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プラチナはどうやって加工される?歴史や活用分野も解説

プラチナはどうやって加工される?歴史や活用分野も解説

貴金属として知られているプラチナ。一般的には、アクセサリーとしてのイメージを強く持つ方が多いでしょう。実は、プラチナは様々な形に加工され、意外な分野でも活躍しているのです。この記事では、プラチナの歴史を紐解きながら、その特性・加工の方法などを詳しく解説しています。普段は知ることのないプラチナの真価に触れることができるので、是非最後までご覧ください。

プラチナ加工の歴史

プラチナ 加工
希少価値が高いことで知られるプラチナですが、その加工の難しさから価値がないものとされ廃棄されていた時代がありました。プラチナの加工技術が確立され、広く使われるようになるまでには深い歴史があるのです。

古代エジプトでの使用

プラチナが使用された最も古い記録は、紀元前3000年以上前の古代エジプトにまで遡ります。この時代のファラオの装身具には、すでにプラチナが使われていました。

また、とある女性神官の墓からは「テーベの小箱」と呼ばれる化粧箱が発見されており、最古のプラチナ製品として知られています。

南アメリカでの使用

紀元前100年頃の南アメリカでは、宝飾品としてプラチナが使用されていました。

先住民族であるインディオたちがプラチナ製の装身具を身につけていたことから、プラチナの産出国でもある南米では、加工の仕方も古くから知られていたことがわかります。

プラチナが世界的に注目を集め始めるのは、もっと後の時代のことです。インディオたちのプラチナ加工技術はそれだけ高度なものであり、現在もその詳細はわかっていません。

ヨーロッパへの伝来

中世以降、南米を征服したスペイン人がプラチナを自国に持ち帰りますが、当初その価値は理解されませんでした。融点の高いプラチナは加工が難しく、役に立たない銀の粒と見なされ廃棄されていたのです。

プラチナが注目されたのは18世紀以降。1730年代、コロンビアでプラチナを発見したスペイン人が再びヨーロッパに持ち込んだ後から、プラチナ加工の研究が本格的になっていったのです。

プラチナの貴金属としての認知

1751年、プラチナはようやく、貴金属としての価値を認められます。ヨーロッパ各国でプラチナの精錬・加工技術が発展していきますが、その成果が目覚ましかったのがフランスでした。

ルイ16世の時代には、プラチナ製の宝飾品が多く作られています。プラチナは価値ある貴金属として、王の目に留まる存在とまでなったのです。

プラチナジュエリーの誕生

19世紀以降、プラチナは広く世に知れ渡るようになります。そのきっかけとなったのが、フランスの宝石商「ルイ・カルティエ」です。

花や植物などをモチーフとする複雑な曲線が流行した「アール・ヌーヴォー」の全盛期。
彼はプラチナを初めてジュエリーに取り入れただけでなく、プラチナ加工の技術を磨き、その繊細な装飾をジュエリーで表現することに成功します。

ルイ・カルティエのその精巧な技術を用いた「ガーランド・スタイル」は、王侯貴族の人気を博し、プラチナジュエリーの世界的トレンドを築き上げました。

プラチナの加工特性

プラチナ 加工
プラチナは、主に宝飾用・工業用、2つの用途に向けて加工されます。加工が難しいと言われるプラチナですが、主に4つの特徴を持っています。

  • 耐熱性に優れる
  • 比重が重い
  • 安定性が高く変色・変質しにくい
  • 粘り強く柔らかい

プラチナは展性・延性・粘り強さに優れており、熱や汗で変色・変質する心配もないため、ジュエリー素材として優秀です。一方、そのぶん耐久性が低いという欠点もあります。

プラチナは非常に希少性が高いので、純度が高いほど価値が上がります。しかし純度が高ければ高いほど柔らかく、加工しにくくなる(傷つきやすくなる)特性があるため、ジュエリー用としては他の金属を混ぜ合わせ、強度を上げて加工することが一般的です。

プラチナの硬度を上げる鍛造加工

プラチナ 加工
プラチナは「鍛造加工」をすることで、耐久性に優れた傷つきにくいジュエリーを実現できます。鍛造加工とは、加熱した金属を叩いたり、圧力をかけて伸ばしたりしながら、特定の形状に加工する技法のことです。そのこだわりの工程をご紹介します。

1.焼きなまし

高温で熱したプラチナを真っ赤なうちに叩く。繰り返し叩くことで硬度が上がる。

2.圧延

加工しやすいように棒状に伸ばす。ここでも「焼きなまし」を繰り返す。

3.ロウ付け

棒状にしたプラチナを木槌で叩きながら曲げ、リング状にする。
熱しながら叩く「焼きなまし」、叩き上げる「圧縮」を何度も繰り返すことで、密度が高く耐久性に優れたプラチナができる。

従来の製法と違って、金属を〝鍛えながら作る〟ことで、重量感のある滑らかな仕上がりになる「鍛造加工」。研磨すればより光沢が増すようにもなるので、プラチナ本来の輝きがより際立つのも魅力です。

しかし、鍛造は熟練の技術が求められる加工法でもあります。現代では製造できる業者が限られるので大量生産が難しい傾向にありますが、鍛造で作られたプラチナジュエリーは、それだけ希少価値が高いとも言えるでしょう。

様々な分野で活用されるプラチナの加工品

プラチナ 加工
ここまでは主にジュエリーとしてのプラチナに焦点を当ててきましたが、プラチナは私たちの生活にとっても重要な役割を果たしています。

プラチナの加工品は、以下のような分野に活用されています。

自動車排気ガス用触媒

プラチナは有害な排気ガスを二酸化炭素や窒素に変換する触媒として使用されます。マフラー(排気ガスが排出される部位)をプラチナでコーティングすることで触媒効果が得られるため、環境への負担を減らす役目も果たしています。特にディーゼルエンジン車両やガソリン車両において、プラチナ触媒は不可欠な存在です。

燃料電池

プラチナは燃料電池の電極板の素材としても最適です。プラチナの「腐食しにくい」という特性が燃料電池の効率的な動作を実現するので、燃料電池車や産業用途での水素電力生成に重要な役割を果たしています。しかし、電極板1枚に使われる量が多いので、高コストになるのが難点です。

ハードディスク

ハードディスク内の記録層において、プラチナは情報を記録する磁気ヘッドの一部として使用されています。プラチナは高い磁性特性を持っているので、データの保持能力の向上には欠かせない素材なのです。

医療分野

ペースメーカーやカテーテルにはプラチナ電極が使用されています。プラチナは血液に触れても酸化しない、またアレルギーが出にくいとされており、人体に対しても高い安全性と耐久性を望める素材です。一部の抗がん剤にもプラチナが含まれています。

プラチナ加工品の買取は「なんぼや」におまかせを

奥深い歴史のあるプラチナは、ジュエリーとしてだけでなく私たちの生活にも影響している、価値の高い金属です。身近にプラチナ製品があるのなら、一度その価値を自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

ジュエリーをはじめとしたプラチナ加工品の査定・売却を検討中なら「なんぼや」にご相談ください。経験豊富なコンシェルジュが丁寧に鑑定し、適切な値段を提示させていただきます。是非ご来店ください。

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水野 崇さん
(CFP/1級FP技能士)

キャリア20年超の株式トレーダー。講師、取材協力など多方面で活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。大学や事業法人で講師を務め「金融リテラシー講義」を毎週行う学校法人専門学校非常勤講師。

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