バーゼルワールド 2019 オリス～オリスと自然保護活動
誰にでも比較的気軽におすすめできるダイバーズウォッチの代表的存在のひとつに、オリスのアクイスがあります。
機械式時計として洗練された機能性と、ベーシックでありながら、モダンでシンプルなそのたたずまいは確かに価格以上の価値があるといえるでしょう。
ここではオリスがバーゼルワールド2019において発表した、海への愛情あふれる新作たちにスポットを当ててみましょう。
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ダイバーズウォッチメーカーとして
確かな機能性とモダンでスマートなデザイン、そしてコストパフォーマンスを特徴とするアイコニックなダイバーズウォッチコレクション、アクイスをはじめ、よりタフな環境に耐えるプロダイバー。
そして機械式時計の黄金時代をほうふつとさせるダイバーズ65など、多彩なダイバーズウォッチコレクションを展開するオリスは2019年、3つの水にまつわる自然保護キャンペーンに取り組みます。
ひとつは探検スイマー/ウォーターアンバサダーのアーンスト・プロメイスによる「ザ・ブルーミラクル」キャンペーン。
プロメイス氏は、オリスの時計を着用してバイカル湖を800km泳いで横断し、水の意識向上を目指します。
さらに「ザ・オーシャンズ プロジェクト」の一環として、2つの活動を支援します。
まずは廃棄プラスチックを海洋に流れ出す前に回収するテクノロジーを開発している、パシフィック・ガベージ・スクリーニングとパートナーシップを締結。
そしてオーストラリアの非営利団体「リーフ レストレーション ファウンデーション」によるさんご礁植え付け活動を、利益の一部を寄付することで直接的にサポートします。
そしてこれらのキャンペーンに関連して、3種類の新しいアクイスが登場しました。
アクイスデイト レリーフ
ベースとなっているのは43.5mmという大径のケースを採用したアクイスデイト。
6時位置のデイト表示で実現したシンメトリーなダイヤルや、個性を主張しながらも、高い視認性を保証する適切な針とインデックスのバランス、頑丈で使い勝手に優れる両ボタン式のクラスプなど。
アクイスデイトの優れた意匠はそのままに、その名のとおりの浮き彫り（レリーフ）されたインデックスを持つ新しいベゼルを特徴としています。
ベゼル全体がスチールのトーンでまとまっていますが、浮き彫りされたインデックスのポリッシュ仕上げに対して、地をサテン仕上げとすることで視認性を確保しています。
そして今回この新しいベゼルと組み合わせたのはサンレイ仕上げのグレーダイヤルであり、このカラーは荒れた海の色を表現しているといいます。
さらにセンターから延びる秒針のフレームにレッドが採用されており、程よいアクセントを加えている点もこのモデルの特徴といえるでしょう。
ステンレススチール製のブレスレットに加えて、秒針と同じレッドのラバーストラップ、またはダイヤルカラーと同じグレーのラバーストラップと、3種類のストラップが用意されています。
クリーンオーシャン リミテッドエディション
パシフィック・ガベージ・スクリーニングとのパートナーシップを記念して2000本の限定で製作されるモデル。
ケース径39.5mmのアクイスデイトをベースとして、特別なブルーグラデーションの文字盤にブルーセラミックのベゼル、そして裏蓋にはリサイクルPET製メダルがセットされます。
限定証に加え、環境に優しい藻類で作られた専用ボックスが付属、特別感を盛り上げます。
グレートバリアリーフ リミテッドエディション III
2016年に設立された非営利団体、リーフ レストレーション ファウンデーションとの共同開発によって生まれたスペシャルモデルの第3弾。
こちらはケース径43.5mmのアクイスデイトをベースとして、ブルーグラデーションの文字盤とアクアブルーのセラミック製ベゼル。
そしてほかの限定モデルでも採用されたことのある、円形のモダンなポインターデイト表示、そして9時位置にスモールセコンドを備えています。
ほかのエレメントに被ることなくフルに表示されたインデックスと適切な長さを持つ針。そしてコントラストの高い配色によって、高い視認性を備えている点は、オリスのダイバーズウォッチらしい美点といえるでしょう。
このモデルも限定証やスペシャルボックスが付属し、2000本の限定で製作されます。
重要性を増すオリスの存在
バーゼルワールドの常連であるオリスは、これらの限定モデルの他にもビッグクラウン ポインターデイトの80周年記念モデルをはじめ60種類もの新作を展示。今年もしっかりとその存在感を示しました。
価格が上昇したままなかなか下がってこないスイスの機械式時計ですが、良質なエントリーラインの存在価値はますます高まっているように感じます。
機械式時計に興味を持つ多くの人々にとって、オリスはきっとすばらしい選択肢となるはずです。
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