エメラルドカットの種類と特徴|婚約指輪としての魅力
エメラルドをカットするために生み出された特別なカットを「エメラルドカット」と呼びます。
今回はこのエメラルドカットについての特徴や種類、またその魅力について紹介していきたいと思います。
エメラルドカットとは?
エメラルドカットとはその名の通り、エメラルドをカットするための技法を指します。
エメラルドは他の宝石に比べて、内包物(インクルージョン)が多くあり、割れやすい側面があります。
そのため、これらを樹脂やオイルに浸して傷を隠す処理が一般的になっています。
そんな割れやすいエメラルドのために採用されたカットがエメラルドカットになっています。
エメラルドの原石はもともと六角柱をしており、角を少なくして欠けにくい形にしてなるべくエメラルド本来の美しさを表現する形として生まれました。
エメラルドカットの特徴
エメラルドカットの特徴として、広いテーブル面と、その周りの階段状のカットした飴のような形があります。
長方形や正方形または多角形の石に採用されることが多く、別名「トラップカット」とも呼ばれています。
側面から見るとアウトラインが階段状に見えるステップカットという研磨方法が用いられ、光の反射に重きをおく放射状のブリリアントカットとは異なり、より宝石の存在感を意識したカット方法になっています。
エメラルドカットの種類
エメラルドカットはステップカットという研磨方法の一種になっており、他に「バケットカット」と呼ばれる研磨方法があります。
「バケットカット」も長方形の形をしており、女性の体形や知性を象徴しています。エメラルドカットとは異なり、角を削らずに角張ったカットが特徴です。エメラルドカットと同じように原石が長方形のものに使われることが多く、トルマリンなどに採用されることが多いようです。
また、カットとは別にエメラルドカットの装飾には縦向きや横向きにジュエリーをセットすることで印象がだいぶ変わります。
他にもエメラルドカットを複数使った他にはないスタイルやラウンドダイヤと組み合わせる独創的なカットができるのも魅力です。
エメラルドカットの婚約指輪としての魅力
ダイヤモンドの婚約指輪などエンゲージリングはラウンドブリリアントという丸型のカットが採用されることがメジャーですが、近年はダイヤモンドが本来持っている光を表現してくれるエメラルドカットの婚約指輪も人気になっています。
エメラルドカットはラウンドブリリアントなどに比べてカット数が少ないため、光の反射が少ない反面、ダイヤモンドの面積を大きく活用することができ、ダイヤモンドのクラリティ(透明度)を引き立たせることができる魅力があります。
エメラルドカットは質の高さの証
エメラルドカットは上記で述べた通り、光の反射が少ないため、宝石の内側の状態の視認性が上がる研磨方法になっています。
そのため、内包物の目立つ石は基本的にエメラルドカットは採用されません。
透明度が高く、また大きさのある本物のダイヤモンドなどの宝石のみにエメラルドカットが許されているのです。
婚約指輪にエメラルドカットが採用されることがメジャーではない理由はそもそもエメラルドカットができるほどの価値の高い宝石が限られているからといえます。
破損がしにくいメリット
エメラルドカットの婚約指輪は他にはないクラシカルで上品な印象を与えてくれます。
また、エメラルドカットは通常よく結婚指輪で用いられるラウンドブリリアントよりもカット数が少ないことから、破損しにくいというメリットがあります。
ダイヤモンドは硬度が高いことから一見すると「割れない」「欠けない」というイメージを持ちますが、カット数が多いことにより、一定方向のみ、結合が緩い部分が存在します。
落下などによりその部分に強い圧力がかかることで意外にも簡単に欠けてしまったり、割れてしまうこともあります。
宝石を大事に扱うことは大前提になりますが、それでもエメラルドカットに破損がしにくいメリットがあるのは良いことでしょう。
エメラルドカットは流通量が少ない
今回はエメラルドカットについてご紹介してきました。
特にエメラルドカットを施したダイヤモンドなどの婚約指輪はそもそもエメラルドカットに適している原石が少なく、非常に流通量が少ないのが特徴になっています。
もし、エメラルドカットのダイヤモンドなどをお持ちの方は一度、査定をしてみるのもオススメします。
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