ペツォッタイト/Pezzottaite
ペツォッタイトは、2002年11月にマダガスカル フィアナランツォア州にあるサカヴァラナ鉱山で発見され 、翌年の2003年に国際鉱物学連合(IMA)にて、認定された新鉱物です。
ラズベリーのようなピンク色が魅力の石ですが、その産出量は少なく、その中でも宝石としての価値のあるものはまれで、希少価値の高い宝石として知られています。
この石の、名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを、詳しくご紹介します。
2024年宝石買取相場急上昇中!! さらにジュエリーに使われている金は10月31日(木)現在1gの相場が15,025円を超えました!! 20年前と比べておよそ7倍以上値上がりしており、これまでにない高値となっています。 宝石やジュエリーを売るなら今がチャンス、宝石買取なら「なんぼや」にお任せください。
宝石の属性
名前 | ペツォッタイト/ペッツォタイト/ラズベリル |
英語名 | Pezzottaite/Raspberyl |
和名 | ペツォッタ石 |
色 | オレンジ、ピンク、赤系 |
グループ(種・変種) | ベリル・エメラルド・アクアマリン・モルガナイト・ゴシェナイト・ヘリオドール(ゴールデンベリル)・レッドベリル(ビクスバイト) |
硬さ(モース硬度) | 8 |
光沢 | ガラス光沢 |
化学成分 | Cs(Be2Li)Al2Si6O18 |
結晶系 | 三方晶系 |
宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 新しい鉱物のため、設定はなし
- 意味
- 新しい鉱物のため、設定はなし
産出国・産地
- マダガスカル:フィアナランツォア/Fianarantsoa
- アフガニスタン:全域
- ミャンマー:全域
特徴・特性
ペツォッタイトは、ペグマタイト鉱床に産出される鉱物で、マダガスカルでは、トルマリンやアマゾナイト、スポジューメン(リシア輝石)などと一緒に、また、ミャンマーでは、フェナカイトやルベライトなどと一緒に 、まれに採石されることのあるケイ酸塩鉱物です。
発見されてからしばらくの間は、マダガスカルのみにて産出される鉱物とされてきましたが、その後、ミャンマーやアフガニスタンでも同品質の石が発見され、採石されるようになりました。
しかし、その採石量は、手掘りで採取されることもあり、全体的に見ても微量です。
新鉱物認定の経緯
ペツォッタイトは、2002年11月 にマダガスカル南東部にある、フィアナランツォア州 のサカヴァラナ鉱山 で発見されました。
発見当初はトルマリンとして、ローカル市場にて一部が流通しましたが、すぐにベリル(緑柱石)の一種であるビクスバイト(レッド ベリル)だと考えられるようになりました。
そのことから、「マダガスカル レッド ベリル」、また、その色合いにより「ラズベリー ベリル」、「ラズベリル」、「ピンクベリル」などと称されます。
その後、ベリルの主成分であるはずのベリリウムが、セシウムやリチウムと一部置き換わった、ベリルと類似構造の石であることが分かりました。
そのため、発見翌年の2003年2月に行われた、世界最大規模のジェム&ミネラルショーであるツーソン ショー(アメリカ)では、すでに名称が決まっていないだけで、新種であるとの情報が飛び交うようになっていました。
同年9月、国際鉱物学連合(IMA)は、原子量が133 あるため、ベリル(原子量9)と比べて明らかに比重と屈折率に差ができるこの鉱物を、ベリル グループの“新鉱物”と認め「Pezzottaite」が正式名として認定されたのです。
名称の由来
鉱物の分析をしたのは、イタリアのミラノ市立自然史博物館に所属していた、地質学者で、鉱物学者でもあるフェデリコ・ペツォッタ博士(Federico Pezzotta)です。その名前にちなみ、新鉱物の名称は「ペツォッタイト」となりました。
ペツォッタイトの発色要因
ペツォッタイトの色は、3価マンガンイオンのカラーセンター(色中心/着色中心)(※1)によるもので、その原因は放射線による誘発ではないかと考えられています。
また、450度の高温で約2時間熱することで、退色し、ガンマ線を照射することで、再び色が回復するという特徴があります。
「なんぼや」の宝石買取実績や買取相場はこちら
価値
ペツォッタイトは、限られた鉱山にてまれに産出される石です。その中で、濁りが少ない宝石質(※2)のものはさらにまれにしか採石されないため、希少石として位置付けられています。
宝石質として採石される、そのほとんども、1ctに満たない重さのものが中心で、多くのインクルージョン(内包物)を含んでいます。
ラズベリー色が顕著で、透明度の高いものが最高級とされていますが、インクルージョンもペツォッタイトの特徴のひとつとして、容認されています。
宝石としての歴史は浅い石ですが、希少石であることはもちろん、耐久性や石そのものの美しさもあいまって、宝石コレクターにも非常に人気のある石となっています。
ペツォッタイト キャッツアイ
ペツォッタイトの中には、シャトヤンシー(Chatoyancy)と呼ばれる、猫の目のような光の筋が、石の表面上に現れる「キャッツアイ効果」の見られるものもあります。
これは、内包物の結晶が「チューブ インクルージョン」(※3)の形で含まれている石の一部に見られる現象で、シャトヤンシーの見られない同等ランクの石肌(石の表面)のものと比べて、高値で取引されています。
パワーストーンとして
純粋、愛、信念、誠実、決断、勇敢、単純明快
決断をしなければならないときに、自身が納得する形に導いてくれるパワーストーンとして、認知されてきている新しい石です。
恋愛のみならず、大きな意味での「愛」に包まれたいと思う場合にも有効で、「愛」に向き合う強さや心の在り方、またポジティブな明るさを持つためのサポートをしてくれる石でもあるとされています。
現在、宝石やジュエリーの買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。