3月の誕生石はアクアマリンか珊瑚かどっち?
2021年12月に日本の誕生石が改定されました。
1958年にアメリカの宝石商組合が定めた誕生石の基本規定に日本の誕生石として新たに10石追加され、3月の誕生石も2つから4つに増えました。
今回は3月の誕生石について紹介していきます。
誕生石の由来・起源
誕生石の起源は旧約聖書まで遡ります。
旧約聖書のエジプト記に「ユダヤの高僧が12種類の宝石で着飾った胸当てを着けていた」という記述があり、ここから12種類の宝石と12ヶ月をつなげて誕生石の形ができたといわれています。
その後、18世紀に宝石商によって月ごとの誕生石が決められ、1912年にアメリカの宝石商組合によって、各月に宝石を当てはめるルールが決まりました。
そして、日本国内では、1958年に、全国宝石商組合によって誕生石が制定されており、各国で誕生石の順番が異なっていたりもします。
3月の誕生石は4つある!
3月の誕生石は2021年まで「アクアマリン」と「珊瑚」のどっちかでしたが、2021年12月に新たに「ブラッドストーン」と「アイオライト」が加わり、4つになりました。
一つずつ見ていきましょう。
アクアマリン
色 | パステルブルー |
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属性 | ベリル(緑柱石) |
硬度 | 7.5~8.0 |
屈折率 | 1.577~1.583 |
比重 | 2.72 |
石言葉 | 「幸福」「富」「聡明」「勇敢」「沈着」 |
アクアマリンは3月の誕生石の代表的存在で、その透き通った青色から「海の宝石」「人魚石」「天使の石」などとも呼ばれています。
名前の通り、海の力を持っており、航海のお守りとしても古くから重宝され、近年は『幸せな結婚を象徴する石』として女性へのプレゼントとしても人気になっています。
エメラルドと同じ鉱物であるベリル(緑柱石)の仲間でもあり、リングやピアス、ネックレスなど様々なアクセサリーに利用されています。硬度も比較的高いので、扱いやすい宝石として知られています。
世界最大のアクアマリンでもある「エレノア・ルーズベルト・アクアマリン」やメクレンブルク=シュヴェリーン大公国アレクサンドラ王女のアクアマリンのティアラが有名です。
珊瑚
色 | 白・赤・ピンク |
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属性 | コーラル |
硬度 | 3.5~4.0 |
屈折率 | 1.486〜1.658 |
比重 | 2.59〜3 |
石言葉 | 「確実な成長」「家長の威厳」「帝王」「長寿」「聡明」「幸福」 |
珊瑚は「アクアマリン」と並び3月の誕生石の代表的存在で、日本国内でも馴染み深い宝石です。
アクセサリーとしては赤珊瑚が人気でプラチナやホワイトゴールドとの相性も良く、他の宝石と組み合わせた『脇石』の位置付けとしても人気があります。
カルシウムを主成分としており、硬度が低く、熱や汗にも弱いため、傷つきやすく、劣化しやすいセンシティブな宝石なので取り扱いには注意が必要です。
「オックスブラッド(牛の血)」など血赤珊瑚が最も価値が高い珊瑚と言われており、「エンジェルスキン(天使の肌)」と呼ばれる淡いピンク色の珊瑚も人気です。
ブラッドストーン
色 | 濃い緑色 |
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属性 | クォーツ(石英) |
硬度 | 7.0 |
屈折率 | 1.530〜1.540 |
比重 | 2.58〜2.91 |
石言葉 | 「勇気」「友情」「落ち着き」「精神安定」 |
別名「ヘリオトロープ」とも呼ばれる「ブラッドストーン」は濃緑⾊の地に⾚⾊の斑点があるのが特徴の宝石です。
「ラピス」「メノウ」と並び最も古い宝石として位置付けられており、赤色の斑点はイエス・キリストが十字架に磔になった際に足元のジャスパーに滴った血であるともいわれています。
丸玉のブレスレットやネックレスとして加工されることが多く、パワーストーンとしても有名です。
アイオライト
色 | ⻘紫⾊・灰⻩⾊・淡⻘⾊ |
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属性 | コーディエライト |
硬度 | 7.0〜7.5 |
屈折率 | 1.542〜1.551 |
比重 | 2.61 |
石言葉 | 「道を示す」「誠実」「貞操」「愛を貫く」 |
2021年より新たに3月の誕生石として加わった「アイオライト」は海を航海する際に羅針盤として使用されていた「バイキングの石」です。
鮮やかなライトブルーの宝石で、見る角度によって色味が変わる独特の発色は、イヤリングやネックレスなど様々なアクセサリーに利用されています。硬度も比較的高いので、扱いやすい宝石として知られています。
まとめ:誕生石を身につけよう
自分の生まれ月に割り当てられた誕生石を身に着けることによって、幸運を呼び寄せる力があると言われています。
3月の誕生石は海に関連する宝石が多く、また生命力や長寿といったポジティブな要素も多くあります。
1つの生まれ月にも複数の誕生石があるので、気になる宝石があれば検討してみるのもよいかもしれません。
珊瑚やアクアライトなど希少価値の高い宝石は中古市場でも高値で取引されています。
「なんぼや」では誕生石の高価買取も行なっていますので、不要な宝石がありましたらぜひ当店にお持ち込みください。