ルビーの掃除・お手入れ方法あれこれ|水に弱いって本当?
「ラトラナジュ=宝石の王者」とも呼ばれているルビー。サファイアと同じ『コランダム』という鉱物に部類され、その鮮やかな赤色から、「情熱/勇気/勝利/生命力」などを連想させるポジティブな宝石です。
今回はそんなルビーの掃除や正しいお手入れ方法を紹介していきます。
ルビーの特徴・注意点
ルビーやサファイアに部類される『コランダム』は硬度がダイヤモンドの次に硬く、衝撃を受けると割れるような「へき開」がないのが特徴で、衝撃に強く、ジュエリーや指輪などにも使用されやすい宝石になります。また、熱や酸、光にも強いのも魅力です。
雑に扱わないように注意
強度が低い宝石は毎回取り外しも慎重に行いますが、ダイヤモンドの次に強度が高いルビーは熱などにも耐性があるため、使っていくうちにその強度を過信しがちです。
ネックレスや指輪などの取り外す際はルビーを大切に扱ってあげましょう。
また、どんな宝石でもそうですが、グレードが低いものは強度が低いので、衝撃で割れ目が入ってしまう場合があるので過信は禁物です。
身につける時の習慣
ルビーの指輪やジュエリーを身につけたら、セーム皮のような柔らかい布などで優しく拭く習慣をつけましょう。
また、身に着けるのは化粧やヘアメイクが終わった後が基本です。ルビーは比較的、化学薬品には強いですが、化粧品やヘアスプレーなどは劣化の原因に繋がるので、身支度が完了した後に身に着ける習慣をつけましょう。
直射日光に注意
ルビーは光にも耐性がある強い宝石ですが、長時間直射日光に当て続けていると色のくすみや色落ちする可能性があります。
装着している際はそこまで気にする必要はありませんが、保管する際は直射日光を避けた場所で保管するようにしましょう。
ジュエリーは別々に保管
ルビーは硬度があるため、他の硬度が低い宝石と一緒に保管することで擦れあって、傷つけてしまう場合があります。
ルビーやダイヤモンドなどの硬度が高い宝石はそれぞれ、個別で保管をする方が良いと言われています。
保管場所のスペースがない場合は、ひとつずつ、布やビニールの小袋に入れておくことで擦れを防ぐことができます。
ルビーの掃除・お手入れ方法
ルビーは硬度が高く、熱や水、一般的な化学薬品にも強いです。
なので、掃除やお手入れ方法もそこまで気を使う必要はありません。
洗剤を使って水洗いで問題なし
ルビーの汚れが気になる時は掃除をしてあげましょう。
掃除には、中性洗剤を使って問題ありません。気になるようでしたら、石鹸水を使いましょう。
ぬるま湯に洗剤を入れて、柔らかいブラシなどを用意して泡立て、そのブラシでルビーを掃除します。ブラシは柔らかい歯ブラシなどでも代用可能です。
ブラシはあくまで汚れを除去するようなイメージで磨くよりも撫でるような感覚でお手入れしていきます。
その後、ぬるま湯で洗剤を洗い流します。
裏側を中心に乾拭きする
ルビーの汚れが一番多い部分は表面よりも肌が触れる裏面です。
裏面は汗や皮脂など目に見えない汚れが付いているので、裏側を中心に拭いていきましょう。
今回のように洗剤や水洗いをしない乾拭きは日頃から裏側だけはやっておくと宝石本来の輝きを失わずに済みます。
それでも汚れが取れない場合
汚れがなかなか取れない場合は、ぬるま湯に洗剤を入れた容器にそのままルビーをつけて、30分ほど放置しておきましょう。
その後、水洗いをして拭き取れば、汚れはかなり落ちているはずです。
また、宝石をたくさん所有している方は「超音波洗浄機」の導入もオススメします。
「超音波洗浄機」は超音波によって真空の気泡が破裂するときに出た衝撃波で汚れや埃を除去してくれる機械のことで、宝石のほか、腕時計やメガネなどにも使用されます。
長時間使用するとキズの原因になってしまう場合もあるので、短時間(10分ほど)の使用を目安にしましょう。
また、「超音波洗浄機」は硬度の低い宝石やグレードの低いものには不向きなので注意しましょう。
まとめ:半年に一度は専門店へ
今回はルビーの掃除・お手入れ方法についてご紹介しました。
ルビーは硬度がダイヤモンドの次に硬い宝石なので、お手入れは比較的しやすい部類に入ります。
熱や光、水に耐性があるので、保管などもしやすいのも魅力なので、宝石初心者でも扱いやすい宝石といえます。
グレードにもよりますが、半年から1年に一度は専門店にルビーのチェックやクリーニングをしてもらいましょう。
宝石を大事に扱うことは宝石自体の美しさを長持ちさせるだけでなく、自分の心も澄み切った状態にしてくれるのです。