金閣寺の壁画制作を手がけた加藤東一|高名な日本画家の代表作品とは

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加藤東一は、岐阜県にて生まれた高名な日本画家です。数々の賞を受けており、晩年には金閣寺の大書院障壁画という大作をつくりあげました。今回は、加藤東一の歩みや代表作品などについてご紹介します。

岐阜県が生んだ日本画家 加藤東一

加藤東一は、1916年に岐阜県で誕生しました。兄は、同じく日本画家の加藤栄三です。現在の東京藝術大学である東京美術学校へ入学し、日本画を本格的に学びました。画家人生のなかで、結城素明や川崎小虎、山口蓬春といった画家に指導を受けています。日展における受賞歴が複数回あるうえ、内閣総理大臣賞や白寿賞、日本芸術院賞の受賞といった輝かしい記録も残しています。1995年には、栄誉ある文化功労者に選ばれました。

1991年、二人の故郷である岐阜県にて、「加藤栄三・東一記念館」が開かれました。現在は「岐阜市歴史博物館分館 加藤栄三・東一記念美術館」となり、兄弟の描いてきた作品を多数収蔵しています。

加藤東一の日本画作品

加藤東一は、鵜飼いをテーマにした絵を高く評価されています。鵜飼いとは、鵜(ウ)という鳥を用いる漁法の一つです。彼の出身である岐阜県の長良川が、特に有名な鵜飼いの観光スポットとなっています。

ほかにも、「白暮」「草原」「篝火」「漁火」「砂丘」「三珠会」「残照の浜」「女人」など、さまざまな代表作を残しています。日展に出品した「風神」という作品は、兄である栄三の絵である「雷神」の対として描かれました。

また、かの有名な金閣寺に壁画を残したことでも知られています。「鹿苑寺大書院障壁画」の制作を始めたときは72歳だった加藤東一も、完成した頃には77歳を迎えます。

もともと、金閣寺大書院障壁画は、伊藤若冲によって描かれたものが飾られていました。伊藤若冲のものは文化財保護のために相国寺の「承天閣美術館」へ移されています。加藤東一の描いた壁画は一般公開されておらず、実物を目にする機会はほとんどありません。

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