【更新:2024年11月】宝石鑑定士の基礎知識、必要な資格やスキルとは?
宝石鑑定士は、宝石の持つ価値を判別できるプロフェッショナルです。買取店をはじめ、宝石を扱うさまざまな店で働くことができます。本記事では、宝石鑑定士になりたい方へ向けて、必要な資格や条件、スキルなどについてお伝えします。
宝石の鑑定士とは?
この世には、ダイヤモンド、パール、エメラルド、ルビーなど、さまざまな宝石が存在しています。多種多様な宝石類を査定し、どのくらいの価値になるのか判断する人が「宝石鑑定士」です。宝石を査定するだけでなく、宝石が偽者か本物かを見極める目も持っています。
宝石鑑定士が働く場所は、宝石買取店やデパートの宝石売り場、輸入代理店、宝石を扱う株式会社など、さまざまです。主な仕事は、宝石の査定や格付けなどです。宝石の重量や色、透明度、形などを見て、価値を判断します。そのために、どのような宝石であれば価値が高くつくのかを知っていなければいけません。
宝石の鑑定士になるための資格や条件とは?
宝石鑑定士になるために必要な資格は特にありません。性別や年齢、学歴、職歴も関係なく、宝石鑑定士になることができます。ただし、宝石の価値を見極める知識やスキルは必要です。宝石に関する知識を身につけるためにも、宝石鑑定士の資格取得を目指すと良いでしょう。
宝石鑑定士は国家資格ではなく民間資格です。日本で取得できる宝石鑑定士資格は、日本のジュエリービジネススクールから出ている「JBS宝石・ジュエリー鑑定士」です。ほかにも、世界的に有名な鑑定士資格であるGG、FGAなどがあります。
GGは、米国宝石学会(GIA)が出している資格であり、FGAは英国宝石協会(Gem-A)の資格となります。どちらも取得すれば世界中で宝石鑑定士として働くことができるでしょう。
海外の鑑定士資格でも日本のビジネススクールを利用して取得することはできます。その代わり、簡単に合格することはできない難しい資格となっています。宝石に関して多岐にわたる知識を学び、身につけなければいけません。
宝石の鑑定士になるために必要なスキルは?
宝石の鑑定士には、多数の宝石や、それを扱うジュエラー、ブランドなどの知識が必要です。偽物と本物を区別できることはもちろん、新作ブランドジュエリーや、発見されて間もない宝石について興味を持つことも大切です。
また、宝石の鑑定士はお客様がいてこそ成り立つ職業です。宝石をお持ちになったお客様への接遇マナーも身につける必要があります。
宝石の買取業務と難易度は?
宝石鑑定士は、お客様に正当な価値を伝えるために、最新の相場をチェックすることが大切です。宝石を確認して判別した後に、相場や価値を判断して買取価格を出す必要があります。
また、お客様に対して、買取価格の理由を論理的に説明するスキルも大切です。自分の持つ知識を丁寧にわかりやすく伝えられるよう、訓練していくことが求められます。
宝石鑑定士の年齢・求人傾向は?
宝石鑑定士になるために勉強している方、現在働いている方の年齢層は非常に幅広いことが特徴です。高校を卒業して専門学校に通う学生から60歳未満といった高年齢の方もいらっしゃいます。何歳からでも働くことは可能ですが、募集する企業によっては条件を設けているケースがある点に留意が必要です。
宝石には一定の需要があり、扱う場所も多く見られます。多数の求人が出ているため、気になるものはチェックしておきましょう。
宝石鑑定士になるまでの過程は?
宝石鑑定士として現在働いている方のほとんどは、地道に勉強して、長い時間をかけて資格を取得しています。独学で知識を得る方もいらっしゃいますが、どうしても学べる範囲が決まってしまいます。資格取得を目指すよりは、通信講座や街中にあるビジネススクールなどを利用したほうが効率は良いでしょう。
世界的に有名な宝石鑑定士の資格の場合、長期間の勉強が必要なケースも少なくありません。しっかりと勉強したうえで試験を受けるようにしましょう。試験費用もかかるため、後悔しないように自分自身でルールを決めて勉強していくことがおすすめです。
まとめ
宝石鑑定士になるためには、権威ある民間資格を取得しておくと有利です。もちろん、資格がない未経験の方を採用している買取店も多くあります。興味のある店の情報をチェックしてみましょう。