銀貨買取で価値が高いのはどれ？ 1ドル銀貨でも高く売れる理由も紹介

自宅に眠らせている古い銀貨や記念メダルなどがありましたら、その価値を調べてみませんか？　
現在、銀の価格は上昇しており、20年前と比べ3倍ほど価値が上がったといわれます。
銀貨には希少価値もあり、世界中のコレクターの間で人気です。製造年・場所によってはかなりの高値も期待できます。
こちらでは、銀貨の価値が決まる条件や買取価値の高い有名銀貨、1ドル銀貨が高く売れる理由などをお伝えします。また、価値の高い日本・海外の銀貨もご紹介するため、銀貨の売却に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

銀貨の価値が決まる条件

銀貨の価値は、銀相場と銀貨の希少性で決まります。

銀相場

銀貨の価値を大きく左右するのは、その時点での銀相場です。最新の銀相場は、貴金属を売買する企業のサイトや、買取店のホームページなどで公開されているため、ぜひチェックしてみましょう。
2024年3月現在、銀の店頭小売価格（税込）は1gあたり130円前後です。これはSv1000（純銀）の価格で、純度が低くなればその分だけ価格も下がります。

希少性

銀貨の価値を決めるもう一つの条件が希少性です。銀貨の持つ希少価値によって買取価格がアップするケースも見られます。
たとえば、日本の銀貨のなかでも、1円銀貨や50銭銀貨のようにコレクターに人気が高いものには、プレミア価格がつくこともあります。
ただし、銀貨の希少性は専門的な知識がなければ、正しく鑑定できません。プレミア価値がつくかどうかを見極めてもらうには、信頼できる鑑定スタッフがいる買取店を選ぶことが大切です。

銀貨の種類による価値の違い

銀貨には大きく分けて、投資用の「地金型銀貨」と、コレクションアイテムの「収集型銀貨」の種類があります。

地金型銀貨

地金型銀貨は銀投資のために用いられるもので、世界各国で発行されています。代表的な銀貨には、アメリカの「イーグル銀貨」やカナダの「メイプルリーフ銀貨」などがあり、基本的に価格は銀相場と連動していることが特徴です。
ただし、発行年によって流通している数やデザインが異なる銀貨もあり、発行数が少ない年のものは希少性が高くなるため、買取価格も高くなる可能性があります。

収集型銀貨

収集型銀貨は、オリンピックのような大規模な行事を記念して製造された記念銀貨や、今では製造されていないアンティーク価値の高い古い銀貨など、コレクター向けの銀貨です。
銀の含有量や額面が低い場合でも、希少性が高いものや状態の良いものであれば、高額取引が期待できます。

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銀貨買取 価値が高い有名銀貨4選

価値が高い有名な銀貨には主に以下の4つが知られています。

メイプルリーフ銀貨
メイプルリーフ銀貨はカナダの通貨です。1998年の誕生以来、毎年発行されています。
英国エリザベス2世の横顔とメイプルリーフ（楓の葉）が片面にレリーフされている地金型銀貨で、純度は99.99％。世界中に認知され、流通量も世界一を誇ります。

イーグル銀貨
イーグル銀貨の発行はアメリカ合衆国です。1986年から毎年発行。表面に自由の女神像、裏面に鷲の姿がレリーフされています。
アメリカ政府が保証する純度99.9％の地金型銀貨で、世界中の銀貨ファンやコレクターの間で高い人気があります。

ブリタニア銀貨
ブリタニア銀貨はイギリス発行の貨幣です。1997年から毎年発行。ほぼ純銀（2013年以降のコインは99.9％）で、イギリス政府が品位と重量を保証することから世界中のコレクターに人気です。
表面はエリザベス女王、裏面にはブリタニア女神がレリーフされています。

東京オリンピック記念メダル
東京オリンピックは1964年アジアで初めて開催された記念すべきオリンピックです。東京オリンピック記念の銀メダルにはプレミアム価値があり、高価買取されます。
銀メダルの純銀度は92.5％で、重さは18.6g。デザインは日本を代表するグラフィックデザイナー・亀倉雄策が手がけています。

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銀貨買取 1ドル銀貨でも売れる？

かつてアメリカ合衆国で発行された1ドル銀貨が買取されるケースも少なくありません。最初に発行された1ドル硬貨「シルバー・ダラー」の名からもわかる通り、初期の硬貨は銀貨だったのです。

