旦入の楽焼|高い技術を駆使した作品を生み出した技巧派

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日本の陶器、茶道具を語る上で欠かせないのが京都の楽焼です。歴代当主は常に優れた作品を生み出し続けており、現在でも高い人気を誇ります。そんな楽焼の歴代当主のなかでも、特に技巧派として知られるのが10代目の旦入です。今回は、茶道具を中心に、非常に華やかな作品を残した旦入について、くわしくご紹介します。

江戸時代後期に活躍した楽焼の名工

旦入は、江戸時代後期の1795年に、九代目である了入の次男として生まれました。その後、父に師事して陶芸の世界に入ります。本来は兄が家督を継ぐ予定だったものの早世したため、1811年に十代目を襲名しました。

十一代目の慶入以降は、明治時代にかけて活躍することになったこともあり、旦入が江戸時代のみに活躍した最後の樂家楽焼の当主ということになります。明治時代以降、茶道文化が低迷したこともあり、茶道文化が栄華を極めた時代の最後の楽焼作家であるともいえるでしょう。

旦入は父である了入の影響を強く受け、若い頃から高い技術を駆使した華やかな作品を数多く制作しているのが特徴です。歴代当主の中でも比較的多作で、生涯にわたって優れた作品をいくつも生み出しています。

楽焼を技術的に完成させた作家とも呼ばれており、後代に大きな影響を与えた当主でもあります。

高い技術を駆使した華やかな作品の数々

前述の通り、旦入は非常に高い技術を持った作家として評価されています。作品は全体的に小ぶりなものが中心ですが、茶碗全体の印象を決定づける箆(へら)削りが際立ちます。先代の了入も箆削りの高い技術で知られていますが、旦入の代になってその技術は完成を見たといわれているほどです。

また、窯変で鮮やかに変化する楽茶碗も制作しており、その多くが楽焼を代表する作品として知られています。

楽焼の伝統的な技術をさらに進化、完成させたのみではなく、織部焼や伊賀焼など国内のさまざまな陶芸の技法を学び、作品に取り入れることにも積極的で、楽焼の長い歴史の中でも特に華やかな作品を数多く残しました。

多作で、当時から高く評価されていることもあって、現在でも旦入の作品はさまざまなところに展示されています。楽焼を知る上で外せない作家の一人であるため、機会があればじっくりと作品を見てみましょう。

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旦入が作った作品はは、高い技術と非常に華やかな作品の数々から、現在でも人気の高い楽焼作家のひとりです。買取市場でも人気が高く、高額で高く取引されています。「なんぼや」では、楽焼の高価買取を行っています。お手元に旦入の作品をお持ちでしたらの方は、買取査定にてその価値を確かめてみてはいかがでしょうか。まずは気軽にお問い合わせください。

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