翡翠(ヒスイ)の意味や特徴について
日本や中国で古くから愛されてきた翡翠。宝石としての価値も高く、お気に入りのアクセサリーとして所有されている方も多くいらっしゃいます。しかし、中には「意味が怖い」と感じる方もいるのだとか。そこでこちらでは、翡翠の意味や特徴、怖いと言われる理由について解説します。
翡翠とは?
翡翠は半透明の深い緑色を特徴とする宝石のひとつです。ただし実際には、白やラベンダー、ピンク、青、黄色など、実は多彩な色があります。その中でも、もっとも価値が高いのが深緑で、とくにエメラルドグリーンの翡翠は最上級の宝石として扱われます。
なお、翡翠には「カワセミ」という読みもあります。これは、翡翠が鳥のカワセミに由来しているからです。赤と緑の色彩が共通していたことがその理由とされています。
英語名ではジェイドと呼ばれています。なお、ジェイドの中にはジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)のふたつがあり、日本で宝石として知られるのは前者です。
エメラルドと同じ5月の誕生石であると同時に、日本においては結婚35周年を祝う結婚記念石としても使われています。この際には、翡翠のジュエリーやアクセサリーを夫婦で贈り合うといった習慣も根付いています。
翡翠の産地
翡翠の主な産地は以下です。
- ミャンマー
- 日本
- 中国
- ニュージーランド
- ロシア など
中でもミャンマーで採れる翡翠は品質が高いことで有名です。また、日本の新潟県糸魚川市とその周辺でも、価値の高い宝石が産出されていると言われています。実は翡翠は2016年に「国石」にもえらばれました。日本ならではの地質が生んだ宝石である、という点が日本鉱物科学会によって認められたためです。
ちなみに、世界最古の翡翠があるところも糸魚川です。約5億2000万年前にできたとされており、古くは縄文時代には翡翠の加工が行われていたようです。
翡翠が持つ色の秘密
翡翠には「色が育つ宝石」という側面があります。これは、肌に翡翠が触れると油分が移り、表面の艶やかになることが理由です。多くの宝石は皮脂を受け付けませんが、翡翠に関してはむしろプラス。なぜなら、翡翠は乾燥に弱いので、表面に油分が必要なのです。そのため、肌身離さず身に着けることで、より美しい色に育つのです。
翡翠の持つ意味や効果
ヒスイの宝石言葉は「繁栄・長寿・幸福・安定」です。
翡翠が中国へ渡ったのは1700年代後半頃のこと。当時はネフライト(軟玉)が多かったこともあり、彫刻や装飾品に使われていました。また、“不老不死の力を宿す”と信じられており、埋葬品としても使われていました。
また、翡翠は権力者たちの間でも愛用されていたとされています。かの有名な哲学者である孔子も、「翡翠の明るさは天を表す」と記しています。とくに中国においては、穴の開いたドーナツ状の翡翠を天国の象徴としていたそうです。
日本でもお守りとして昔から使われてきました。厄除け的役割および、持ち主の魅力を倍増してくれるとも言われます。
翡翠の意味が怖いのはなぜ?
翡翠にはさまざまな意味が込められているのですが、中には「魂のステージを向上する」といったスピリチュアルなものもあります。そのほかにも、魂の絆を表すサインが見えるようになりますので、ソウルメイトを直感的に見分けられる、などの効果もあるのだとか。
こうした非現実的な意味については、半信半疑になってしまう方も多いよう。そのため、「翡翠の意味が怖い」といったイメージにつながるようです。
まとめ
日本でもなじみ深い宝石である翡翠には、さまざまな意味があります。いずれも素敵なものばかりですが、中にはスピリチュアルな効果があるとも言われます。しかし、これも決してネガティブなものではありません。いずれも持ち主に前向きな力をくれるという意味であるため、安心して身に着けましょう。