ジュエリーの刻印種類別一覧!刻印が表す意味について詳しく解説!
ジュエリーの刻印にはどのような意味や役割が込められているのでしょうか。
刻印の意味や役割を理解し、適正な値段でジュエリーを売りたいとお考えの方に、この記事をぜひ参考にしていただければと思います。
ジュエリーの刻印の役割やその意味は?
ジュエリーに施されている刻印にはそれぞれ役割や意味があります。
ここでは刻印の役割や刻印が表す意味について解説します。
刻印の役割
ジュエリーの刻印とは、その価値を証明する刻印です。
刻印があることによって正確な情報を示し、偽物の発生を防止しています。
ただし、日本においては「貴金属に刻印を押さなければいけない」といった決まりはなく、本物の貴金属製品の中にも刻印のないものがあります。
たとえ刻印がなくても本物か偽物かの識別は難しいため、知識を有した専門業者に査定を依頼するのがおすすめです。
刻印の意味
刻印は、ブランド・貴金属の種類・品質などを意味しており、金、銀、プラチナの純度によってさまざまな表示があります。
また、各ブランドが定めた文字やロゴマークにて刻印が押されています。
たとえば「ホールマーク」は貴金属製品の素材や純度を証明する刻印で、造幣局や民間機関による品質検査を経て付けられているため、信頼度が高いです。
ジュエリーの刻印・種類別一覧
ジュエリーの刻印は、金属の種類や純度を表しています。
刻印によって特定の金属の割合(純度)がどれくらいかを知ることができます。
各貴金属の純度と刻印表示は以下の表のとおりです。
金の刻印
純度 | 刻印 |
---|---|
100% | FINEGOLD、999.9、K24 |
91.60% | 917,916 |
75.00% | 750、Au750、K18 |
58.50% | 585、K14 |
41.60% | 416,417 |
37.50% | 375 |
プラチナの刻印
純度 | 刻印 |
---|---|
100% | Pt1000、PLATINUM |
95.00% | Pt950、950 |
90.00% | Pt900、900 |
85.00% | Pt850、Pt |
およそ85% | Pm |
銀の刻印
純度 | 刻印 |
---|---|
100% | SV1000、SILVER1000、Ag1000 |
95.00% | SV950、SILVER950、Ag950 |
92.50% | SV925、Ag925、SILVER925、STERLING SILVER |
90.00% | SV900、SILVER900、Ag900 |
80.00% | SV800、SILVER800、Ag800 |
パラジウムの刻印
純度 | 刻印 |
---|---|
ほぼ100% | Pd1000、Pd999 |
95.00% | Pd950 |
90.00% | Pd900 |
50.00% | Pd500 |
ブランドの刻印
ブランド名 | 刻印の形 | 説明 |
---|---|---|
アイプリモ | ハートマークと英文字Pが重なった形 | 1999年に銀座本店が開店され、現在では国内最大級のブライダルリング専門店。 |
アンブローズ | 「Ambrose」の刻印 | 堀内利之氏が1957年に工房を創設。デザイン性が優れておりジュエリーの賞のさまざまな受賞歴がある。 |
ヴァンクリーフ&アーペル | 「VCA」の刻印 | ヴァンクリーフとアーペルにより1906年に設立。 |
ギンザ・タナカ | 六芒星の中に英文字Sが入った「ホシエスマーク」 | 創業1892年。地金、工芸品も扱っている老舗宝飾品ブランド。 |
クイーン | 「Queen」の刻印 | 平和堂貿易が1960年に立ち上げた最高級の宝石リフォーム・オーダーメイド専門店。 |
クレサンベール | CとVをつなげたデザインや王冠のデザイン | 不純物のない宝石。品質が高く人気の商品。 |
ティファニー | 「TIFFANY & CO.」のロゴ | 創業1837年、アメリカ。老舗のジュエリーブランド。 |
そのジュエリーは偽物かも?要注意の刻印
刻印には貴金属の品質を保証する目的のほか、本物の金属かメッキかを見分ける意味合いもあります。
中には品質がよくないものもあるため、以下に注意が必要な刻印表示を紹介します。
メッキの刻印
メッキの刻印には「GF」や「GP」といったものがあります。
「GF」は金張りを表し、真鍮表面に18金を重ね合わせて高熱圧着を施したものです。
金メッキよりも層が厚くなっているので、色味がよく、摩耗に強いです。
「GP」は金メッキのことです。
金属の下地にニッケルを塗布し、その上に薄い金の膜を電気メッキしたもので、金杯やネックレスに使われます。
品質が悪い可能性がある刻印
「18K」など数字の後に「K」がくる表示を「あとK」といいます。
あとKは東南アジアなどの海外製品に使われることが多く、中には金が含まれる率が表記以下である場合もあります。
プラチナ製品に見せかけた刻印
「PT100」はプラチナが10%含まれているという意味を表します。
つまり、残りの90%は銀などが使われています。
合金の場合の刻印は含有率の多い成分を刻印することになっていますが、この刻印はその原則に従っていないことになります。
「PT100」を「PT1000(純度100%のプラチナ)」と勘違いさせることで印象をよくする狙いがあるかもしれないため、惑わされないように注意が必要です。
まとめ
ジュエリーに施されている刻印には意味や役割があり、本物と偽物を識別する一つの指標になることが分かりました。
刻印の意味を理解すると、お持ちのジュエリーにどれほどの額で査定がされるか予想することができるかもしれませんね。
しかし、素人の方には見分けがつきづらい貴金属製品はたくさんあります。
「なんぼや」では、プロのバリューデザイナーがジュエリーや金製品を適正かつ満足のいく査定にて買取しています。ぜひ一度、査定をお任せください。