真珠の本物の見分け方と本物の値段【アコヤ真珠】
冠婚葬祭だけでなく、最近は普段使いにもよくつかわれる真珠ジュエリー。大人の女性が持つ宝石として一つは持っておきたいジュエリーです。
そんな真珠には本物と人工真珠があるのはご存じでしょうか?今回は本物の真珠の見分け方とその値段についてご紹介していきます。
真珠には本物と人工真珠がある
現在、我々がジュエリーブランドなどで見る真珠は「養殖真珠」「人工真珠」「天然真珠」のいずれかになります。
このうち本物の真珠すべてを指した名称である本真珠にあたる真珠は「天然真珠」と「養殖真珠」になります。養殖真珠を偽物と思う方もいらっしゃいますが、養殖真珠も真珠母貝の核を使って養殖するので本物の真珠になります。
3つ目にあたる人工真珠は、貝などの核の上に人の手によってパール塗料などを塗装して制作している真珠になります。
人工真珠は合成真珠箔や塗料でコーティングするので、人工真珠特有のギラギラしたテリがあります。
人工真珠の種類
人工真珠には代表的な種類が4つあります。
- プラスチックパール
- ガラスパール(グラスパール)
- コットンパール
- 貝パール(シェルパール)
「プラスチックパール」はプラスチックの球体を作り、そこに真珠箔を施した人工真珠になります。軽量かつ安価なため、サイズが大きな真珠ジュエリーなどに使われたりします。
「ガラスパール」はガラスの球体に真珠箔を塗ったものを指し、プラスチックパールに比べて重量感があり、光沢も強いのが特徴です。硬さもあり、ガラスなので形を変形しやすいのも特徴になります。
「コットンパール」は圧縮した綿に真珠箔を施した人工真珠になります。プラスチックパールよりもさらに軽いのが特徴で、完全な球体にならないものの独特の仕上がりにアンティークなどに使われたりします。
「貝パール」は貝の体内に小さなビーズ(核)を入れて加工する人工真珠で、他の人工真珠に比べて本物の真珠に近い光沢と重さがあるのが特徴です。
天然真珠は今もある?
天然で作られた真珠は管理しやすく、また真円に近い真珠を作りやすい養殖真珠が盛んになったこともあり、現在ではほぼ展開していないといわれています。養殖真珠の隆盛のみならず、天然の真珠の生息数が激減したことも要因にあるようです。天然の真珠はそのほとんどが真珠層になっているので、変色もしにくく、アンティークジュエリーなどに使われています。
本物の真珠の見分け方
人工真珠はあきらかな光沢感があるなど本物との違いがありますが、人工真珠も種類が多いため、本物と人工真珠を見分ける方法をご紹介していきます。
温度の違い
本物の真珠はひんやりと冷たくなっており、触った瞬間が冷たい感じがします。一方、人工真珠は生暖かい温度感があるので、この違いで人工真珠を見分けます。
本物の真珠は熱伝導率が高いため、しばらく触っていると暖かくなるので時間をおいて再度、確かめてみるとよいでしょう。
表面の凹凸
本物の真珠には養殖でも必ず微細な凹凸や小さな欠けがあります。肉眼ではわかりにくいと思いますので、真珠同士を軽くこすり合わせてみましょう。
本物の真珠同士をこすると、ざらつく感触があるはずです。人工真珠の場合は塗装コーティングが施されているので、つるつるした感触になります。
個々の真珠の違い
本物の真珠は1つ1つの形や光の反射が異なります。すべての珠が全く同じものは人工真珠を疑ったほうがよいでしょう。
また、真珠の糸が通る穴口が綺麗に丸く括られている場合は本物の真珠の可能性が高いといわれています。人工真珠は塗装が穴口をふさいでいたり、とがった形になっているものが多いといわれています。
本物の真珠の値段は?
真珠は「大きさ」「形」「キズの有無」「輝き」「色」などを鑑定し、その価値を決定します。一般的に真珠の種類によってもその価値は異なり、
- アコヤ真珠
- 南洋白蝶真珠
- 淡水真珠
の順で希少価値が高く、また値段も高くなっています。
参考として以下にアコヤ真珠ネックレスの買取相場を表示させていただきますのでぜひ参考にしてみてください。
サイズ | 買取相場 |
---|---|
6.5〜7mm | 約3,000円 |
7〜7.5mm | 約5,000円 |
7.5〜8mm | 約13,000円 |
8〜8.5mm | 約25,000円 |
8.5〜9mm | 約45,000円 |
9〜9.5mm | 約70,000円 |
※アコヤ真珠ネックレスのAランクの価格帯を表示しています。
※この価格はあくまで参考になりますのでご自身で査定にお持ち込みください。
まとめ:本物の真珠を見分けたい方は査定に出すのもオススメ
今回は本物の真珠と人工真珠の見分け方についてご紹介していきました。
実際に自分で購入せずとも家族や親せきから譲り受けた真珠などを本物か見分けたい方もいらっしゃると思います。今回ご紹介した方法で判別がつかない方は買取業者などに査定をしてもらうのもオススメです。「なんぼや」では国際的な宝石鑑定士資格「GIA GG」保有者が在籍しておりますので、正しい評価額で査定をさせていただきます。ぜひご検討くださいませ。