サードニクス(サードニックス)/Sardonyx
石英グループの変種である、カルセドニーに属するアゲートの一種に、平行に縞模様が現れるオニキスがあります。このオニキスの一種で、オレンジ~紅色の層と白色の層でできたものをサードニクスと呼びます。
サードニクスは古くからカメオ(浮き彫り)などの装飾品、印章、彫刻、食器などのインテリア小物などに活用されてきました。
この石の、名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを、詳しくご紹介します。
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宝石の属性
名前 | サードニクス(サードニックス、サードオニキス、サードオニックス) |
英語名 | Sardonyx |
和名 | 赤縞瑪瑙(あかしまめのう)、紅縞瑪瑙(べにしまめのう) |
色 | 赤、オレンジ、赤褐色、白 |
グループ(種・変種) | 石英、クリスタル、アメシスト、シトリン、ローズクォーツ、スモーキークォーツ、モリオン、レモン水晶、緑水晶、ルチルクォーツ、カルセドニー、カーネリアン、クリソプレーズ、アゲート、バンデッド アゲート、ユーファストーン、モスアゲート、ファイアーアゲート、デンドリティックアゲート、プルームアゲート、セージナイトアゲート、チューブアゲート、イリスアゲート、錦石、サンダーエッグ、ジャスパー、ブラッドストーン、オニキス |
硬さ(モース硬度) | 6.5-7 |
光沢 | ガラス光沢、樹脂光沢 |
化学成分 | SiO2 |
結晶系 | 三方晶形 潜晶質(微晶質) |
誕生石 | 8月 |
宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 幸せな結婚、夫婦和合、情熱
- 意味
- 幸せな結婚をして、夫婦に幸福を招く
※1月25日の誕生日石
産出国・産地
- アメリカ:全域
- サウジアラビア:全域
- トルコ:全域
- ブラジル:全域
- ウルグアイ:全域
- インド:全域
- 南アフリカ:全域
- 中国:全域
- ドイツ:全域
- 日本:全域
特徴・特性
サードニクスは、石英グループの変種である「カルセドニー/Chalcedony(玉髄 ぎょくずい)」に属する、「アゲート/Agate(瑪瑙 めのう)」の一種です。
アゲートの中でも、特に縞模様がはっきり出ているものを、「バンデッド アゲート/Banded agate(縞瑪瑙 しまめのう)」といいますが、その中でも平行に縞模様が現れる「オニキス(オニックス)/Onyx(黒瑪瑙 くろめのう)」の一種で、縞目がオレンジ~紅色(赤色系)の層と白色の層で彩られているものをサードニクスと呼んでいます。
名称の由来
現在のトルコにあたる、アナトリア半島のリュディア地方に栄えた国家、リディア王国の首都“サルディス(Sardis)”に由来するという説と、ギリシャ語で茶色を意味するサード(Sard)と、爪を意味するオニュクス(Onyx)が語源という説があります。
ブラック サードニクスとサードニクスの関係
サードニクスの、赤色系の部分が黒に置き換わっているものを、“ブラック サードニクス(Black Sardonyx)”と呼ぶことがあります。
本来、黒と白の縞目のあるアゲートのことをオニキスと呼ぶのですが、日本では黒一色のものをオニキスと呼ぶことが一般化してしまったため、それとは区別するために、特にパワーストーンなどの販売店などで、別名として、こう呼ばれるようになりました。
本来の分類では、現在も黒と白の縞瑪瑙のことを、“オニキス”と呼んでいます。
お手入れと保管方法
普段のお手入れは、使用後に柔らかい布などでやさしく拭くだけで大丈夫です。汚れが目立つ場合には、食器用洗剤などの中性洗剤を水に溶かした液を、柔らかめの歯ブラシなどにつけて洗浄した後、乾いた布などで完全に水分を取ってください。
潜晶質(せんしょうしつ)(※1)構造のため、水分が染み込みやすい性質を持っています。そのため、つけ置き洗いには適していません。
また、紫外線にも若干弱い性質があるため、太陽光などの届かない冷暗所に保管することをおすすめします。
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価値
サードニクスは産出量が多い石のため、宝石としての価値は高くないものの、その縞の層をいかしたカメオ(※2)やインタリオ(※3)などに加工されることで、ジュエリーとしても古くから愛されてきた石です。
宝飾品以外にも、彫刻作品、装飾品、印章などに幅広く利用されています。
旧約聖書に記載されていた、12種類の宝石の中のひとつでもあり、このことがきっかけで8月の誕生石として採用されました。
パワーストーンとしては、「愛と美の女神である、ヴィーナスの爪の中から生まれた宝石」ともいわれるとおり、愛を取り持つ石としても人気があります。
また、ラウンド状にカットした石は、“目玉”のようにも見えることから、“紅天眼石(べにてんがんせき)”という別名で呼ばれ、魔物や災厄から身を守る、お守りとしての役目も担ってきました。
サードニクスの色と石質の関係
サードニクスの赤色系の部分は「カーネリアン/Carnelian(紅玉髄 べにぎょくずい)」、白色の部分は蛋白石質でできています。
白色部分が遊色のある「オパール/Opal(蛋白石 たんぱくせき)」だった場合には、オパールとしての価値のほうが格段に高いため、サードニクスではなく、オパールとして取り扱われます。
サードニクスのトリートメント
サードニクスの赤色系の部分は、鉄分の含有により発色しているのですが、採石されるとき、そのほとんどは、褐色を含んだ色味であるため、加熱処理といったトリートメントを(※4)施すことで、色調を調整したものが多く流通しています。
パワーストーンとして
信頼関係、絆、意思を強く持つ、夫婦円満、厄除け、結婚運を高める、無病息災、幸福
夫婦和合の象徴の石で、夫婦はもとより恋人同士、親・兄弟同士も強い絆で結びつけ、幸福へと導いてくれる石です。男女の不仲を修復することから、愛のキューピッド石としても知られています。
また、家の中に置くことで、家族の健康を保つ効果もあるとされています。
お守りとしても知られており、悪意や邪気を跳ね返すことで持ち主の身を守ります。
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