横山一夢の工芸品|精緻な技術と彩色で多くの人を魅了する木彫作家

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富山県が生んだ巨匠・横山一夢(よこやまいちむ)。幼い頃より陶芸の道を歩んで技術を磨き、30歳には文展入選を果たすなど若くして頭角を現します。巧みな彩色の技に定評があり、鳥や魚をモチーフに美しく装飾した工芸品は一級の価値ある美術品として高く評価されています。

木彫り職人の家に生まれる

横山一夢(1911~2000)は、富山県井波町出身の木彫工芸家です。木彫工芸が盛んな井波町で生まれ育ち、父もまた木彫り職人でした。小さいときから父の手ほどきを受けたといいますから、学校を出る頃には基礎的な技術を修得していたと推察されます。

1941年に第4回文展で初入選を飾ると、その後も文展や日展への出品を続け、受賞を重ねていきます。個展も全国の百貨店などを舞台に積極的に開催し、現代を代表する陶芸家として注目を集めるようになりました。

黄綬褒章、勲4等瑞宝章を受章、無形文化財にも

意欲的に作品を発表し続けた横山一夢。その出来映えは多くを説明せずとも文展や日展など名のある賞の受賞歴が物語っています。1963年には音山新聞芸術賞を受賞。1980年には第19回日本現代工芸美術展で文部大臣賞に輝きます。これらの功績が認められて黄綬褒章勲四等瑞宝章を受章しました。そして1990年には富山無形文化財に認定され、陶芸界で確固たる地位を築いたのです。

作家活動以外にも、さまざまな立場で陶芸界の発展に尽力しました。1967年には、第6回日本現代工芸美術の審査員を務めます。1971年には日展の評議員にも就任。伝統の継承と、新しい時代にふさわしい人材の発掘にも力を注ぎました。

伝統的な技法で彩色豊かな美の世界を描く

横山一夢は伝統の技法をベースにしながら、繊細で洗練されたデザインが持ち味の作家でした。木彫工芸家にしては珍しくモダンな作風を追求した作家との評もあります。

魚や鳥といった生き物から、獅子頭などの霊獣まで、多様なモチーフを彩色して美しく仕上げていきました。その緻密な技術の高さが評価され、栄誉ある勲章を受けた作家です。幼少の頃から技術の研鑽を怠らず、ひたすら陶芸の道を追求した名人の作品は、世代や国境を越えて人々に愛されています。

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