サンゴ(珊瑚)とダイヤモンドの特徴&買取評価比較
明確な国際相場のあるダイヤモンドと、基準が曖昧なサンゴ。買取時には、どのような違いが考えられるのでしょうか?また、品質基準はどのように決められているのでしょうか?
今回は、少し視点を変えて、買取比較だけでなく、それぞれの「鉱物的特徴」「価値基準」「お手入れ方法」等を並べ、分かりやすく対比を見せる形で、今までにないユニークな資料作りを試みました。
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サンゴとダイヤモンドの鉱石的特徴の比較
光沢
・サンゴ … 樹脂光沢
・ダイヤモンド… ガラス光沢
サンゴは、樹脂光沢のため、磨くことで滑らかな表面になります。
また、ダイヤモンドはガラスのような光沢のため、ファセットカット(切子面を多数作るカット方法)を施すことで、あらゆる切子面から内部に入った光が屈折して、内側からも強い輝きを見せてくれます。
色
・サンゴ … 白、赤、ピンク、オレンジ、褐色、茶色、黒
・ダイヤモンド… 無色透明から黒までほぼ全色
サンゴは海中に生息する、植物と動物両方の特徴を有する動物です。そのため、生息地域や種類によって色や質感が異なります。
ダイヤモンドも、組成成分である炭素の一部が窒素に置換(置き換わる)割合によって、多くの色が生まれます。
モース硬度(鉱物の硬さを1~10までの数字で表したもの)
・サンゴ … 3.5
・ダイヤモンド… 10
サンゴは、銅製硬貨ほどの硬さしかないため、ナイフなどの刃物で簡単に傷を付けることができます。
ダイヤモンドは、自然界の中で1番硬い鉱物です。そのため、ナイフなどでキズを付けることは通常できません。
しかし、衝撃には弱い性質(へき開性=4方向に全開/特定の4方向からの衝撃に弱い)があるため、キズがあったり、強くぶつけたりすることで簡単に割れてしまうことがあります。
サンゴだけが持つ特徴
サンゴは、鉱物ではなく有機物です。
主な主成分は炭酸カルシウムですので、酸に弱い性質を持っています。
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お手入れ方法
水やお湯でのお手入れ
・洗剤での洗浄 … サンゴ=ものによっては可能、ダイヤモンド=可能
・超音波洗浄機での洗浄 … 不可
サンゴは有機質のため、汗や汚れに弱い性質を持っています。
しかしながら、短時間の水での洗浄は基本的に問題ありません。ただし、染色されている場合には、色が溶け出す可能性があります。
また、ダイヤモンドは水やお湯での洗浄に加え、つけ置き洗いも可能です。
どちらの場合も、洗剤を使用する場合には、キッチン用液体洗剤(中性洗剤)を利用し、薄めた液に浸しながら、指の腹や柔らかい歯ブラシなどでやさしく擦るようにして汚れを取ります。
その後洗剤を落として、水分も残さないように拭き取りましょう。
特にサンゴは、水洗い後の乾燥が重要です。
ドライヤーなどの熱風はヒビなどの原因になりますので避け、2~3時間風通しの良いところで自然乾燥させてから保管するようにしましょう。
拭く
ふだんのお手入れは、使用後直後に行うことが肝心です。
乾いた柔らかい布でやさしく拭くようにしましょう。
保存方法
ダイヤモンドは熱や光に強い性質をもちます。そのため、ディスプレーしながらの管理でも問題はありません。
しかし、サンゴは、熱や光に弱い性質をもちます。
色あせや変色、劣化を防ぐためにも冷暗所での管理が最善です。
また、ダイヤモンドでもジュエリーとして考えた場合、貴金属部分は劣化を招く恐れがありますので、やはり冷暗所での管理が最善の方法です。
サンゴとダイヤモンドの宝石としての評価比較
色
サンゴは、日本や中国などのアジア地域では、赤いものほど価値があります。中でもアカサンゴの人気は1番です。アカサンゴの中で、血のような深い赤色のサンゴは「血赤珊瑚」と呼ばれ、評価も高くなります。
※ヨーロッパでは、透明感のある淡い桃色に人気があります。
種類では赤の濃い順に、アカサンゴ(紅サンゴ)、桃色サンゴ(本ボケサンゴ含む)、深海サンゴ、スポンジサンゴ、また、白サンゴ、黒サンゴもあります。
ダイヤモンドは、無色透明になればなるほど、高い評価になります。逆に、黄色系の色が見られるようになるほど評価は落ちるのですが、同じ黄色系でも鮮やかな発色をしている場合には、美しいカラーダイヤモンドとしてまた別に評価されます。
黄色以外にも様々な色のものがあり、中でも産出も少なく希少な色合いのカラー(ピンク・レッド・ブルーなど)については、最高品質の無色透明ダイヤモンドよりも評価が高く、高値で取引されています。
透明度
サンゴは不透明のため、透明度で価値が左右することはありません。ダイヤモンドの透明度は、無色透明が最高ランクで、宝飾用の10倍ルーペでプロが確認したときに見られる内包物の程度で評価が決まっています。
相場
ダイヤモンドの価値基準は、4C「カラット(Carat/重さ)・クラリティ(Clarity/透明度)・カラー(Color/色)・カット(Cut/プロポーション)」で決まります。この基準による4Cの評価にて、明確な取引額が提示されます。
実際のダイヤモンド取引に関しては、需要と供給のバランスを考えて流通量が調整されているため、比較的安定しているのですが、国際相場はUSドルが基準となっているため、為替相場にも影響を受けます。
一方、サンゴの場合は、サンゴの種類と色により相場が全く異なります。
染色でないナチュラルな血赤珊瑚は、その希少価値も加味され、今後も高値の傾向が続くものと思われます。
その他のサンゴも、大きさ形などにより評価が決まるのですが、スポンジ珊瑚など希少性のないサンゴや色や形の悪いサンゴに関しては、宝石としての価値がつかないこともあります。
また、サンゴの場合はジュエリーとしてではなく、ものによっては美術作品や骨董品としての価値が付く場合があります。
ダイヤモンドとサンゴの買取基準と業者選び
買取の査定では、前章で取り上げた評価が基本的査定基準です。
査定に関してあまりにも低い評価で疑問が残った場合には、そのままにせず、質問をすることはもちろん、ひとつの買取業者だけでなく、いくつかの買取業者に査定を依頼することも大切です。
また、買取業者を選ぶ際には「米国宝石学協会/GG (Graduate Gemologist)」や、「英国宝石学協会/FGA(Fellow of Gemmological Association of Great Britain)」といった宝石学(査定含む)の資格保持者が在籍しているかも重要です。必ず確認するようにしましょう。
なお、査定では、ブランドかノーブランドか、附属品(箱・袋・ギャランティーカード等)の有無、品物の状態、鑑別書や鑑定書の有無などが、査定時間の長さや査定額に影響します。
「お手入れをする」「あるものは全て持ち込む」形で査定を受けますと、より高額の査定が期待できます。
現在、宝石やジュエリーの買取相場が上がっています
写真を撮って送るだけ、店舗に行く前に買取金額が無料で分かります。