コレクターの間でとくに人気なのが、「モルガン銀貨1ドル」です。途中製造中止を含む1878年～1921年までアメリカ合衆国で発行されました。
価格は発行年や製造元などが大きく関係します。1895年フィラデルフィア製造のモルガン銀貨はとくにプレミア的価値が高く、高額査定を期待できる銀貨です。

現在、1ドル銀貨は流通していません。だからこそ、歴史ある1ドル銀貨には高値がつきやすいといえます。

価値の高い日本の銀貨

こちらでは、日本でつくられた銀貨のなかで有名なものをピックアップしてご紹介します。

50銭銀貨

日本の50銭銀貨は、明治から昭和にかけての時代に発行されたものがいくつか存在します。代表的なものが「旭日竜大型50銭銀貨」「旭日竜小型50銭銀貨」「竜50銭銀貨」などです。いずれも貴重な品であり、発行された年によってはかなりの高値がつくこともあります。

旭日竜大型50銭銀貨

明治3年〜4年の1年間だけ発行されたもので、その名のとおり旭日と竜が裏表に刻印されています。発行年によって文字や断面図などのデザインが若干異なり、竜が大きく描かれた「大竜」は希少性が高く特に人気です。

旭日50銭銀貨

明治39年～大正6年に発行されたもので、「中丸」の別名は、裏面の旭日のデザインに由来しています。
現存数は多いですが完全未使用のものは少ないため、高値で買取される傾向があります。

竜50銭銀貨

明治6年〜38年の長期間発行されたもので、裏に竜がデザインされており、発行年によって水引のデザインが異なります。
日本の銀貨のなかでもプレミア価格になりやすい銀貨で、特に発行数が少ない年のものは、高額で取引されています。

1円銀貨

1円銀貨は明治初期につくられた貿易用の「旧一圓銀貨」や「貿易銀」などがあります。数が少ないことからプレミア価格で取引されることもあります。

旧一圓銀貨

古銭コレクターに人気が高いのが、別名「円銀」の愛称で親しまれている一圓銀貨です。旧一圓銀貨は明治3年に発行されたもので、裏表にそれぞれ竜と旭日がデザインされています。
貿易銀
貿易銀はその名のとおり貿易取引専用の銀貨で、明治8年〜10年に流通していたものです。短期間で発行を終了したため発行数も少なく、希少性の高さから高額買取も期待できます。

100円銀貨

日本の100円銀貨のなかでは、「鳳凰100円銀貨」や「稲100円銀貨」などが有名です。2023年現在流通している100円硬貨は白銅製で桜の模様がデザインされていますが、かつては銀の100円玉が発行されていたのです。
「鳳凰100円銀貨」も「稲100円銀貨」も、買取相場は数百円といわれています。ただ、発行された年によっては高く買い取られることもあるようです。

鳳凰100円銀貨

昭和32年〜33年の1年間発行されたもので、現行貨幣なので銀行で両替もできます。銅とニッケルの合金で製造された現在の100円玉とは異なり、鳳凰100円銀貨は銀を60％含んでいる本物の銀貨です。
発行当時は銀の価格も安く、額面以下で製造できましたが、現在は銀の価格が高くなったことで、額面以上の価値があります。

稲100円銀貨

昭和34年〜41年に発行されたもので、現行貨幣なので銀行で両替も可能です。中でも発行数が少ない昭和35年〜38年のものは、希少性が高いため買取価格が高くなる可能性があります。
銀の価格が高くなったことで、額面以上の価値がありますので、銀行での両替ではなく専門の買取店に買取を依頼しましょう。

記念銀貨

日本で発行された記念銀貨では東京オリンピック記念銀貨が有名ですが、天皇陛下の即位記念など、さまざまな記念銀貨が発行されています。

・天皇陛下御在位60年記念10000円銀貨
天皇陛下の在位60年を記念して、昭和61年と62年に発行されました。
・皇太子殿下ご成婚記念5000円銀貨
皇太子殿下の結婚を記念して、1993年に発行された銀貨です。
・長野オリンピック記念5000円銀貨
長野オリンピックの開催を記念して、平成9年と10年に発行されました。
・国際花と緑の博覧会記念5000円銀貨
国際花と緑の博覧会の開催を記念して、1990年に発行された銀貨です。
いずれの銀貨も額面通りか、2割〜3割増しでの買取が期待できます。

