人気上昇中のラボグロウンダイヤモンド|特徴や魅力、価値について解説!
天然ダイヤモンドと変わらない輝きを放つラボグロウンダイヤモンド。美しさだけでなく、SDGsの理念に則したエシカルな製造方法である点も人気の理由とされています。ジュエリー業界にて一時代を築いたデビアス社も、ラボグロウンを取り扱い始めたことで話題となりました。日本でも、「シンカ(SHINCA)」や「ENEY(エネイ)」「プライマル(PRMAL)」といったブランドにてラボグロウンジュエリーを購入できます。
ネックレスやリング、ピアスなどのほか、ラグジュアリーな腕時計にもあしらわれるラボグロウン。今回は、ラボグロウンダイヤモンドについて、さまざまな情報をご紹介します。
ラボグロウンダイヤモンドとは?特徴やお手入れ方法について
ラボグロウンとは、人工的につくられた合成ダイヤモンドの一種です。研究室という意味の「ラボ」と、育てられたという意味の「グロウン」を合わせて名付けられています。
ラボグロウンのメリットは、天然ダイヤモンドと同じ成分や硬度、輝きを持ちながら、比較的安価で手に入ること。作業員が危険を冒しながら発掘作業へ従事することがない点や、環境への影響が少ない点も魅力とされます。サステナビリティでエシカルな宝石として、注目を集めています。
ラボグロウンは、主に2種類の方法で製造されています。ひとつは「HPHT(高温高圧法)」と呼ばれる方法です。天然ダイヤモンドがつくられるときと同じような圧力や熱をかけ、ラボグロウンダイヤモンドを生み出します。もうひとつが「CVD(化学気相蒸着法)」です。ダイヤモンドの薄い板に、炭素を含んだ特殊なガスを当てて大きく育てていきます。
いずれの方法でも、炭素成分の素材が扱われ、天然ダイヤモンドと同じ結晶構造や熱伝導率、屈折率などを持つ宝石が誕生します。ラボグロウンダイヤモンドを偽物と考える方もいるかもしれませんが、天然ダイヤモンドとは生み出される場所が違うだけで、性質は変わりません。
硬度(モース)も天然ダイヤモンドと同等で、宝石のなかではとくに硬い、硬度10の数値を持っています。
もちろん、衝撃によって傷ついてしまうこともあるため、日ごろから優しく取り扱いましょう。お手入れの際は、できるだけ傷をつけないように配慮しながら、低刺激の食器用洗剤などで洗います。汚れ落ちが悪い場合は、柔らかい歯ブラシで軽くこすっても良いでしょう。
ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの価値の違いは?
ラボでのダイヤモンド製造では、常に同じ品質のものを生み出せるわけではありません。できあがったラボグロウンダイヤモンドのなかには、ジュエリーの基準に達しないものもあります。合成ダイヤモンドとはいえ、美しく高品質なものは貴重といえます。
とはいえ、天然ダイヤモンドと比較すると、安価で購入することができます。ブランドやデザインなどにも左右されますが、天然ダイヤモンドの5割~7割の価格が目安です。同じ値段でも、ラボグロウンダイヤモンドであれば、よりカラット数が大きく、より不純物の少ないものが手に入るでしょう。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドの登場は、ジュエリー市場に大きな影響をもたらしました。エシカルジュエリーの需要は今後も高まっていくとの予想もあります。
もちろん、天然ダイヤモンドをはじめとするその他の宝石の需要も依然として高く、相場は上昇傾向にあります。ジュエリーの売却をお考えなら、最新相場をもとに高価買取可能な買取店を探すことがおすすめです。
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