表千家の宗匠たち|宗匠が愛した好み物や見立て

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宗匠とは、茶道の家元につけられる名称です。表千家の家元はもちろん、表千家を支える茶道の名家たちも宗匠として、茶の湯を愛する人たちから尊敬されています。今回は表千家の宗匠や好み物・見立てについて解説します。

表千家の宗匠たち

宗匠とは、文芸や技芸に熟達した人たちのことで。特に和歌や俳諧、そして茶道の先生たちの尊称として使われる言葉です。

表千家では千利休を初代とし「家元」が家督を継いでいきます。家元は宗匠、又は家元宗匠と呼ばれることもあり、表千家の顔として君臨します。

また、家元以外にも宗匠と呼ばれる、表千家の久田家・堀内家・吉田家の人々が存在します。

久田家は三代目宗旦の娘が嫁いだとされる家柄で、千利休の血筋を残しています。そのため、何らかの理由で表千家・家元の血が途絶えそうな場合には久田家から養子をとり、利休の血筋を保ちます。

堀内家も代々表千家の宗匠を務める家柄です。国学者であり茶人でもあった堀内浄佐の養子、堀内仙鶴が初代とされています。

また、表千家の家元後嗣は伝統的に「宗員」の名を受け継ぎ、「若宗匠」と呼ばれます。

「好み物」や「見立て」とは

茶人が自分の目指す茶の道に合わせるため、特別に職人に指示して作らせた道具が「好み物」です。茶人の世界観とそれを形にする職人の技術力が融合して生み出された好み物は茶道具としてはもちろん、美術的価値も高くなるのは必然です。さらに有名な茶人の好み物であれば、その価値は高くなり、茶の湯を愛する人たちにとって憧れの逸品となります。

「見立て」とは本来、茶道具として扱われていなかった道具を、茶の湯の世界に持ち込むことです。例えば、堺の豪商であり茶人の武野紹鴎は井戸の水をくむために使う鉄瓶を、水指として茶道具に取り入れた人物です。もちろん表千家の初代である千利休も高麗茶碗を取り入れ、そのほか、さまざまな日用品も見立てにより、茶道具として活用したといわれています。

このように「好み物」や「見立て」によって製作・取り入れられた茶道具たちは、その茶人の独創性を感じられる品々であるといえます。そういったことから、茶の湯の頂点である表千家家元宗匠たち、そしてその他宗匠たちに由来する好み物・見立ての茶道具たちは、美術品・骨董品として価値が高いものとなるのです。

宗匠由来の茶道具は経験豊かな「なんぼや」で査定を

表千家家元宗匠、また家元を支える宗匠たちは伝統を今に伝え、そしてその時代に合わせた新たな感性を取り入れて茶の湯を進化させています。感性豊かな宗匠たちが作らせた好み物や、独創性により取り入れられた見立ての茶道具たちは、美術品として価値が高いのも納得です。「なんぼや」では宗匠たちゆかりの茶道具を高価にて買取させていただいております。査定のご依頼はぜひ当店にお任せください。

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