レッドベリル/Red beryl(ビクスバイト/Bixbite)
アメリカのごく一部の地域でしか産出されていないレッドベリルは、ビクスバイトとも呼ばれる、緑柱石の一種です。
希少であることはもちろん、ルビーとはまた違う、美しく鮮やかな赤色が人目を引く石であることから、宝石コレクターにも人気の石となっています。また、ダイヤモンドより高値で取り引きされる宝石でもあります。
この石の、名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを、詳しくご紹介します。
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レッドベリル宝石の属性
名前 | レッドベリル/ビクスバイト/ビックスバイト |
英語名 | Red beryl/Bixbite |
和名 | 緑柱石 りょくちゅうせき |
色 | 赤、赤紫、濃ピンク |
グループ(種・変種) | ベリル・エメラルド・アクアマリン・モルガナイト・ゴシェナイト・ヘリオドール(ゴールデンベリル)・ペツォッタイト |
硬さ(モース硬度) | 7.5-8 |
光沢 | ガラス光沢 |
化学成分 | Be3Al2Si6O18 |
結晶系 | 六方晶系 |
レッドベリル宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 幸福、永遠の若さ
- 意味
- 幸せとは、心身ともに、いつまでも若さを保てること
※1月19日の誕生日石
レッドベリル産出国・産地
- アメリカ:ユタ/Utah、ニューメキシコ/New Mexico
レッドベリル特徴・特性
アメリカの、ごく一部の地域でしか産出されないレッドベリルは、金属元素であるベリリウムを含んだ六角柱状のケイ酸塩鉱物で、ビクスバイトとも呼ばれる、緑柱石の一種です。
水色のアクアマリン、緑色のエメラルド、黄色のヘリオドール(ゴールデンベリル)なども同じ鉱物で、色の違いにより宝石名が付けられています。
名称の由来と発見の経緯
ビクスバイトという名称は、1905年、ユタ州ジャブ郡トーマス レンジ(Thomas Range)の流紋岩(りゅうもんがん)(※1)の中に、これを発見したメイナード ビクスビー(Maynard Bixby)の名前に由来します。
1912年に、鉱物学者のアルフレッド エップラー(Alfred Eppler)が、メイナード ビクスビーの功績をたたえて命名したものですが、すでに彼が発見し、鉱物名としても認定されている別の石(Bixbyite/ビクスビアイト)と名称が似すぎていたことが、後(のち)に問題視されます。
このビクスバイトですが、宝石質のものを最初に見つけたのは、ラマー(レイマー)・ホッジス(Lamar Hodges)の一家です。ユタ州西部、トーマスレンジから200kmほど離れたビーバー郡にある、ワーワー 山 (Wah Wah Mtns)でのことでした。
その後、ホッジスから採掘権を購入したレックス・ハリス(ハリス一家)は、ビクスビアイトと混同してしまうビクスバイトの名称を、“赤色の緑柱石”であることから「レッドベリル」という名称で流通させるようになりました。
そうしてこの石は、「レッドベリル」と呼ばれることが一般化されたのです。
その後、ハリス一家はレッドベリルの拡販を狙い、同じベリルでネームバリューのあるエメラルドにあやかり、「レッドエメラルド」社を立ち上げ、同名をコマーシャルネーム(商業名)に採用したことがあります。
そのため、一部ではレッドエメラルドと呼ばれることもあります。
赤色系ベリルの宝石名とその違い
赤色系ベリルには、レッドベリルの他にも、ピンクベリルと呼ばれている「モルガナイト(Morganite)」や、「ペツォッタイト/ラズベリル((Pezzottaite/Raspberyl)」があり、発色には、マンガン(Manganese/元素記号Mn)が関与しています。
濃い赤色系のものをレッドベリル、淡い赤色系(ピンク色系)のものをモルガナイトと呼んでいます。
ペツォッタイトもモルガナイトと同じ、ピンク色系をしていますが、この宝石は「セシウムを多く含むベリルの変種」という位置づけで認定された新鉱物のため、区別されています。
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レッドベリル価値
レッドベリルは芳醇な赤ワインを連想させる、そのクリアで深い色合いに魅了される宝石です。しかし、採石されること自体がまれで、その中でも宝石質(※2)の石のほとんどは1ct未満しかありません。
一時期、レッドベリルの価値に気付いた大手企業が採掘権を買い取り、大規模な調査の結果、発掘を開始したことがありましたが、当初の予定どおりの採石ができず、採算が合わずに撤退した経緯もあるくらいです。
現在は、大手企業から採掘権を買い戻したハリス一家が細々と採掘しているものの、すでに枯渇しているのではないかとも言われており、流通する石はほぼ、以前に採石された石をカットしている状態です。
そのことから、上質なものは同じカラット数のダイヤモンドよりも、非常に高値で取り引きされているのが現状です。
レッドベリル ビクスバイトとビクスビ石
ビクスバイトと混同されがちな石に、和名では「ビクスビ石(ビクスビ鉱)」という鉱物があります。緑柱石の一種であるビクスバイトは「Bixbite」、ビクスビ石は「Bixbyite/ビクスビアイト」と、スペルが少し違いますが、一見では間違えてしまいそうです。
このビクスビ石、採石されるそのほとんどはアメリカ ユタ州であり、二つとも同じ地区で採石されることも、混同を招く一因です。
もちろん、この2つの石は全く別の鉱物で、ビクスビ石の化学成分(化学組成)は「(Mn,Fe)2O3」、マンガンと鉄が酸化することでできる黒色系の鉱物ですから、違いは一目瞭然です。
レッドベリル パワーストーンとして
聡明、平等公平、誠実、機知、浄化、清廉な心、洞察力、気品、道徳心
“知己に富んだ思考ができ、聡明で誠実な言動が周囲の人々にも浸透し、コミュニティー全体が円満な関係を築くことができるようになる”ためのサポートをする石、といわれています。
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