三輪休和の茶道具|多くの名品を生み出した萩焼の巨人

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三輪休和は400年以上続く萩焼の歴史におけるもっとも重要な人物のひとりです。昭和の時代にかけて活躍した陶芸家の中でも特に名工としての評価が高く、優れた茶道具を数多く生み出しています。今回は現在でも高い人気を誇る三輪休和についてご紹介します。

江戸時代初期から続く三輪窯の10代目

三輪休和は江戸時代から続く萩焼を継承する名家の次男として生まれました。父は9代目三輪休雪である三輪雪堂。中学の卒業を待たずに祖父と父に師事して陶芸の修行を開始します。その後1927年に10代目三輪休雪を次ぎました。

三輪窯の当主は代々三輪休雪を名乗り、次の代に譲る際に新しい名を名乗るのが伝統です。三輪休和は弟に11代目を譲ったことによりこの名前を名乗るようになりました。

前述の通り、三輪窯は江戸時代初期から続く名家で、長年にわたって萩藩の御用窯を務めてきた歴史を持ちます。それだけに歴代の当党首が多くの名品と呼ばれる茶道具を生み出しました。その中でも三輪休和は特に人気が高く、三輪窯の歴史においてはもちろんのこと、萩焼の歴史の中でも重要な人物に数えられます。

伝統を守りながら時代に合わせたアプローチを

伝統ある三輪窯の当主ということもあり、これまでの萩焼の歴史をしっかりと受け継ぎ、後代へと伝えた三輪休和ですが、同時に自由な発想も持ち合わせていました。常にその時代に合ったアプローチを行うという考えを持ち、萩焼の原型である高麗茶碗の研究などを行い、従来の萩焼にはなかった新しい作風の茶道具も生み出しています。

三輪休和の作品を語る上で欠かせないのが弟である11代目三輪休雪と共同で開発した「休雪白」という白釉の技法です。この技法によってこれまで真冬の雪を感じさせる白ではなく、春雪のような温かみのある白を表現しています。

当時から三輪休和の作品は全国的に高く評価され、萩焼は古窯と呼ばれる瀬戸焼や備前焼に並ぶ存在となりました。つまり、三輪休和は萩焼を全国に通用するブランドにした立て役者であるとも言えるでしょう。

三輪休和の作品は現在でも高い人気を誇ります。長い生涯にわたって数多くの作品を生み出したこともあり、展示されている場所も多いため、機会があれば萩焼の名作家の作品を鑑賞してみましょう。

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