サファイア買取での評価ポイントと価値
サファイア買取の評価ポイントは、どこにあるのでしょうか?今回は、難しいとされるカラーストーン査定時の評価ポイントを、宝石としての評価と買取視点での評価双方から、総合的に分かりやすく解説していきます。
買取時の高額査定を引き出すためのピントとして、また、購入時にも役立つ知識です。
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サファイアの価値はどこで決まる?
サファイアの、石としての価値は主に次の3要素から決定されます。
- カラー(色)
- クラリティ(透明度)
- カラット(重さ)
これに、産地やブランドなどの付加価値、希少価値等が加わることで、総合評価されることになります。
次の章からは、これらについて詳しく見ていくことにしましょう。
サファイアの評価ポイント:カラー
カラーストーンの価値は、色で決まると言っても過言ではなく、サファイアも例外ではありません。
サファイアの定義
サファイアは、ルビーと同じコランダムという鉱物です。その中で、クロムが要因で赤く発色するルビー以外の宝石を、色は問わずに全てサファイアと呼んでいます。
ただし、クロムが要因のものでも、その含有率が低いものは、ルビーではなくサファイアになります。
ルビーはクロム含有率0.5~1%前後のものとされていますが、はっきりした定義はなく、その境界線は曖昧なため、同じ品がルビー、ピンクサファイア等と意見の分かれることもあります。
サファイアといえば基本はブルーですが、その他にも様々な色合いのものがあります。
ピンクやイエロー、バイオレットなどが人気で、サファイアの前に色名を付ける形で呼ばれています。
色の基準
基本的には、発色が鮮やかで色の層や濃淡のない、均一に色の出ている石が高評価です。
サファイアで最も多いブルーでは、深みのある青色が基本的には高い評価になりますが、色が濃すぎて黒ずんで見えてしまう場合には評価は下がります。
鑑別機関では、マスターストーンを用意して、サファイアの色名を決定していますが、ダイヤモンドのような国際的な同一基準というものは現在ありません。
また、ブルー以外でも美しい色合いで希少性のあるサファイアの中には、上記基準の最高峰のものよりも資産的価値の勝るものがあります。その代表格が「パパラチャサファイア」です。
高評価の色とは?
ブルーサファイアの中では、カシミール産を代表とする「コーンフラワー・ブルー」が最高峰で、深い青色の中にも矢車草の色に似た、柔らかな発色が印象的です。
カシミール産のものは近年入手が難しくなっているため、希少価値も相まって、高額で取引されています。
なお、同様の色はスリランカやマダガスカルでも産出されています。
やはり産出量は多くないため、こちらも高評価となっています。
上記に並ぶ高評価の色は「ロイヤル・ブルー」です。
ビロードのような深い色合いが特徴です。また、やや青に紫が少し混じった傾向が見られるスリランカ産の「カワセミのブルー」と呼ばれる色のサファイアも高評価されています。
しかし、それら最高峰のものよりも評価の高い色がキング・オブ・サファイアと呼ばれるパパラチャサファイアです。ピンクとオレンジの中間色で、スリランカで採掘されますが、極めて希少なため、流通されている宝石もわずかです。
なお、ピンクだけでもオレンジだけでもない色合いと、この名称を名乗れる色の幅が狭いため、パパラチャであることを証明するためには鑑別機関での鑑別結果が必須となります。
その他、イエローサファイアの中で濃い色合いの「ゴールデンサファイア」も評価が高いサファイアです。
加熱処理と非加熱による色
サファイアのほとんどは、加熱処理が行われ、石本来の色合いを最大限に引き出す処理がされています。これは、見た目の美しさはもちろん、石の色を安定するためにも有効です。また、この処理が行われることによるマイナス評価はありません。
逆に、非加熱でも美しい色合いのものは、希少でほとんど流通していないため、こちらはプラスに作用し、高評価になります。
その他の価値のある色
サファイアには、アレキサンドライトのように、光源の違いでカラーチェンジするものがあります。アレキサンドライトほどに色の変化がくっきりすることはほとんどありませんが、「カラーチェンジサファイア」と呼ばれ、評価の際にプラス要因になることもあります。
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サファイアの評価ポイント:クラリティ
クラリティでは、インクルージョン(内包物)やキズなどによる透明度を見ます。透明度の高いものが高品質とされますので、透明度を損なう恐れのあるそれらの少ないものが基本的には高評価になります。
ただし、インクルージョンの多い宝石でもありますので、特別気になるインクルージョンがない場合には、好みの色を優先する方が良いでしょう。
なお、インクルージョンにより特殊な効果を発揮して、高評価になるものあります。それが、針状のインクルーション(ルチル)が集まることで、星の形のような6条の光の筋が見られる「スターサファイア」です。
ロイヤル・ブルーなどのサファイアに比べますと、評価は下回ることが多いですが、同等の色のサファイアに比べるとプラス評価が期待できます。
サファイアの評価ポイント:カラット
同じ品質のものならば、カラット数の多いものの方が高評価されます。
ちなみに、同じコランダムであるルビーは3ct以上のもので宝石品質のものはまれですが、サファイアでは、20ctを超えるものもあります。
サファイア買取での評価ポイントとは?
買取での評価には、宝石の評価にプラス、付加価値等が評価されて加算されることがあります。サファイアでのプラス要素とはどのようなところにあるのか、見ていきましょう。
産地
サファイアの産地では、カシミール産のものに高品質のものが多く、現在では入手が難しくなってきていることもあり、同程度の品質のものでもプラス査定になることがあります。
また、日本ではミャンマー産であることがロイヤル・ブルーという名称が付けられる条件になっているため、同品質のサファイアでも、産地が異なった場合、若干、評価に差異が生じることもあります。
※海外ではこの決まりはないため、どの産地でも使用されています。
状態
手入れのされていない宝石は輝きが鈍る傾向にありますので、評価に影響することも考えられます。買取査定前に、お手入れをしていくと良いでしょう。
お手入れ
日頃のお手入れは、柔らかい布などで表面をやさしく拭きます。汚れが落ちない、もしくは曇っているように見える場合には、ぬるま湯か水にキッチン用の中性洗剤を混ぜたものと毛先のソフトな歯ブラシ等を用意し、水につけてブラシで擦ることで汚れを落とします。
その後、しっかりすすいで水気をタオルなどで取り、しっかり乾燥させてから保管します。
附属品の有無
鑑定書や産地証明書、ブランドの場合には、購入時の袋や箱、ギャランティーカードなどもプラス評価の対象になる場合があります。
付随する貴金属や宝石
ジュエリーとして買取してもらう場合には、貴金属やダイヤモンド、その他宝石などが付いていれば、それも同時査定の対象になります。その分の評価額もプラスになりますので、必ず、サファイアのみの評価はどの程度かも確認するようにしましょう。
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