国府克の山岳画|山岳を愛する心は日本にとどまらず世界まで

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国府克(こくぶかつ)は京都府出身の日本画家です。自然や山岳をテーマに、国内はもちろん海外の山も取材しながら描いていることでも有名です。今回は、山岳を愛し世界中の山岳を描き続けている日本美術界の巨匠、国分克についてご紹介します。

山岳を愛し、山岳を描き続ける画家・国分克

国府克は、1937年京都で生まれます。画家を志し、高校は京都市内の日本画科のある高校に進学しました。卒業後は堂本印象が主宰する東丘社に入塾し、さらに日本画の技術を身につけ、才能を伸ばしていきます。
1958年に京都美術展に作品を初出品したのを皮切りに、さまざまな展覧会に出品を始めます。翌年の1959年には日展で特選・白寿賞を受賞、若き日本画家として大きな注目を集めるようになりました。さらに1969年の改組第1回日展で白寿賞を受賞したことで、一躍有名画家の仲間入りを果たしたのです。
その後も数々の賞を受賞していき、1980年には日本画グループ「玄」を結成、日展会友になります。日本国内の山岳風景を描いていましたが、徐々に海外の山岳にも引かれていき、1982年、45歳のときにヒマラヤや中国の山岳地方の取材を始めます。2年後の1984年には、カラコルムK2・エベレスト・アンナプルナ・天山ボゴなど、世界有数の山々の取材をし、作品にしていきました。1987年の日春展で日春賞を受賞し、その後も活躍を続けています。

世界の山の魅力に引かれて海外へ

国分克の作品といえば、山岳をはじめ、山を中心とした自然豊かな風景画が有名です。その山岳愛は日本のみにとどまらず、海外の山を求めて中国やモンゴル、ネパールなどに取材に出掛けています。
近年は、日本の富士山をテーマにした作品を数多く描いています。季節や時間によって移り変わる富士山の表情を多数描き分けており、夕日に染まる紅富士や青空をバックに堂々とそびえる富士山が人気です。繊細でありながら迫力のあるタッチで描かれる国分克の絵からは、山が持つ雄大さや生命力が感じられ、国内外に多くのコレクターや愛好家を増やし続けています。

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