくろいし）／白柘榴石（しろざくろいし） |
| 色 | 無色透明 |
| グループ（種・変種） | ガーネット、アルマンディンガーネット（アルマディンガーネット／アルマンダイト）、パイロープガーネット、スペッサタイトガーネット（スペサルタイトガーネット／スペサルティンガーネット／スペッサルト）、グロッシュラーライトガーネット（グロッシュラライトガーネット）、アンドラダイト、ウバロバイト、デマントイドガーネット、グリーングロッシュラーガーネット（ツァボライト／サボライト／グリーンガーネット）、ロードライトガーネット、ヘソナイトガーネット、ミントガーネット（ライムガーネット、ミントグリーンガーネット） |
| 硬さ（モース硬度） | 7-7.5 |
| 光沢 | ガラス光沢 |
| 化学成分 | Ca3Al2(SiO4)3 |
| 結晶系 | 等軸晶系 |
| 誕生石 | １月（ガーネット全体） |
宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 秘めた情熱
- 意味
- 生命を活性化させる内なる情熱
産出国・産地
- タンザニア：メレラニ／Merelani
- ミャンマー：モゴック（モゴク）／Mogok
- マリ共和国：全域
特徴・特性
リューコガーネットはケイ酸塩鉱物で、カルシウムが含まれるウグランダイト（Ugrandite）グループに属する石です。
そのグループ内でさらに、グロッシュラーガーネット（grossular Garnet／灰礬柘榴石）に分類され、無色透明の石のみをリューコガーネット、もしくはホワイトガーネットというコマーシャルネーム（※1）で呼んでいます。
また、透明なことから、カラーレスグロッシュラーガーネットと表記されることもあります。
ただし、どれも正式な宝石名には認定されていないため、鑑別書にはグロッシュラーガーネットと記載されます。
リューコガーネットの名称の由来
リューコガーネットは、ギリシャ語の「白い」という意味のリューコス（Leukos）が由来で、「透明＝色がない＝白」というイメージから名付けられました。
紫外線で発光するリューコガーネット
リューコガーネットの中には、長波の紫外線（ブラックライト）を当てると蛍光色のピンクから赤紫の色に発色する、蛍光性を有するものがあります。
リューコガーネットのお手入れ方法
リューコガーネットは、透明の輝きを大切にしたい宝石のため、身につけた後は毎回柔らかい布などでやさしく拭くようにすると良いでしょう。
拭くだけではくすんで見える時には、他の宝石同様、水やぬるま湯で洗うか、キッチン用の中性洗剤を水などで薄めた液を用意し、柔らかなブラシなどで軽く擦るように洗うことも可能です。
流水などで洗剤を完全に流し、乾いた布等でしっかり水分を取ってから保管しましょう。
なお、保管する場合には、他の宝石と重なり合うことがないようにし、スペースがない場合には、柔らかい布等に包んでから保管することをおすすめします。
また、保管場所は、直射日光が当たらず湿気のこもらない場所が最適です。
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価値
リューコガーネットは現在のところ、限られた産地で少量産出されるのみの、大変希少なガーネットです。そのため、小さなものでも高品質のものは他のガーネットに比べて高値になることが多く、店頭に並ぶことも少ないガーネットです。
カラットの価値
リューコガーネットは、そのほとんどが小粒で、1カラット以上の宝石質（※2）の石が採石されることはほとんどないことから、大きな石になるほどに価値も飛び跳ねて高くなる傾向にあります。
カラーとクラリティの価値
リューコガーネットは、無色透明に近いほど高評価となります。また、インクルージョンがなく、透明度の高いものが高評価を得られます。
しかし、実際には完全な無色透明のものは非常にまれで、ほとんどのものはわずかながら黄系や緑系の色味を帯びています。
蛍光性の価値
ダイヤモンドで蛍光性の強いものは、価値が下がることがありますが、リューコガーネットの場合には、蛍光性のあるなしで価値が変わることはほとんどありません。
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