漆器 日月山栗之図蒔絵時代棚 二重箱付き
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
今回は、「なんぼや」骨董品出張査定で買い取らせていただいた商品をご紹介いたします。
昨今、日本の「ものづくり」は世界的にも注目を集めていますが、今回は職人さんの技術に裏打ちされた美を感じることができる、「漆器 日月山栗之図蒔絵時代棚」をご紹介いたします。
買取商品名 | 漆器 日月山栗之図蒔絵時代棚 |
---|
査定について
骨董品や美術品は、長い年月保管されている間に傷がついてしまったり、シミができてしまったりといったことが多々あります。漆器に関しても、湿気の溜まりやすい場所にずっと保管されていた場合、カビが生えてしまうことがあります。
今回の蒔絵時代棚は、そういった損傷が少なかったことが一つ目のポイントとなります。
また、漆塗りというと一面が黒や朱色に塗られているイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、漆塗りにはさまざまな装飾があります。一例として、「蒔絵」や「螺鈿(らでん)」といった加飾技法があります。
「蒔絵」は表面に漆で絵柄を描き、金や銀などの金属の粉を蒔くことで定着させるという技法で、漆工芸の中で最もポピュラーな技法と言ってもよいのではないでしょうか。
黒塗りの漆の上に浮いたように見える金色の蒔絵などは、とても華やかできれいですよ。
もう一つの技法「螺鈿」は貝殻の内側の七色に輝く部分を切り取り、それを漆塗りの表面に貼り付けて模様を作りあげていく技法です。古い時代には夜光貝や蝶貝などを用いており、近代では鮑を用いることが多いそうです。
こういった装飾によって、華やかさが加わりより美しい作品になります。
今回の蒔絵時代棚は、装飾が棚板や扉の中まで施されていたのが二つ目のポイントになります。
さらに三つ目のポイントとして、この棚を保管するために木の箱がついていたのですが、こういった大きな作品には珍しい二重箱(商品を入れる箱と、その箱ごと入れる外箱)でした。
陶器などで著名な作家さんの作品では、見かけることがあるのですが、棚に二重箱がついているというのも、作家さんの思い入れの強さを感じました。
通常、リユース業界では棚のように大きめで家具に近いものは、非常に安価で取引されることが多いのですが、今回の「漆器 日月山栗之図蒔絵時代棚」は、上記の三点のポイントから高値で買い取りさせていただきました。
最後に
実家や倉庫をお片づけされた際などで、今回ご紹介した商品のように、日本の古い工芸品など、買い取ってもらえるものなのか?と判断に迷うものも多々あるかと思います。そのような時は、ぜひお気軽に「なんぼや」までご連絡をください。皆様のお役に立てるよう頑張ります!
▼なんぼやの買取専門サイトはコチラ