尾長保の工芸品|身近な川魚や蟹を描き続けた氷見の陶芸家

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長尾保(おながたもつ)は、絵画や工芸品の分野で多くのすぐれた作品を残してきた現代作家です。蒔絵の技法と、絵画塾出身らしい確かな描写力に定評があります。一流芸術家の工芸品はもちろん美術品市場でも注目に値する一品。今回は、そんな長尾保の経歴や得意分野、作品の特徴などをご紹介します。

富山県氷見市で地道に創作活動に励む

尾長保(1932~)は、富山県氷見市在住の陶芸家・蒔絵師です。地元富山の氷見に構えたアトリエで長年創作活動に励んでいます。地場の魚をモチーフとする作風が特徴です。

蒔絵の山崎立山に師事した経験は、絢爛たる世界を自然な筆致で描く技術の素地となりました。後に佐治賢使の下でも美術を学びます。創作活動の主な舞台は日展でした。1964年特選・北斗賞を、1969年に菊花賞を受賞。2015年には会員賞を受けました。日展以外にも、日本現代工芸美術展、日本新工芸展、日工会展で受賞歴があります。数々の受賞は長尾保という作家の実力と世間での評価が高いことを裏付けます。

絵画塾で写実を学んだ経験

蒔絵作家としての顔も持つ長尾保。その技は陶芸作品にも生かされていると言えるでしょう。長尾保は美術工芸塾で学んだ経験もあり、確かな画力にも定評があります。主にその肩書きを陶芸家・蒔絵師と名乗ることの多い長尾保ですが、実は絵画作品も多く発表しているのです。絵画制作で培った写実センスやイマジネーションが陶芸の方面でも生かされているのは言うまでもありません。

川魚や海の生き物をモチーフに生き生きと描く

長尾保の特徴に、身近に棲息する生き物が主題となっている点が挙げられます。主にアトリエのある氷見の川魚や蟹が対象です。身近な生き物を一個の芸術として表現する技法、感性と観察眼は見事と言うしかありません。そんな長尾保の代表作には、「鯛」「銀鱗」「渚の印象」などがあります。美術界における彼の評価は非常に高く、天才との評もあるほどです。今後もこの芸術性は多くの人々を魅了し続けることでしょう。

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