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価値の高い海外の銀貨

海外にも高い価値を持つ銀貨が多数存在しています。こちらでは、代表的な海外製銀貨をいくつかご紹介します。

ヴィクトリア女王香港壹圓銀貨

1886年発行の銀貨です。ヴィクトリア女王の刻印された銀貨は人気が高く、買取査定でかなりの高額がつくこともあります。

ヴィクトリアジュビリーヘッドハーフクラウン銀貨

1887年に発行された銀貨です。ジュビリーとは、25年や50年などの節目となる記念日や祝い年などを意味します。この銀貨はヴィクトリア女王の即位50年を記念してつくられたものといわれており、「ヴィクトリア女王香港壹圓銀貨」と同じく高い人気を誇ります。

トレード・ダラー銀貨

1873年にアメリカ合衆国で発行された銀貨です。貿易用の1ドル銀貨としてつくられたといわれており、状態が良いものには高額査定が行われることもあるようです。

銀貨買取 価値は今後どうなる？

銀は食器やアクセサリーなどさまざまな物に用いられる金属です。そのため、供給量は今後確実な減少が見込まれます。その一方で、インフレ対策として投資目的の銀を含む貴金属の購入が近年盛んとなっていることもあり、需要は増加傾向にあります。
こうした状況を踏まえると、そもそも供給量が少なくなるであろう銀を用いた銀貨の価値は上昇すると予想できるでしょう。さらに、銀貨にはデザイン性や歴史的価値といった希少性がプラスされますから、時代が進むにつれてさらにプレミア価値が付く可能性も考えられます。先にご紹介したような希少性の高い銀貨であれば、今後さらに価値が高まっていくでしょう。
ただし、現在のロシアによるウクライナ侵攻といった不確実性の高い状況においては、そもそも貴金属の価値が高騰している状況とも取れます。そのため、事態が収束した際には一時的な価値下落も起こりえるでしょう。その意味で言えば、短期的に銀貨の価値が下がる可能性は捨てきれません。
一方で、長期的な目線で見るのなら、前述のとおり需要と供給のバランスは前者に傾くことがほぼ確実であるため、投資先としては堅実であるとも考えられます。

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銀貨を高く売るためのポイント

銀貨を高く売るためには4つのポイントがあります。

専門の買取店に売る

銀貨の希少性を見極めるためには、専門的な知識が必要です。正しく査定してもらえるように、専門の買取店に売ることをおすすめします。

銀相場が高いタイミングで売る

銀の相場は常に変動しているため、お手持ちの銀貨の売却を考えている場合は、銀相場のこまめなチェックが欠かせません。
さまざまな要因で銀相場が急に下落する場合もありますが、慌てて売らないことが大切です。長い目で見て状況を判断し、銀相場が高いと判断できるタイミングで売りましょう。

銀貨を大切に扱う

買取価格は銀貨の状態にも左右されるため、高値で売るためには、銀貨を良い状態に保つ必要があります。
専用のケースで保管し、鑑賞する際にも直接触れないように、手袋や布を用いてください。劣化の原因となる皮脂汚れやホコリが付着した場合は、すぐにやわらかい布で取り除きましょう。
表面を傷つけないように、細心の注意が必要です。

付属品と一緒に査定に出す

銀貨もブランド品などと同じく、購入時の状態に近いほど高値で買取してもらえます。銀貨を購入した際に付属していた箱やケース、証明書や説明書などが保管してあれば、銀貨と一緒に査定に出しましょう。
特に、記念銀貨は箱やケースもコレクションに含まれるため、付属品が不足していると買取額が下がってしまいます。

銀貨買取 価値判定は専門家でなければ難しい

銀の価格は安定しており、歴史的価値の高い銀貨やメダルなどはとくに高額査定の期待が高まります。
ただ、銀貨の種類は多く、銀の含有量や流通量など多くの要素が絡むことから、その価値の見極めは簡単ではありません。
そのため、銀貨買取のノウハウがない買取店に依頼すると、相場に見合わない低価格で買い取られてしまうこともあり得ます。銀貨を高く売りたいときは、しっかりと価値を判断できる買取専門店へ査定に出すことがおすすめです。
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