メノウ(瑪瑙)とは?石言葉の意味や効果、アゲートとの違い
天然で作られた鉱物とは思えないほど豊かな色彩を持つ瑪瑙。パワーストーンで知られる「アゲート」という名称でも有名です。個性に富んだ模様に、熱狂的な愛好家が多いことでも知られています。古くから多くの人々を魅了してきた瑪瑙の魅力や石言葉、効果などについてご紹介します。
メノウ(瑪瑙)とは?
縞模様が特徴的な瑪瑙は、石英などの結晶が集まってできた鉱物の一種です。結晶同士が重なり合うことにより、目に見えないほど小さな穴が無数に開いているのが特徴。その隙間にさまざまな鉱物が入り込むことで、人工では作り出せない複雑な模様が生み出されます。
世界各地で産出される瑪瑙は「agate(アゲート)」とも呼ばれます。個体によってその模様は異なり、幻想的な色合いはまさに芸術です。
蝋のような艶があることも特徴のひとつ。瑪瑙をスライスすることで、独特な渦模様を生かしたインテリアやアクセサリーも多く作られています。
メノウとアゲートの違いは?
仏教において、瑪瑙は古くから七宝のひとつとして親しまれてきました。断面に浮かぶ複雑な縞模様が馬の脳のように見えることから「馬脳」、後に今のように「瑪瑙」と呼ばれるようになったと言われています。また、英語名である「Agate(アゲート)」は、産出されたイタリア、シチリア島にあるアカーテ川にちなんで名づけられたといわれます。
同じ石英(クォーツ)由来であっても、石英の結晶が大きく育った水晶とは異なり、細かな結晶が集まってできた「瑪瑙」は、縞模様があるものを「アゲート」、縞模様がないものを「カルセドニー(玉髄)」というように分類されています。
メノウの染色について
多孔質である瑪瑙は、染色することによりさらに美しさを増します。石英が重なり合ってできた隙間に溶液を流し込むことで人工的に染色を施します。天然石は、人工的な染色を嫌う傾向にありますが、瑪瑙は鮮やかな色彩を引き出すことでパワーストーンとしての力も増すとされています。
メノウの種類
瑪瑙(アゲート)は、縞模様の有無によって分類されると説明しましたが、実はその区分ははっきりしておらず、日本と海外でも定義に違いがあるようです。
宝石業界では便宜上、石英と同じ成分SiO2(シリカ)でできた鉱山をまとめて「瑪瑙」として扱っている一方で、縞模様のない部分を切り出した場合は、瑪瑙とは認められない例もあるようです。
以下は、メノウの代表的な種類です。
- レッドアゲート(赤メノウ)
- ブルーアゲート(青メノウ)
- ブルーレースアゲート(青縞メノウ)
- グリーンアゲート(緑メノウ)
- サードオニキス(紅縞メノウ)
- 苔メノウ
- ファイヤーアゲート
パワーストーン「メノウ」の石言葉と意味・効果
瑪瑙の石言葉は、「調和・共生・健康」です。古くから装飾品や印章として珍重されてきた「瑪瑙」は、パワーストーンとしても強い力を持ちます。さまざまな結晶が重なることで生成された瑪瑙には、人との絆を深め、関係を良好に保つ効果があると言われます。
また、ヒーリング効果が高く、ストレスや不安などによるネガティブなエネルギーを解消することで、不眠などにも効果的。癒しのエネルギーで心身を健康に導いてくれるでしょう。
また、瑪瑙は色や模様によっても石の持つ意味が異なります。たとえば、青縞瑪瑙と呼ばれる「ブルーレースアゲート」は、人間関係におけるストレスを解消してくれる力を持つとされます。また、人間の目のような模様を持つ「アイアゲート」は、他者からの憎しみや妬みを防ぐ魔除けの効果に加え、傷つきやすい心を守ってくれる力を持つと言われています。
豊かな色彩を持つ瑪瑙は、アクセサリーとしても、人間関係におけるストレスを解消してくれるパワーストーンとしても魅力的な宝石と言えます。