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スファレライト/Sphalerite

スファレライト/Sphalerite

ダイヤモンドに匹敵する屈折率と分散度から、まばゆいばかりの輝きを放つスファレライト(閃亜鉛鉱)。
透明度が高いものはクライオフェンとの別称も持ち、「幻惑の石」と呼ばれます。

硬度が低いことから宝石からは外れますが、その美しさから、コレクターズ アイテムとして人気を博しています。この石の名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを、詳しくご紹介します。


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スファレライト宝石の属性

名前 スファレライト
英語名 Sphalerite
和名 閃亜鉛鉱 せんあえんこう
赤、茶、黒、緑、黄、無色
グループ(種・変種) ウルツ鉱、方硫カドミウム鉱、黒辰砂(くろしんしゃ)、スチールアイト、セレン水銀鉱、コロラド鉱
硬さ(モース硬度) 3.5-4
光沢 金剛光沢、樹脂光沢、ダイヤモンド光沢
化学成分 (Zn,Fe)S
結晶系 等軸晶系(立方晶系)

スファレライト宝石言葉・意味

宝石言葉
調和
意味
全体のバランスがとれている、調和のとれた関係

スファレライト産出国・産地

  • スペイン:ピコス・デ・エウロパ/Picos de Europa
  • 日本:新潟、秋田、岐阜
  • アメリカ:ペンシルベニア/Pennsylvania
  • カナダ:モントリオール/Montreal
  • メキシコ:全域
  • 中国:全域
  • コソボ共和国:全域
  • スロバキア:全域
  • ブルガリア:全域
  • ドイツ:全域

スファレライト特徴・特性

スファレライトは、鉄分含有率の高いものが多く、そのために濃赤~黒色で不透明なものがほとんどです。
基礎になっている鉱物は硫化亜鉛で、純粋なものほど白~黄色の透明度の高いものになります。

鉄分が少ないスファレライトの中には、べっ甲のようなあめ色のものがあり、その見た目から「べっ甲亜鉛」と呼ばれることもあります。
また、カドミウムの含有率が高くなるにつれ、赤みが強く出るようになります。

名称の由来

スファレライトは、見た目や結晶系がよく似たガレナ(方鉛鉱[ほうえんこう])などとともに産出され、見分けがつきにくいことから、ギリシア語のsphaleros(意味:嘘つき・裏切りもの・あてにならない)に由来して名付けられました。

ダイヤモンドに匹敵する高い屈折率

屈折率は高いほど、石の内部で反射する光の量も多くなることから、輝きが増すことになります。
その最高峰がダイヤモンド(屈折率2.42)であることは周知の事実ですが、スファレライトも屈折率2.37と、ダイヤモンドに匹敵する屈折率を誇ります。

また、分散度はダイヤモンドの約4倍で、良質なものからはファイア(虹色の輝き)を見ることができます。
そのことから「幻惑の石」と呼ばれることもあります。

しかし、モース硬度3.5~4と硬度が低く、へき開(※)も四方向に完全(四方向に向けて簡単に割れてしまう)であることから“宝石”と名乗ることはできず、また、複雑なカットが難しい職人泣かせの石でもあります。

スファレライトの産地

鉛・亜鉛鉱山で採掘される鉱物ですので、その産地は非常に多いのですが、宝石品質のもの(透明度の高いもの)が採石されることは非常にまれです。(このページでは、宝石品質のスファレライトが採石される産地名を、産地としてご紹介しています)

日本各地の、鉛・亜鉛鉱山から採石されることがありましたが、現在では残念ながらすべて閉山されています。

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スファレライト価値

スファレライトは、かたまり(塊状[かいじょう])となって産出されることが多い のですが、晶洞(しょうどう)(※)の中には、結晶で採石されるものもあります。

この結晶の面や、カットしたときの切子面の中には、ダイヤモンド光沢を示すものもあり、そのきら めく美しさがスファレライト最大の魅力です。

クライオフェンとは?

スファレライトの中でも、透明度が高く美しいものは、クライオフェン/Cleiophaneと呼ばれています。
クレオフェーンという名称が一般的ですが、これはスペルを間違えていたものが訳され、流通に乗ってしまったことが原因です。

宝石のように美しいスファレライトは、クライオフェンであるといえます。

スファレライトパワーストーンとして

真実の自分、正負のバランス、情熱、魅力、存在感、大義、バイタリティ、本領発揮

欠いていたバランス感覚の軌道修正をして、自己実現のための実行力や意志の強さをバックアップしてくれるといわれています。
また、異性から見て魅力的な雰囲気を醸し出す効果もあるといわれています。

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