酒井田柿右衛門の陶器|有田焼の代名詞的存在である名家

no-image

九州を代表する焼き物といえば、まず有田焼を思い浮かべる方が多いでしょう。そんな有田焼の代名詞的な存在となっているのが「酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)」です。

有田焼は全国的にも非常に人気が高く、現在でも多くの作品を生み出し続けています。そんな中でも酒井田柿右衛門の作品は特別で、骨董の世界でも高値で取引されています。

今回は酒井田柿右衛門の陶器について詳しくご紹介します。

長い歴史を誇る酒井田柿右衛門の系譜

酒井田柿右衛門の歴史は17世紀前半までさかのぼります。当時、現在の佐賀県有田付近で良質の陶土が発見され、酒井田円西がこの地に移住します。そこで、陶器の制作を開始したことから酒井田柿右衛門の歴史が始まりました。

その後、酒井田柿右衛門を名乗るようになり、現在まで受け継がれている「柿右衛門様式」を確立。

この柿右衛門様式の磁器時期は非常に高く評価され、ヨーロッパなどにも輸出されるようになり、各地で影響を与えています。さらに、磁器発祥の地のひとつである中国の景徳鎮でも、柿右衛門様式にかなり近いものが作られるようになりました。

この初代から4代目までの時期の作品は、非常に作風が近いのが特徴です。同時に高い技量を駆使した作品を数多く残したこともあり、「初期柿右衛門」と呼ばれて現在でも高い人気を誇ります。

その後、後継者の技量不足などが原因で一時期柿右衛門様式の磁器が作られなくなってしまった時期もありましたが、さまざまな作品が量産されるようになります。

そして18世紀以降になると、染付の磁器が数多く制作されるようになり、また新たな柿右衛門の作風が生まれました。

19世紀から現代にかけては初期の柿右衛門様式の復興が行われるようになり、初期柿右衛門様式の大きな特徴となっている「濁手」の作品も作られるようになっています。

「濁手」と呼ばれる柔らかな乳白色

柿右衛門が発表した作品にはさまざまな特徴がありますが、特に魅力的なポイントといえるのが温かみを感じる乳白色の「濁手素地」です。有田焼といえば華やかな赤絵が有名ですが、この素地があるからこそより美しく映えるといえます。

この濁手素地を再現するには、非常に高い技術が求められることから、中期柿右衛門では制作が困難になってしまったほどです。酒井田柿右衛門作品を鑑賞する機会があれば、華やかな赤絵のみでなく、この濁手素地にも注目しましょう。

酒井田柿右衛門の買取査定は「なんぼや」で

酒井田柿右衛門の作品は、世界的にも高く評価されている日本を代表する陶器のひとつです。初期の作品は骨董の世界で人気が高く、買取市場でも高価で取引されています。骨董を取り扱う「なんぼや」では、長い歴史を持つ酒井田柿右衛門の陶器も高価買取しています。まずは気軽にお問い合わせください。

お電話LINEで無料査定
ご質問・ご相談もお気軽にお問い合わせください