サファイアの美しさを保ち続けるためのお手入れ方法
ラテン語で「青」を意味する「サフィルス」が由来となったサファイア。別名「天の宝石」や「空の宝石」と呼ばれ、多くの人々を魅了してきました。今回は、サファイアの特性をはじめ、美しく保ち続けるためのお手入れ方法について紹介します。
サファイアの特性・特徴
サファイアは、「コランダム」と呼ばれる鉱石から出来ており、「ルビー」と同様の鉱石で、クロムを含む赤色の個体をルビー、鉄やチタンを含む個体をサファイアと区別します。ここからは、サファイアの特徴について紹介します。
傷つきやすさ
宝石の傷つきやすさは、モース硬度スケールを用いて測定します。サファイアのモース硬度は、9mohsで、ダイアモンドの次に硬く、傷つきにくい宝石です。
割れやすさ
靱性値が8と優れた靱性を持つサファイアは、衝撃に強く割れにくい性質を持つため、日常使いに向いた宝石で、宝石を初めて身につけたい方にもオススメです。
耐熱性
サファイアは、熱に強く劣化しにくい宝石です。また酸や一般的な化学薬品にも耐性があります。
サファイアのお手入れ方法
サファイアは、宝石の中でも丈夫で日常使いに向いていますが、毎日着用していると汚れが付着してしまいます。ここからは、サファイアのお手入れ方法について紹介します。
柔らかい布で優しく拭く
サファイアは、透明度の高い石のため、表面は綺麗でも、汗や皮脂が付着する裏側の汚れによって透明感が損なわれてしまいます。お手入れをする際は、裏側を中心に柔らかい布で汚れをこまめに拭き取りましょう。
中性洗剤と柔らかいブラシを使用するor30分付け置き
中性洗剤を溶かした30度前後のぬるま湯にサファイアを浸けることで、汚れが溶け出します。柔らかいブラシで撫でるように洗うか、頑固な汚れの場合には30分程度つけ置きすることで汚れを落とすことが可能です。洗浄後は流水で洗剤残りがないように洗い流し、水気が残らないように拭き取ります。
超音波洗浄も可能
丈夫なサファイアは、超音波洗浄も可能です。家庭用にリーズナブルに購入できる超音波クリーナーもあるため、手軽に洗浄するのにおすすめです。
汚れが取れない場合は専門の業者に頼みましょう
日常的なお手入れでは、満足のいく輝きを取り戻せない場合には、プロにクリーニングを依頼しましょう。ジュエリーや宝石の特性を知り尽くしたプロにお任せするため安心してお任せすることができます。
サファイアの保管方法
ほかの宝石に比べると丈夫な宝石ではありますが、それゆえ保管方法には気をつけておきたい点がいくつかあります。ここからはサファイアの保管方法について紹介します。
他のジュエリーと一緒に保管しない
前述の通り、サファイア自体は硬度が高く傷が付きにくい宝石ですが、サファイアがほかの宝石を傷つけてしまう可能性があります。保管する際は、ほかのジュエリーと分けるようにしましょう。
直射日光や湿気の多い場所は避ける
サファイアは、紫外線に弱く、直射日光に長時間当てることで色が褪せたり変色したりする恐れがあります。また、湿気が強い場所ではサファイアの劣化が早く、リング部分やチェーンに使用されるゴールドや銀も同様に湿気に弱いため、保管する環境には注意が必要です。
サファイアのお手入れ方法・保管方法の早見表
以下は、前述したサファイアのお手入れ方法や保管方法の早見表です。
お手入れ方法 | |
柔らかい布で拭く | ○ |
中性洗剤 | ○ |
超音波洗浄 | ○ |
専門業者 | ○ |
保管方法 | |
他のジュエリーと保管 | × |
直射日光や湿気 | × |
ファンシーカラーサファイア
コランダムというこういう鉱物の中で、赤く色づいたものを「ルビー」、それ以外をサファイアと区別しますが、サファイアには馴染みのある青色以外にも様々な色があり、それらを総称してファンシーカラーサファイアと呼びます。ここからは、それぞれのファンシーカラーサファイアについて紹介します。
ブルーサファイア
サファイアとしての認知度が最も高く、青色が美しいのがブルーサファイアです。
パパラチアサファイア
オレンジとピンクの中間色で、色範囲が非常に狭いため、幻のサファイアと呼ばれています。
「バパラチア」は、シンハラ語で「蓮の花の色」を意味します。
ピンクサファイア
ルビーのひとつとして認識されていたピンクサファイアですが、現在では、クロムの含有量によって区別されます。しかし、ピンクサファイアとルビーには明確な線引きが存在しないため、鑑定機関によって判断が異なります。
パープルサファイア
サファイアの産地、スリランカでの産出量は15%程度と低く、収集家からの人気の高いサファイアです。
イエローサファイア
イエローからオレンジがかった色まで存在し、かつては「オリエンタルトパーズ」とも呼ばれていたイエローサファイア。明るい輝きを持ち、インドのパワーストーンとも言われ人気が高いです。
オレンジサファイア
その鮮やかな色合いから「サンセットサファイア」との別名を持つオレンジサファイア。東南アジア諸国のほか、インドやスリランカで産出され、ファンシーカラーサファイアの中でも特に人気が高いです。
グリーンサファイア
深い色合いのグリーンサファイアが産出されることが多く、グリーンサファイア以外にもボトルグリーンサファイアや色鮮やかなライムグリーンサファイアなどさまざまなグリーンサファイアが存在します。
バイオレットサファイア
赤みがかった紫色をした個体をパープルサファイアと呼ぶのに対し、青みがかった紫色をしている個体をバイオレットサファイアと呼びます。
経年劣化などでお手入れをしても、状態が気になるサファイアには、売却という方法もあります。新しいジュエリーとの出会いのために「なんぼや」をご利用ください。
サファイアの買取相場
宝石は、カラーや透明度によりS〜Dランクに分けられます。ここからは、ランクごとの買取相場について紹介します。
Sランク・・・カラーが濃く、インクルージョンがない個体
カラット数 | 買取価格 |
1.0ct | 30,000円〜 |
2.0ct | 120,000円〜 |
3.0ct | 250,000円〜 |
5.0ct | 550,000円〜 |
10.0ct | 1,700,000円〜 |
Aランク・・・カラーがやや濃く、わずかにインクルージョンがある個体
カラット数 | 買取価格 |
1.0ct | 15,000円〜 |
2.0ct | 100,000円〜 |
3.0ct | 170,000円〜 |
5.0ct | 270,500円〜 |
10.0ct | 800,000円〜 |
Bランク・・・カラーが普通で、わずかに濁りのある透明度の個体
カラット数 | 買取価格 |
1.0ct | 10,000円〜 |
2.0ct | 40,000円〜 |
3.0ct | 90,000円〜 |
5.0ct | 175,000円〜 |
10.0ct | 525,000円〜 |
Cランク・・・カラーが薄く、透明度がない個体
カラット数 | 買取価格 |
1.0ct | 2,100円〜 |
2.0ct | 7,000円〜 |
3.0ct | 21,000円〜 |
5.0ct | 42,000円〜 |
10.0ct | 105,000円〜 |
Dランク・・・カラーがかなり薄い、または黒っぽく、濁りの強い個体
カラット数 | 買取価格 |
1.0ct | -円 |
2.0ct | 2,000円〜 |
3.0ct | 3,000円〜 |
5.0ct | 5,000円〜 |
10.0ct | 10,000円〜 |
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