大西忠夫の工芸品|故郷を愛した漆芸家の作品は海外でも人気

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内閣総理大臣賞受賞など数多くの受賞歴を持つ大西忠夫(おおにしただお)。漆芸の腕前は、地元香川はもちろん日本全国、海外にも知れ渡るほどです。日本を代表する名工の工芸品は今なお美術品愛好家を心酔させる魅力があります。今回は、香川出身の工芸作家・大西忠夫を取り上げます。

故郷善通寺を愛した漆芸家

大西忠夫(1918~2007)は、香川県善通寺市生まれの漆芸家です。作家人生は故郷の美しい自然とともにありました。1999年には善通寺市名誉市民となり、地元善通寺市美術館には「大西忠夫記念館」が常設されています。大西忠夫の作品は今も愛する故郷善通寺市に生きています。

香川県立工芸学校卒業後、芸術院会員だった堆朱楊成に師事。作家としての活動もスタートし、1955年には日展特選を受賞。1958年に三越高松店で第1回個展を開き、地元で大変な評判となります。個展はその後も自宅含めさまざまな場所で催され、大西忠夫の名は香川にとどまらず日本全国、海外にまで及ぶようになるのです。

創作活動以外にも、日展審査員日本新工芸展審査員日本工匠会審査員を務めるなど、新人発掘事業にも積極的に関わりました。

外務省や宮内庁買い上げとなった作品も

大西忠夫は個展や工芸展への出品を通して多くの作品を発表し続けた作家です。第4回個展で発表した飾壺「野」が外務省買い上げとなり、周囲を驚かせました。後に制作した盛器「紅梅」も宮内庁が買い上げたことでさらにその名声が高まります。

1981年の第3回日本新工芸展では内閣総理大臣賞を受賞。1984年には香川県文化功労賞の受賞となりました。1992年には善通寺市民体育館の壁面装飾「頌古里」を手がけ、勲四等瑞宝章受賞の快挙に結びつきます。

輝かしい受賞歴は漆芸家・大西忠夫の実力を雄弁に物語ります。日本現代工芸美術家協会メキシコ巡回展・同アメリカ巡回展出品の経歴もあることから、海外でも高く評価される作家の一人です。

「春蓼」「花と実」「仏」「時の流れ」「年輪」「白露」「黙然」「洋菜」「竹笋生」など、半世紀におよぶ生涯で多くの名品を世に生み出しました。善通寺市が生んだ偉大な漆芸家大西忠夫の作品は現在でも多くの人に愛されています。

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