オパールを身につけると運気が下がる?石の持つ本来の意味を解説!
オパールは、眺める角度や環境によって艶やかに光り輝き、さまざまな表情を見せてくれる宝石です。ブラックオパールやホワイトオパール、ウォーターオパール、ファイアーオパールなど、種類が豊富で10月の誕生石としても知られています。魅力的な輝きで多くの人を魅了しているオパールですが「身につけると運気が下がる」という不名誉な噂もあるようです。今回は、運気が下がる噂の真相やオパールの基礎知識、石の持つ本来の意味などを解説します。
オパールの基礎知識
オパールは非常に歴史のある宝石で、古代ローマ時代にはその幻想的な輝きから「神の石」として親しまれていました。まずは、オパールの基礎知識からご紹介します。
オパールの名前の由来
オパールという名前は、古代インドのサンスクリット語で貴重な石を表す「ウパラ」や、ラテン語の価値の高い貴石を意味する「オルパス」が語源とされています。和名では、ホワイトオパールが卵の白身に似ていたことから蛋白石(たんぱくせき)と呼ばれています。
古代ローマでは「神の石」と呼ばれていたほか、古代ギリシアでは「稲妻が宝石になった」といわれ、神秘的な意味を持っていたようです。
オパールの特徴
オパールは、重量の3~10%の水分を含んでいるため、モース硬度が5~6程度と低めです。そのためデリケートで割れやすく、取り扱いに注意が必要です。
また、見る角度によって青・緑・紫・赤など、さまざまな色が踊っているように見える特徴的な色を有します。この輝きは、プレイオブカラー(遊色効果)などと表現されます。
ホワイトオパールやブラックオパール、ピンクオパールなどさまざまな種類があり、それぞれが特有のカラーを持つのが特徴です。
オパールの石言葉
オパールの石言葉は「歓喜」「希望」「純真無垢」「幸運」「幸福」など。一つの石からさまざまな色が見られることから、ポジティブでエネルギーに満ちた宝石とされています。また、瑞々しく艶やかな輝きがあることから、アンチエイジングの石と呼ばれることも。悪い状況を打破したり、後ろ向きの気持ちを前向きに変えたりしてくれる幸運の石といわれています。
オパールを身につけると運気が下がる?
オパールには、イギリスをはじめとするヨーロッパ各国を中心に「不幸の石」や「身につけると運気が下がる」などの悪い噂があるといいます。このような悪い噂の根源には諸説ありますが、有力なのは以下の2説です。
一つめは、オーストラリアから入ってきたオパールの人気を快く思わなかったダイヤモンド商人が、悪い噂を流したという説です。その頃の悪評が、未だに根強く語り継がれて残っているのかもしれません。
もう一つが、オパールはデリケートで加工が難しく、破損させてしまう職人が多かったことが原因となる説です。当時は、破損した宝石の責任は職人が負わされていたため、不幸を運ぶ石として扱われるようになったといいます。
つまり、オパールを身につけると運気が下がるといった噂には、まったく根拠はないといえるでしょう。
オパールの持つ本来の意味
オパールは、本来は石言葉にもあるように「希望の石」として知られています。一つの石のなかにさまざまな色の変化が見られることから、持つ人の才能を開花させたり想像力を高めたりする石ともいわれています。人生をよりポジティブに楽しむために、または大願成就のお守り代わりとして古くから親しまれている宝石です。
内面の美しさを引き出す石ともいわれているため、愛する人との縁を結ぶ「キューピッドストーン」としても注目されています。出会いを求めている方や、結婚を予定しているパートナーがいる方にもおすすめできる宝石です。
まとめ
オパールの基礎知識や、石が持つ本来の意味などをご紹介しました。本文で解説した通り、オパールを身につけると運気が下がるというのはあくまでも噂にすぎません。本来は、ネガティブな気持ちをポジティブな気持ちに切り替えてくれるお守り代わりの石として、古くから親しまれ続けている宝石です。石ごとに異なるオパール特有の輝きがお好きな方は、ぜひアクセサリーなどで身に着けることをおすすめします。