ヘリオドール/Heliodor(ゴールデンベリル/Golden beryl)
ヘリオドールは、別名「ゴールデンベリル」「イエローベリル 」と呼ばれる、ベリル(緑柱石)の中でも黄色系の色をした石を表す宝石名です。人生に置ける希望や喜び、金運・財運に特化したパワーストーンとしても人気です。
この石の、名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを、詳しくご紹介します。
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宝石の属性
名前 | ヘリオドール/ゴールデンベリル |
英語名 | Heliodor/Golden beryl |
和名 | 緑柱石 |
色 | 黄色系、黄緑 |
グループ(種・変種) | ベリル・エメラルド・アクアマリン・モルガナイト・ゴシェナイト・レッドベリル(ビクスバイト)・ペツォッタイト |
硬さ(モース硬度) | 7.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
化学成分 | Be3Al2Si6O18 |
結晶系 | 六方晶系 |
宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 希望、輝く日
- 意味
- 希望に満ちた、輝ける日々
産出国・産地
- ブラジル:ミナスジェライス/Minas Gerais
- ロシア:ウラル/Ural
- ナミビア:エロンゴ/Erongo
- タジキスタン:全域
- マダガスカル:全域
- ナイジェリア:全域
- ウクライナ:全域
- スリランカ:全域
- ジンバブエ:全域
特徴・特性
ヘリオドールは、ベリル(緑柱石)の中でも、黄色系の色をした石を表す宝石名で、3価鉄イオン(Fe 3+)が発色要因の、ケイ酸塩鉱物です。
その色合いから「イエローベリル」、ゴールドのようにも見えることから、「ゴールデンベリル」などと、色名を冠した名称で呼ばれることもあります。
アクアマリンとともに、主にペグマタイト鉱床から産出される、きれいな六角柱状の結晶をした鉱物で、大きな塊(かたまり)で見つかることも多いのですが、宝石質(※1)であることはまれです。
1910年(※1913年とする説もあり) に、ナミビア西部のエロンゴ州にある、同国最大のウラン採掘場所のロッシング(Rossing)鉱山にて発見され、命名されました。
名称の由来
ヘリオドールは、太陽のように輝くゴールド色をした石であったことから、ギリシャ語で太陽を意味するヘリオス(Helios)と、贈り物を意味するドロン(Doros) を組み合わせた、“太陽の贈り物”という意味の造語として命名されました。
ヘリオドールの別名に関するお話
「ヘリオドール」と「ゴールデンベリル」、「イエローベリル」は、厳密には3種とも異なる宝石名である、という考え方も業界の中にはあります。ヘリオドールは黄緑色のもの、ゴールデンベリルは黄金色に見えるもの、イエローベリルは黄色のものとする説です。
しかし、鑑別の際、この3種を分ける線引きはありません。このことが、普及を難しくしているのではないかと思われます。
また、鉄イオンが発色の要因になっているものを「ゴールデンベリル」「イエローベリル」、酸化ウランが発色要因に含まれるものを「ヘリオドール」と区別する説もありますが、明確に分けられないものが多く存在するため、普及していません。
世界最大のヘリオドールカット石
カットを施されたヘリオドールの中で、世界最大のものは、アメリカ ニューヨークにある、アメリカ自然史博物館に展示されているものとされています。
その色合いはゴールデンベリルと呼ぶにふさわしい黄金色で、2,054カラット(約410g)もあります。
お手入れ方法
通常は、柔らかい布で汚れをやさしく拭き取るだけで十分ですが、汚れの落ちない場合には、流水で洗うことも可能です。
スチームクリーニングや超音波洗浄にも耐える宝石とされていますが、クラック(※2)などがある場合には割れてしまうこともあります ので、注意が必要です。
また、ヘリオドールは、強い日光などの光源にさらされた状態を続けることで、退色することも確認されています。光の当たらない場所に保管することをオススメします。
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価値
カッティングを施すことで、きらめ く美しさを見せるヘリオドールは、宝石としての価値の高いもののほとんどは、ファセットカット(※3)されて流通します。
また、シャトヤンシー(キャッツアイ効果)と呼ばれる“猫の目のような光の筋”を見せる石も、まれに採石されます。その場合は通常はカボションカット(※4)が施されます。
色別の価値
ヘリオドールは、大きく透明度の高いものが高値となりますが、色合いでは黄金色が一番高値で、次いで濃い黄色のもの、その次が黄緑色のものとなります。
淡い黄色や、褐色がかった黄色のもの、インクルージョン(内包物)などにより、透明度に欠けるものは比較的流通も多く、お手頃です。そのため、パワーストーンとしてラウンド(球)にカットされるもののほとんどがこの色合いです。
処理することでアクアマリンになる石
ヘリオドールは、同じベリルの一種であるピンク色のモルガナイト同様、加熱処理することで青みを帯びたアクアマリンになります。そのため、ヘリオドールの中には、知名度が高く、人気のあるアクアマリンとして流通するものもあります。
この加熱処理ですが、鑑別で見分けることは、現在の技術では不可能と言われています。
パワーストーンとして
金運、財運、邪気払い、希望、人生の喜び
不安や諦めに似た気持ちを払拭し、喜びに満ちた人生を歩めるように導いてくれる、希望の石と言われています。
また、自身のみならず周囲にはびこる邪気をも払い、前向きに歩めるようにサポートしてくれる石でもあります。
金運・財運にも恵まれるパワーストーンですが、長く身につけたままでいるとパワーが落ちやすい石のため、 定期的に水などで浄化 すると良いと言われています。
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