2024年 10月
プラチナ相場の過去推移

2024年 10月プラチナ相場の価格推移グラフ

基準指数(円)

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2024年 10月プラチナ相場の価格推移

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2024年 10月プラチナ相場の価格推移表

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2024年 10月プラチナ相場に対する考察

2024年10月期のプラチナはインゴットベースで月始めの4,890円台からスタートした。 2日に中東情勢が緊迫化する。イランがイスラエルの都市部にミサイル攻撃を開始したことが世界中で報じられる。これを受けアメリカ相場は急落からの様子見を見せるも、戦況の悪化にはつながらない。一方で新たに成立した日本の石破内閣は金融引き締め論者であったものの、日銀総裁と会談して金融緩和を要請するなど、予想に反する動きが目立つ。 10月7日の週に入ると、4日に発表された非農業部門の雇用統計の影響が現れる。雇用者数は25.4万人となり、基準の20万人を下回った。失業率も4.1%に低下するなど、力強い労働市場を示したことになる。当然ながら為替はドル高円安に動き、プラチナ価格も上昇していく。ただ8日には雇用統計を受け「2024年11月以降には利下げは不要、もしくは利下げ幅を縮小して実行」という予想が広がり、プラチナも大きく下落した。もうひとつの重要指標であるアメリカの消費者物価指数（CPI）は市場の予想を若干上回る結果となった。週が明けて10月15日には戦争リスクが高まる。中国軍が演習名目で台湾を囲んだと報じられたためだ。ロシアがウクライナに侵攻した際も、最初は「演習の実施」だったため、東アジアを中心に緊張感が高まった（数日後に中国軍は撤退）。 16日（水）にプラチナは69円の下落。アメリカにおける半導体銘柄の落ち込みや円安が背景とされた。よく17日に半導体落ち込みの原因は、オランダの半導体メーカーであるASML社の下落に影響を受けたと広まる。一方で翌18日にはエヌビディアが最高値を記録した。 21日以降は引き続き半導体銘柄に注目が集まるが、前週の「ASMLショック」により、プラチナ市場への影響は限定的となった。24日からアメリカ半導体の大手であるマグ7（マグニフィセント7）の四半期決算が始まる。Tesla、Google（ALPHABET）と好調さを見せ、プラチナ価格にも好影響を見せる。段階的な決算発表に30日まで上昇が続いたが、月内最終日である31日に229円の大幅下落。ボラティリティの高いプラチナとはいえ、1日で229円下がるのはとても珍しい。熱気に水がかけられた状況で、いよいよアメリカ大統領選挙を迎える。