ダイヤモンドの美しさや硬さの秘密は?結合の特徴と宝石の価値
ダイヤモンドはその美しさだけでなく、硬さにも注目されることが多い宝石です。この記事では、ダイヤモンドの結合の特徴や、宝石の価値について解説します。自然の中で生まれる天然ダイヤモンドの魅力に迫ってみましょう。
ダイヤモンドが「世界一硬い」といわれる理由
宝石のダイヤモンドといえば、無色透明で強い輝きを放つのが特徴です。数ある宝石の中でも、幅広い人から愛され続けています。そんなダイヤモンドですが、美しいだけでなく“世界一硬い石”として、その名を知られているのをご存知の方も多いでしょう。
そもそもダイヤモンドが「硬い」といわれるのは「硬度が高い」という意味になります。一体どれくらい硬いのでしょうか。
鉱物の硬さを表す尺度の一つに「モース硬度」という基準があります。モース硬度では、鉱物のひっかき傷のつきにくさを、1~10の段階で表します。ダイヤモンドは宝石の中で唯一、硬度10(最高)に分類されるほど傷がつきにくいとされているのです。
ただし、モース硬度における硬さは、あくまでひっかき傷のつきにくさであり「割れにくさ」とは異なる点に注意が必要です。ダイヤモンドは強い衝撃を与えると割れてしまうおそれがあります。“世界一硬い石”とされているものの、強い衝撃による割れや欠けなどには十分に注意が必要だといえるでしょう。
ダイヤモンドの結合の特徴
モース硬度で最高の硬さを誇るダイヤモンドですが、なぜほかの宝石よりも硬いのでしょうか。実はダイヤモンドの美しさや硬さは、結合によって結晶が作られる際の結びつきの特徴によって生み出されているのです。
ダイヤモンドは「炭素」と呼ばれる元素が集まったもので、1種類のみの元素から構成されています。この炭素が規則的に並び「共有結合」と呼ばれる方法で非常に強く結びついているのが大きな特徴です。
こうした結びつきの特徴によって、結晶は光をよく反射して、強い輝きを放つようになります。また、摩擦に強い硬さを持つようになります。その一方で、一定の方向からの衝撃に弱い部分が生じ、割れや欠けが起こりやすくなるのです。
天然ダイヤモンドはどのように作られる?
ダイヤモンドの結合の特徴をお伝えしましたが、こうした結晶は自然の中でどのように作られているのでしょうか。
そもそも天然ダイヤモンドは、地球の内部で作られます。結晶ができるまでには、なんと数万年という単位で時間がかかります。数万気圧もの非常に強い圧力や、マグマによる高温など、複数の自然環境の条件が重なって初めて天然ダイヤモンドが作られるのです。
天然ダイヤモンドは希少性が高く、高値で取引される宝石として知られています。幾つもの偶然が重なり、非常に長い時を経て、貴重な天然ダイヤモンドの輝きが生まれます。
人工ダイヤモンドとの違い
現代には人工的な環境によって炭素の結晶を作り出す技術があります。こうして生まれたのが「人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)」です。
人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同様に炭素のみで合成されます。成分や結合の特徴は、両者に大きな違いはありません。そのため、精巧に作られた人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと見分けるのが難しい傾向にあります。
ただし、人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドに比べて価格が低くなります。短期間に低コストで製造でき、希少性が低いためです。天然ダイヤモンドをお求めの方は、信頼できる店舗をご利用ください。
ダイヤモンドの価値は買取専門店で確かめられる
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まとめ
ダイヤモンドは、炭素が非常に強く結びついてできた宝石です。その美しさや硬さの背景には、ダイヤモンドの結合の特徴が関わっています。お持ちのダイヤモンドの価値を知りたい方は、宝石買取の実績が豊富な「なんぼや」にお任せください。