エメラルド買取での評価ポイントと価値
エメラルドの買取を考えたとき、1番気になるのがその評価ポイントだと思います。事前にその知識を持っていれば、もしかしたら査定額をより高額にすることができるかもしれません。
カラーストーンの評価は難しいとされる中で、業者が基準としている評価ポイントを押さえることは、買取時だけでなく購入する時にも役立ちます。
そこで今回は、宝石としての価値を含めたトータルでの評価ポイントをレクチャーします。
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エメラルド買取 エメラルドの価値はどこで決まる?
エメラルドの「宝石としての価値」は、主に3つの要素で決まります。
- カラー(色)
- クラリティ(透明度)
- カラット(重さ)
上記に、付加価値等の買取する上での評価ポイントが加わって査定額が決まるのですが、実は、エメラルドはカット(研磨)する職人の腕も直接的なカットの美しさ以上に、価値に貢献しているのです。
次の章からは、カットが宝石の価値にどのように影響するのか、そして、宝石としてのエメラルドの評価ポイントと付加価値的評価ポイントについて、詳しく見ていきます。
エメラルド買取 エメラルドの価値を決定付けるカットとは?
エメラルドは、インクルージョン(内包物)やフラクチャー(ヒビ割れ・キズ)の多い鉱物です。そのため、カットしているときに欠けてしまうことや、不意の衝撃で割れてしまうこともあります。
そこで職人は、フラクチャーの入り具合を見て、原石をカットすることになります。
しかし、それだけではありません。ここからが重要なのですが、カットするときに、原石の色(色相・色調・彩度)を見て、例えば色が淡い場合には厚みを持たせてカットすることで濃い色に見せたり、その逆で暗く見えるときには、テーブル面を広く取ることで明るく見せたりといったことも行うのです。
このことは、“同じ原石でもカットする職人の腕により、完成後の宝石のグレードが左右される”ことを意味しています。
もし、エメラルドの原石を所有していてカットを頼むときには、カット職人を選ぶことから始めると良いでしょう。
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エメラルド買取 エメラルドの評価ポイント:カラー
エメラルドの評価で、最も重要な部分を占めるのはカラーです。
予算が決まっている場合は、希望していたものよりも少し小さくなったとしても、カラーを重視する方が満足いくことが多いでしょう。
色の基準
高評価になる色合いは、ハッキリとした緑色~青緑色で、色ムラがなく、石全体の色合いが均一に出ているものです。
色にムラがあるもの、色の層ができてしまっているもの、青色が出すぎているもの、黄色に寄っているもの、色が薄いものは、その程度に応じて評価が低くなります。
非加熱と加熱処理による色
加熱により、エメラルドが本来持っている美しさを最大限に引き出す方法が、この加熱処理です。
エメラルドは、色を引き出すための他、含浸(がんしん)処理(次章に説明あり)時にも加熱が必要なため、非加熱のものはほとんど見られません。非加熱であったとしても、色が淡いため、宝石としての資産的価値は加熱処理のものにかなわないことがほとんどです。
エメラルド買取 エメラルドの評価ポイント:クラリティ
インクルージョンはエメラルドの特徴のひとつ
エメラルドは、インクルージョン(内包物)が多い宝石ですので、インクルージョンが肉眼で確認できるからと、それだけで評価が著しく落ちることはありません。
ただし、インクルージョンが原因で透明度が落ちる場合には、大きなマイナスポイントとなります。
反対に、透明度の高いエメラルドは希少なため、プラス評価の対象になります。
なお、インクルージョンが作用して、特別なエメラルドになることがあります。
それが猫の目のような光の帯が見られる「キャッツアイエメラルド」と、黒いラインが放射状に見られ、その形が花や亀の甲羅のような「トラピッチェエメラルド」です。
双方とも、緑色部分が綺麗に出ているものほど希少価値も相まって高評価となります。
エメラルドと含浸処理
インクルージョンやフラクチャーを目立たなくする処理として、透明のオイルや樹脂を浸透させることを含浸処理と言います。この処理は、ほとんどのエメラルドに対して行われているため、このことで評価が下がることはありません。
エメラルド買取 エメラルドの評価ポイント:カラット
エメラルドは、数百ct(カラット)になるような大きな石も産出されますが、一般に流通しているものは、ここまでの大きさのものではありません。
高級ジュエリーでは、20ct以上の品も流通しており、同じグレードあればct数が上がるほど、評価ももちろん高くなりますが、1~6ct前後のエメラルドもジュエリーのセンターを飾るメインの石として人気があります。
また、ジンバブエのサンダワナ産のエメラルドは、カット後0.25ctほどになる小粒のエメラルドしか産出されませんが、とても美しい緑色を有しているものが多いため、人気です。
一粒のct数が小さくても、複数使用してのジュエリーとして作られること等で価値が生まれるものもあるのです。
エメラルド買取での評価ポイントとは?
産地
エメラルドの主要産出国であるコロンビアには、最高品質の深みのある緑色が産出されることで有名な「ムゾー鉱山」があります。
また、より鮮やかで透明度の高いものが産出される「チボール鉱山」もあり、人気があります。
プラス査定になることもありますので、産地の分かる証明書等があれば必ず持参するようにしましょう。
状態
お手入れの行き届いたエメラルドジュエリーは、高評価になりやすいので、ぜひ、お手入れをしてから査定に出すようにしましょう。
お手入れ方法
エメラルドのお手入れの基本は、セーム革や柔らかい布等でやさしく拭くことです。身に付けることで付着する皮脂や汚れを残したまま保管することのないように、保管する前に毎回行います。
それでも汚れが取れないときには、水につけながら柔らかい毛の絵筆等で宝石に負担がかからない程度にこすり洗いすることも可能ですが、まれに含浸処理した樹脂が溶けたりヒビが入ったりという事故が起こることもあります。
そのため、洗浄は専門業者に任せた方が安心です。
なお、熱いお湯や超音波洗浄機等は、上記の事故が起こる確率が格段に跳ね上がりますので使用を避けましょう。
付随する貴金属や宝石
ジュエリーとしての査定の場合は、貴金属(金・プラチナ等)やダイヤモンド、その他の宝石等も一緒にデザインされていると思います。これらの素材としての価値や、物によってはデザインなども評価の対象になります。
附属品の有無
カラーストーンは、専門家でも評価が難しいと言われています。そのため、評価に時間が掛かることもありますが、鑑別書があることでスムーズに行くこともあります。
鑑別書や産地鑑別レポートなどの証明書がある場合には、持参しましょう。評価がアップする可能性もあります。
また、ブランド品は、購入時の箱や紙袋などの包装用品やギャランティーカード等があるとプラス評価になりますので、保管しておくと良いでしょう。 関連記事サファイアとダイヤモンドの特徴&買取評価比較
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