トリフェーン/Triphane
「トリフェーン/Triphane」は、鉱物としては「リシア輝石/スポジューメン」と呼ばれる石で、リシア輝石の中でも主に、黄色や黄金色を有するものの宝石名として名付けられました。
(他の色を有するリシア輝石には、ピンク色の「クンツァイト」、緑色の「ヒデナイト」があります)
多色性が特徴で、シャトヤンシーの見られるものもあります。この石の、名称の由来や価値、その特徴やパワーストーンとしての意味などを詳しくご紹介します。
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トリフェーン宝石の属性
名前 | トリフェーン(トリフェイン、トライフェーン)、イエロー スポジューメン(イエロー スポデューメン、イエロー スポジュメン) |
英語名 | Triphane |
和名 | リシア輝石、黝輝石(ゆうきせき) |
色 | 透明、白、ピンク、紫、黄、緑、灰色 |
グループ(種・変種) | リシア輝石/スポジューメン、クンツァイト、ヒデナイト |
硬さ(モース硬度) | 6.5-7 |
光沢 | ガラス光沢 |
化学成分 | LiAlSi2O6 |
結晶系 | 単斜晶系 |
トリフェーン宝石言葉・意味
- 宝石言葉
- 優しさ、寛大
- 意味
- 優しく、寛大な心を持つ
※1月23日の誕生日石
トリフェーン産出国・産地
- アメリカ:サウスダコタ/South Dakota、ノースカロライナ/North Carolina、カリフォルニア/California
- カナダ:ケベック/Quebec
- 日本:茨城
- ブラジル:全域
- マダガスカル:全域
- アフガニスタン:全域
- メキシコ:全域
- ロシア:全域
- パキスタン:全域
- スウェーデン:全域
- オーストラリア:全域
- ナイジェリア:全域
トリフェーン特徴・特性
トリフェーンは、パイロクシーン(輝石)グループに属する「リシア輝石/スポジューメン」の一種で、火成岩(かせいがん)(※1)の一種であるペグマタイト(Pegmatite)から採石される、リチウム(Lithium)とアルミニウム(Aluminium)を主成分としたケイ酸塩鉱物です。
リシア輝石は、この主成分のひとつであるアルミニウムが、何に置換(他の原子等に置き換わること)するかで、さまざまな色合いを見せます。
マンガンイオンに置換することで、紫色やピンク色を示すものは「クンツァイト/kunzite」、クロムイオンに置換することで、緑色を示すものは「ヒデナイト(ヒッデナイト)/Hiddenite」(鉄に置換したものも含む場合あり)、主に黄色や黄金色を示すものはトリフェーンと、その色合いにより宝石名が付けられています。
しかし、トリフェーンに関しては、カラーセンター(※2)が関与していることが分かっているだけで、その発色要因の全容はいまだに解明されていません。
なお、トリフェーンは、一般的には黄色系のものを示しますが、クンツァイトとヒデナイトに属さない色をここに集約する場合もあり、その時には、透明や黄色以外の淡い色味を有したリシア輝石もここに含まれます。
トリフェーンは、これら3つの石の中でも最初に発見された宝石で、1877年に、ブラジルで採石されたのが始まりです。
結晶としては、伸長方向に並行して、条線(※3)の見られる特徴があります。
また、もうひとつの特徴としては、多色性(※4)も挙げられます。そのため、宝石質(※5)のものを加工する場合には、多色性がもっとも綺麗に現れるように配慮して、カットなどを施すのが一般的です。
名称の由来
多色性があることから、ギリシャ語で「3つの顔」を意味する「triphanēs」を由来として名付けられました。
お手入れの方法
トリフェーンは、割れやすい性質をもっているため、衝撃が加わる行為には注意が必要です。普段は、柔らかい布で、やさしく汚れや皮脂を拭うお手入れをおすすめします。
汚れのひどい場合にも、流水や超音波洗浄などは避けてください。どうしても水での洗浄が必要な場合は、ボールなどにためた水の中で、やさしく擦る程度にとどめ、すぐに乾いた布で水分を完全に拭き取ってください。つけおき洗いもおすすめできません。
また、紫外線や光にさらされることで、変色や退色する場合もあります。ディスプレーなどで長期にわたって光にさらすことは避け、保管する場所も、光の届かない冷暗所をおすすめします。
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トリフェーン価値
トリフェーンは、リシア輝石の3つの宝石名の中では、希少であるにも関わらず、同じグレードの場合もっとも廉価で取り引きされることの多い石です。海外では、高品質のもの以外は、非宝石とみなされることもあります。
しかし、一部の、インクルージョン(内包物)やクラック(内部のヒビ・欠け等)がほとんど見られない透明度の高い石は、ファセットカット(※6)することで、宝石のクリアな美しさを堪能できる石として評価されています。
また、“猫の目のような光の筋”が見られるシャトヤンシー(キャツアイ効果)を有するトリフェーンも希少なことから、高値で取り引きされています。
一方、パワーストーンの世界では、高いステージの波動を持つ癒しの石として、人気があります。
ヒーラー(※7)等も高く評価していることから、クラックなどが多く含まれている場合でも、他のパワーストーンと比べて高値で取り引きされることの多い石です。そのため、安価なパワーストーンのみを販売するショップに並ぶことは、ほとんどありません。
トリフェーンの別名
トリフェーンは、知名度の高いクンツァイトにあやかり、“イエロー クンツァイト”として流通することもあります。また、その色を冠して、“イエロー スポジューメン”と呼ばれることもあります。
トリフェーンパワーストーンとして
純粋、清浄な心、癒し、思考力のアップ、成長、心機一転、精神のバランスを保つ、
高い波動のある宝石として知られ、その波動に心身が包まれることにより、癒しの効果を実感でき、正常な精神状態、および、前向きな気持ちを保つことができるようになる石と言われています。
また、思考力をアップさせてくれる石でもあるため、自身を正しい方向に導いたり、単に知的魅力をアップさせたりしたい場合にも有効とされています。
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