古書画について|歴史ある水墨画や掛軸、書物などの味わい
著名作家の作品も数多く現存する古書画。古書画の定義はさまざまですが、どの作品も素晴らしいものであることに変わりはありません。ご自宅に古い書画のある方は、ぜひ査定に出してみてはいかがでしょうか。今回は、古書画にまつわるさまざまな情報をご紹介します。
古書画の定義とは
書画とは、文字通り「書」と「絵画」のことです。特に、文字と絵画が組み合わさった東洋の美術作品を書画と表すケースが多く見られます。
古書画と称されるものに明確な定義はありません。広い意味では、多くの絵画が古書画に該当します。制作年代が古く、歴史を感じられる書画は、おおむね古書画といえるでしょう。
古書画として人気の水墨画
骨董品の買取において古書画と飛ばれることが多いのは水墨画です。水墨画は大変人気の高い作品ジャンルのひとつで、国内でも古くから多数の作家が誕生しています。
水墨画とは、墨だけを使って描かれた絵画のことを指します。墨の濃淡で色合いや奥行きなどを表現するため、繊細な技巧が必要とされます。発祥は中国で、殷の頃にはすでに誕生していたとする説も。日本へは蒲倉時代後期に伝来し、各地へ広がっていったと考えられています。
また、江戸時代になると、中国の南宗画の影響を受けた「南画」と呼ばれる水墨画が誕生しました。南画の作家としては与謝蕪村や池大雅、谷文晁、田能村竹田、浦上玉堂、祇園南海、中村竹洞、貫名海屋などが有名です。お持ちの古書画は、どういった作家の手によるものか、ぜひ調べてみましょう。
水墨画以外の古書画とは
古書画に含まれるお品のジャンルは、骨董品買取店によって変わります。水墨画以外には、掛軸や書物なども古書画として扱われることがあります。文字だけで表現された作品もあれば、絵と文字が一緒に書かれたもの、絵だけのものなど、形式はさまざまです。
また、どの時代につくられたものを古書画とするかについても、解釈が異なるケースがあります。あまりにも新しい作品の場合は、骨董品に含めることはありません。100年ほど前までに描かれた作品が古書画として査定されることが多いため、目安としておくと良いでしょう。
古書画をはじめとする絵画の査定は「なんぼや」へ
古書画とひとくちにいっても、作品のジャンルは異なることがあります。幅広い絵画の買取をしている「なんぼや」であれば、古書画をはじめ、さまざまなジャンルのお品を査定できます。ご自宅に眠っている作品が古書画かどうかわからないという方も、お気軽に査定へお持ちください。