「幻のサファイア」コーンフラワーブルーを解説!
コーンフラワーブルーサファイアとは?
インドとパキスタンの国境の山岳地帯、カシミール地方が原産で、ベルベットブルーのサファイアがコーンフラワーブルーと呼ばれています。白みのある柔らかいベルベットブルーが特徴のブルーサファイアで、細長い針状の結晶が内在していて、反射により霞が掛かったようにも見えるのが魅力的です。また、カシミール産のコーンフラワーブルーは、ブルーサファイアの最高色として知られています。
名前の由来
コーンフラワーの和名は矢車草です。柔らかく幻想的な矢車草の色に近く、彩度や明度ともに高い上品なサファイアをコーンフラワーブルーといいます。コーンフラワーブルーは、およそ100年前の数年間しか採掘されていないことから、希少性が高いサファイアです。現在カシミール地方での採掘は核実験による環境破壊や紛争の激化により中断されているため、マーケットでコーンフラワーブルーを見かけることはほとんどありません。石の美しさはもちろん、希少で価値の高いことから「幻のサファイア」と呼ばれているのがコーンフラワーブルーなのです。
ロイヤルブルーとコーンフラワーブルーの違い
どちらも同じブルーサファイアですが、はっきりとした違いがあり、柔らかくやや明るい青色がコーンフラワーブルー、青みが濃くやや赤手に振った美しい色がロイヤルブルーと定義されています。
ロイヤルブルーはイギリス王室の公式カラーであり、チャールズ皇太子がダイアナ妃へ贈った婚約指輪がロイヤルブルーのサファイアであったことはとても有名な話です。深みのある濃い青色で、通常濃い青は黒く見えてしまうこともあるのですが、ロイヤルブルーはそうではなく、しっかりと青を感じられて輝きのあるカラーです。
また、現在はスリランカ産のロイヤルブルーとカシミール産のコーンフラワーブルーがブルーサファイアの最高色であるといわれています。
美しい色合いでダイヤモンドの次に硬度が高いサファイアは、日常で身につけることに適した宝石ともいえ、贈り物にもぴったりです。
ロイヤルブルーとコーンフラワーブルーの石言葉
- ロイヤルブルーの石言葉は慈愛、誠実、徳望です。
一途な気持ちや誠実な愛を伝えるためエンゲージリングの内側に埋め込むなど、特別なシチュエーションのプレゼントに選ばれる人も多いです。宇宙の青、神秘的な色、神に近い神聖な石と人々を魅了したロイヤルブルーは元々、聖職者が身につけていたそうです。
- コーンフラワーブルーの石言葉は成功、繁栄です。
コーンフラワーブルーは自信を高める効果や、日々の充実感を高める効果があるといわれています。成功や繁栄を願うため、自身の幸福感を高めるためにお守りとして身につける人も多いです。
サファイアは成功へ導くといわれる石なので、起業をしようとしている人や、新しいチャレンジをしようとしている人への贈り物にすると喜ばれるでしょう。
品質の良いコーンフラワーブルーは希少
ブルーサファイアの中で1番希少価値が高いのが、カシミール産のコーンフラワーブルーです。現在採掘が行われていないカシミール産のコーンフラワーブルーサファイアはとても希少で、ロイヤルブルーサファイアの100分の1ほどしか流通していないといわれています。そのためマーケットに出ても高額で、品質の良いものやカラット数の大きいものは滅多にお目にかかれないサファイアなのです。
コーンフラワーブルーの相場
買取店の多くは1カラット〇円~というようにおおよその相場が決まっていますが、サファイアは産地やカラット数、鑑定書、産地証明書、付属品の有無などさまざまな鑑定基準があります。
産地は特に重要視されていて、カシミール産のコーンフラワーブルーは0.3カラットで100万円以上という高値がついています。他にも1.7カラットで1,000万円を超えるものもあり、一生に一度手に入るかどうかというほど高価なものです。幻のサファイアと呼ばれることも納得の価格といえるでしょう。
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