山下清 絵画 「トンボ」(色紙)

山下清 絵画 「トンボ」(色紙)

ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
本日は、「なんぼや」骨董買取にお譲りいただきました「山下清 トンボ」についてご紹介いたします。

買取商品名 絵画 山下 清 『トンボ』 色紙
作者 山下 清

放浪の天才画家 山下清

「おにぎりが大好きなんだなぁ…」で、お馴染みの芸術家と言えば、ご存知、山下清ですね。映画やテレビドラマにもなり、ほのぼのとしたイメージの作家ですが、彼の人生は必ずしもそうではありませんでした。
今回は、「日本のゴッホ」とも称された山下清をご紹介します。

1922年、東京の浅草で生まれ、3歳の頃に重い消化不良を患い、歩行困難や高熱に襲われました。一命は取りとめたものの、これが原因で言語障害、知的障害を持つことになります。
小学生になった彼を待っていたのは、いじめ、そして父の死。災難の連続から、さらに傷害事件を引き起こしてしまいます。
多くのトラブルが原因となり、母の配慮で彼は千葉県の養護施設「八幡学園」に転入することとなります。そして、この「八幡学園」が、「天才画家・山下清」への第一歩となるのでした。

八幡学園の教育の一環として行われていた「ちぎり紙細工」。これが彼の感性と呼応し、「ちぎり紙細工」を「貼り絵」といった一つの芸術にまで進展させます。
「貼り絵」に没頭していた彼ですが、繰り返される毎日に次第と嫌気がさし、放浪の旅に飛び出します。彼の放浪生活は、大好きな虫取りをしながらの、のらりくらり旅。ドラマなどで描かれる、放浪先でのふれあいからの作品制作といったものはほとんどなく、彼の作品の多くは、見たモノを脳裏に鮮明に記憶して、実家や八幡学園へ帰ってから制作されたものでした。

今回の買取商品について

実際の作品を見てみましょう。こちらの「トンボ」は、山下清の代名詞である、ちぎり絵作品でないものの、彼の純粋な気持ちが投影されているような作品です。
幼い頃から好きだった虫を見たままに描き、無駄な装飾などは一切施されていません。少し寂しいような気もしますが、鋭い感覚だからこそできる、トンボにだけフォーカスを当てた大胆な構図です。まるで彼の視覚をそっくりそのまま投影したようですね。

一つのものにのめり込むことを得意とするが、一つのものだけはモノ足らず、自由を求めて急にどこかへ飛び出してしまう。猪突猛進型の彼を象徴するような作品です。

最後に

放浪画家、山下清。波乱万丈の彼の人生は49歳という若さで幕を閉じました。
生き様、人間性、すべてが愛される山下清作品を「なんぼや」では多数鑑定しております。ちぎり絵はもちろん、色紙や版画など、サイズや作風から描かれた年代を割り出し、データも駆使しながらしっかり鑑定させていただきます。また、あなたの作品への思いも、査定へ上乗せさせていただきます。
「もしかして、これは山下清?」、「状態が悪いのだけど…」。思い立ったが吉日です。鑑定だけでも大歓迎。山下清 作品なら、お近くの「なんぼや」へぜひご相談ください。

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