エミール・ガレの生涯と功績|19世紀フランスが生んだ偉大な芸術家

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19世紀を代表する芸術家・エミール・ガレ。アール・ヌーヴォーの巨匠であり、希代のガラス工芸家でもあった彼は、陶器の名作もたくさん残しています。ガレ作の高級陶器は日本でも大変人気が高く、高額買取の可能性を大いに秘めています。エミール・ガレの生涯や功績について見ていきましょう。

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家

エミール・ガレ(1846~1904)は、19世紀に活躍したフランスのガラス工芸家・陶芸家です。19世紀後半にヨーロッパで勃興した美術運動「アール・ヌーヴォー」を代表する作家でもあります。

ロレーヌ地方のナンシーで高級食器販売を営む家に生まれ、19歳でデザインを学ぶためにドイツ・ワイマールに留学。帰国後は地元ロレーヌの会社に就職してガラス工芸を学び、技術の研さんに努めました。

1877年に父が経営する製造工場の管理者に就任すると、現場監督を務めながら、自らもガラス工芸・陶器の制作に励みます。チームで一つの作品を作ることもあれば、一人の芸術家としてオリジナル作品も手がけるなど、個人・組織両面にわたって多くの作品を世に送り出しました。

国際的名声を博したパリ万博

ガレを一躍有名にしたのが、1878年のパリ万国博覧会です。ガレの作品はガラス工芸と陶器の部門でそれぞれ銀賞・銅賞を勝ち取りました。その後に開催されたパリ万博でもことごとく受賞の栄誉に輝き、その名は世界にとどろきました。

斬新な視点と独特の感性、「グラヴュール技法」と呼ばれる新技法。ガレはこれまでの芸術家と異なるアプローチで新しい表現に挑み、独自の地位を築いていきました。

自然をモチーフとした曲線美の世界

ガレの手によって生み出された陶器は、新しく自由に満ちた芸術運動を展開する「アール・ヌーヴォー」の影響を色濃く受けています。アール・ヌーヴォーで盛んになったのは、草花などの自然を主とするモチーフを曲線的に描くことで有機的な美を創出する、既成の枠にとらわれない自由な装飾性です。ガレ制作の花瓶や壺には自然をモチーフとした文様を描いたものが多く、美しくも奇抜な曲線美に特徴があります。19世紀に世界を魅了した高度な芸術性をこれらの名品から垣間見ることができます。

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