ダイヤモンドを研磨する方法とその料金について
ダイヤモンドは世界で最も硬度が高いと言われている鉱石で、宝石になると無色透明の唯一無二の輝きを持ちます。
炭素が数百万年から数千万年かけて結晶化した天然のダイヤモンドはそのままだと無色から黄色っぽいものになり、それを研磨することで我々がよく見るジュエリーのダイヤモンドになります。
今回はダイヤモンドを研磨する方法についてご紹介し、研磨する料金についても書いていきたいと思います。
ダイヤモンドの原石を研磨するまで
ダイヤモンドは鉱山などで産出された直後の原石は基本的に無色透明になります。この中に黄色っぽいものやピンクなど色がついたものも存在しますが、これらはカラーダイヤモンドや中にはファンシーカラーとして価値の高い宝石になります。
採掘されるダイヤモンド原石のうち、4割ほどが宝飾用に使用され、ダイヤモンドの原石は形状や品質によって3つのランクに分かれます。
ソーヤブル
正八面体の美しい形を持つソーヤブルはダイヤモンドの原石の中では最高ランクとして扱われ、その産出量は全体の5%ほどと言われる希少性の高いものになります。ダイヤモンドにこだわりを持つ高級ジュエリーブランドなどはこのランクのダイヤモンド原石を使っています。
メイカブル
ソーヤブルの下位にあたるランクのメイカブルは一般的なダイヤモンドとして扱われ、形や形状が様々なため、研磨の技術次第であらゆるダイヤモンド宝石へと変化していきます。
ニアジェム
ニアジェムは宝飾用ダイヤモンドの中でも一番下位のランクにあたるダイヤモンド原石になります。
透明度が低かったり、内包物が多いものがこれにあたり、工業用として利用されるものもあります。こちらも研磨次第であらゆるダイヤモンド宝石へと変化していきますが、低価格帯のジュエリーブランドなどに使われていることが多いです。
ダイヤモンドを研磨する方法
ダイヤモンドの原石は研磨することで素晴らしい輝きを持つ宝石になります。しかし、ダイヤモンドは硬度が高く、あらゆる研磨剤を使っても研磨する側が傷ついてしまう性質があるため、その方法は限られてきます。
ダイヤモンド同士で削る
ダイヤモンドは同じ硬度をもつダイヤモンドで研磨することが可能です。
この方法は最もシンプルな方法ですが、研磨する職人の技術が最も必要になる手段になります。
粉末状のダイヤモンドを付着させた毎分3000回転で回っている円盤「スカイフ」と呼ばれる研磨機があり、ここに研磨するダイヤモンドを当てて研磨していきます。どこを研磨するべきなのかなど髪の毛の27分の1の調整を職人が行い、研磨してきます。
レーザーを使用して加工
レーザーを局所的に照射することによって加熱し、ダイヤモンドを炭酸ガスに変化させる性質を持つ特殊なレーザー(YAGレーザー)で研磨を行います。チェーンや糸などを通す際の穴や内包物を取り除く目的でも使われます。
イオンビーム加工
照射されたイオンがダイヤモンドを構成する炭素原子を弾き飛ばすことで表面を削る研磨方法です。
「スパッタリング」と呼ばれるこの手法を使って、表面を少しずつ削り取っていきます。
ダイヤモンドの再研磨料金は?
ダイヤモンドは硬度が高い宝石になりますが、傷がついたり、割れることもないわけではありません。その際に再研磨することで修正できます。ここでは、ダイヤモンドの研磨を依頼する場合の料金の相場についてご紹介します。
※ダイヤモンドは再研磨することでカット前よりもサイズが小さくなります
※下記料金はあくまで目安になります
カラット数 | 参考料金 |
---|---|
1カラット | 3万円ほど |
1カラット未満 | 2万円ほど |
日本国内ではダイヤモンドの研磨を専門で受け持つ業者が少なく、あくまで人工のダイヤモンドなどの研磨に限る場合が多いです。そのため、ダイヤモンドの研磨を希望する方はまずはダイヤモンドを購入したショップやブランドに問い合わせるのがオススメです。ジュエリーメーカーの多くは購入後のアフターサービスが充実していますのでまずは問い合わせてみましょう。
古いダイヤモンドは買取へ
今回はダイヤモンドの研磨方法やその料金についてご紹介していきました。
ご所有のダイヤモンドに傷がついてしまったり、身に着けることが少なくなってきたダイヤモンドをお持ちの方は買取に出してみるのもおすすめです。
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