中島宏の茶道具|多くの人を魅了する中島ブルー

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中島宏は2010年代まで活躍していた日本を代表する陶芸家のひとりです。骨董というと、江道時代以前などの古いものをイメージする方も多いかもしれません。しかし、現代作家の作品も骨董として取り扱われることもあり、人気作家の作品は高値で取引されます。

中島宏もそんな人気作家のひとりです。今回は中島宏の茶道具についてご紹介します。

青磁の美しさに魅了されて陶芸の道へ

中島宏は1914年に佐賀県で生まれました。生家は窯元だったため、自然とその道へと進むことになったと思いきや、当初は陶芸の仕事をあまり好まなかったといわれています。

陶芸の世界は決して楽なものではなく、幼少の頃からこの仕事の辛い部分を見てきたことから、陶芸の道へと進むことに否定的でした。

そんな中島宏を変えたのが青磁です。父親とともに行った窯跡の調査で美しい青磁に出会い、魅了されたことで陶芸の道へと進むことを決意します。

この青磁との出会いは中島宏のその後の作風にも大きく影響を与えており、後に「中島ブルー」と呼ばれる美しい色合いを生み出すきっかけとなりました。

伝統的な技法をさらに磨き上げた中島ブルー

青磁はもともと中国で宋の時代に誕生し、発展した技法です。その名の通り、美しい青が特徴で、青磁の技法が取り入れられた作品は世界的にも高く評価されており、日本でも人気です。

中島宏はそんな青磁に魅せられて陶芸の道へと進み、後には青磁の発祥地まで足を運んで研究を重ねています。彼が青磁の研究及び制作に入った時点でこの技法はすでに完成されたものでした。しかし、あえてこの技法に独自の考え方を取り入れて、新しい独自のスタイルの確立に挑戦したといわれます。

結果として、より精巧な技術に青磁を取り入れることで、茶道具をはじめとする素晴らしい作品を数多く生み出しました。その美しく深みのある青磁は中島ブルーや中島青磁と呼ばれ、非常に高く評価されています。

中島宏はキャリアの初期において白磁の作品も製作していますが、その生涯を通して見ると、人生のほとんどの時間を青磁に費やしています。だからこそ1代で自らのスタイルを完成できたのでしょう。

中島宏は2018年に亡くなるまで多くの作品を生み出しています。全国各地で展示されていますので、機会があれば美しい「中島ブルー」を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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現代を代表する陶芸家の1人である中島宏の茶道具は人気が高く、高値で買取が行われています。作品の数が多いこともあり、お手元に中島宏の茶道具をお持ちの方もいらっしゃるはず。その作品の多くに高い価値がついていますが、茶道具の買取実績も豊富な「なんぼや」の査定にてその価値を確かめてみてはいかがでしょう。気軽にお問い合わせください。

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